竜門峡入口から大天狗、古部山、徳並山縦走
甲州高尾山・宮宕山・源次郎岳
(山梨)
2024.02.02(金)
日帰り
コースタイム:竜門峡入口バス停10:08~10:10竜門橋~10:16竜門峡遊歩道入口~
10:44竜門山登山口~11:09標高1090m附近~11:45大天狗12:35~12:51竜門山~
13:23古部山13:40~13:48標高1292m峰~14:29東大志戸山~14:54西大志戸山~
15:08徳並山15:20~16:28獣除柵~16:46無頭天神社~16:53西光寺~17:00甲斐大和駅
甲斐大和駅前バス停を9:57の天目(栖雲寺)行の甲州市民バスに乗って竜門峡入口で降りた。
竜門橋の袂で支度して橋を渡って歩き出した。最初は大志戸林道の舗装道路を登って行く。
竜門峡入口を過ぎて登って行く。途中から先程渡った竜門橋が見えた。
林道が大志戸尾根突端に来ると「大志戸尾根」「竜門山」と書かれた標識があり、そこから
尾根に上がる階段があった。ここで休憩して支度を整えた。足元には落ち葉が深く積もっていて
良く見ると天蚕(山繭蛾)の繭が落ちていた。
急な階段を登って行く。厚く積もった落ち葉は雪よりも滑り易く、注意して登って行く。
急坂を登り切り、1090m附近で休憩する。残念ながら雲が多く、富士山は見えない。
1128m附近からは大天狗の山頂が見えた。見るからに切り立った峰だった。幾つかの階段を過ぎて
岩場が出てきて三本のロープが付けられていた。登り切ると山の神様の祠が置かれていた。その先に
大天狗の山頂があった。ここで休憩した。
大天狗から一旦下り、また登り返して行く。積もった落ち葉で滑る急坂に苦しみながら登ると
竜門山山頂に着いた。今は葉が落ちていて明るい山頂だが夏には葉が繁って薄暗い山頂になるだろう。
特に展望はなかったが、次の古部山が木々の先に見えていた。また少し下り、厚く積もった落ち葉を
踏みながら登って行くと古部山に着いた。
古部山から北側には守屋への良い登山道が続いているが、徳並山への尾根は荒れている様に見えた。
ロープも張られているが、甲州アルプスオートルートチャレンジのトレランコースの為に付けられた
ロープなのだろうか。間違えて入る事はないとは思うが。
徳並山への尾根に入り、下って行く。最初ははっきりしなかったが直ぐにはっきりした踏み跡が
続いていた。ここからは林班界標、境界見出標に沿って尾根を下るのだった。標石の頭が赤く塗られて
いて、標石に赤く塗られた木の枝も立てられていた。この標石が徳並山まで続いていた。
次の1292m峰までも下って登る。このコースはアップダウンの激しいコースだった。1292m峰からは守屋、
古部山が樹林の先に見えていた。雲は晴れて太陽も見えていた。尾根は左側に桧の植林帯、右側が広葉樹
が生えていた。明るい尾根が続く。急な落ち葉の下りを注意しながら下る。下り切ると緩やかな尾根が
続き、また急な登りを越えると東大志戸山に着いた。すぐ先に急な下りが見え、その先にまた急な峰が
見えていた。
次の西大志戸山に登ると南北に長い山頂だった。ここも樹林に囲まれていて展望は良くなかった。
徳並山への尾根も多少のアップダウンがあった。徳並山に着くと四等三角点ともう一つの標石があった。
皇室の御料局のものらしい。山頂から西の稜線がとても歩き易い道かと思えるが、それは今回の計画した
コースではなかった。甲斐大和駅に下るには南の尾根を下るのだった。山頂から見る南側の尾根は
とても険しく、下れないと思ったが、少し西側に下ると南の尾根に巻いている道があった。ピンクの
テープも付けられていてそれを見つけて南側に下った。最初から険しい岩場を下る道で注意しながら下る。
南側の尾根には林班界標、境界見出標がなくなり、立木に付けられた古いテープが所々にあってそれを
探しながら下った。細い尾根で支尾根も無くて迷う事はなかった。樹林の先にお坊山、笹子雁ヶ腹摺山が
見えていた。急な下りがあり、厚く積もった落ち葉で滑りやすかった。左脇に古いロープが張られていたが
その付近は藪が繁っていた。何とかロープも頼りにして下った。所々にはテープもあり、踏み跡もしっかり
していて下って行く。左側はヒノキの植林帯でくっきりした境を下る。
樹木が少なくなり、下の方に人工物が見えて来た。左右に長く続いている獣除柵だった。道がはっきり
しなくなり、どこを下れば良いか不明になったがその柵まで適当に下った。良く見ると扉があったので
そこに行き、閉め錠を開けて出る事が出来た。山側には読めなかった案内板が付けられていて内側には
「開けたら必ず閉めましょう」と書かれていた。しっかり閉めて桃畑の中を通らせて頂いた。すぐ下の
舗装された農道に降りる事が出来た。そこから長い柵を見ると何ヵ所も扉が付けられていた。
予定していた場所には下る事が出来なかったが、ほぼ予定通りの場所に下る事が出来た。この舗装された
道を登って行き、そこから徳並山へ登る登山者が多いのだろう。
舗装された農道を下ると正面に笹子雁ヶ腹摺山が見えていた。下って行くと道が左右に分かれていたが
右へ進んだ。しかし突き当りで道は無くなった。左の杉林が神社の様だったのでそこに入ると地形図の
神社だった。小さな祠が一つあり、境内に「無頭天神社」「日本武尊東夷征伐のおり、山中にて十二の
枝をかけたる大鹿に出会い、古部山の麓にて射とめ剣で頭をうち落とした所と云われています」と書かれた
ステンレスの柱が立っていた。落ち葉の積もった石段を下り、畑の中の道を下ると集落の中の階段を下りて
広い道に出る事が出来た。家と家の間の狭い道を下ると右手に西光寺があった。広い道は墓地の手前を
通っていた。古部の集落の中を進んで甲斐大和駅まで戻る事が出来た。武田勝頼公之像のバス停の脇の
トイレは暖かくて綺麗なトイレだった。マイナーなコースだったが他の登山者には会わず、静かな山を
楽しむ事が出来た。また、新緑の頃や紅葉の頃も美しい稜線を楽しむ事ができそうな山だった。