弾丸フェリーで行く鶴見岳&由布岳縦走
由布岳・鶴見岳
(大分)
2026年02月12日(木)
日帰り
神戸港〜西大分港の間には1万円で往復できる「弾丸フェリー(三井商船さんふらわあ)」という格安な交通手段があります。
それは、1日目の夜に神戸港を出港して、2日目の早朝に西大分港に到着。
現地には12時間くらい滞在して、その夜に西大分港を出港。
3日目の朝に神戸港に戻ってくるという0泊3日の船旅です。
忙しないと思われますが、前泊と後泊を移動と兼ねるという意味では合理的な旅とも言えますね。
さらに、今回は「弾丸フェリー阪神電車版」というお得な切符を利用しました。
それは、往復乗船券に加えて、阪神電車の410円きっぷ2枚、阪神電車御影駅からフェリーターミナルまでのバスきっぷ2枚がセットになって1万円です。
「弾丸フェリー阪神電車版」
https://www.hanshin.co.jp/ticket/otoku/detail/000057.html
なお、弾丸フェリーには大阪南港〜別府港を結ぶ便もありますが、これは新造船で簡易個室で快適な分、料金が16000円と高く、別府港に到着するのも1時間くらい遅くなるんですよね。
それなら、西大分港の最寄り駅である西大分駅まで歩いていき、それから別府駅まで電車で行くほうが移動コストを抑えることができ、別府駅に早く到着できます。(約10分、270円)
というわけで、弾丸フェリーを使って日本三百名山の鶴見岳、日本二百名山の由布岳に登ってきたわけでありますが、今回は別府駅から歩いて鶴見岳→由布岳を縦走してきました。
その理由は、別府駅から鶴見岳や由布岳の登山口まで路線バスが出てるんですが、待ち時間がもったいないことや、少しでも多くのピークを踏みたいと思ったからです。
ところが、これが大変なことに・・・
別府駅から舗装路を約1km歩くと、「ラクテンチ」というクラシカルな遊園地のケーブルカー乗り場があります。
その横から徒歩でコンクリート舗装された林道を歩いて登るんですが、この時に危機一髪が!
機嫌よく歩いていると、なにやら、ケモノの気配を感じたんですよね!
視線が感じたので、気配がする方を見てみるとニホンザルの親分が睨んでいます!
そして、親分にスマホを向けた途端、めっちゃキレてきて子分ともども私に襲いかかってきたんです!
すぐに逃げたんですが、行く手を猿たちが阻んで威嚇してきました。
「九州猿はさすが気性が荒い!」と思いつつ、先に進まないとアカンので、その辺に落ちていた木の枝を猿たち投げつけると、しぶしぶ逃げていきました。
気を取り直して登山再開。
九州上陸第一座の乙原山はピークが分からないまま通過。
ラクテンチの動物舎から聞こえてくる得体の知れないケモノの鳴き声が不気味な空気感を漂わせます。
その後、先に進んで行くんですが、何か廃墟らしいものが出現しました。
YAMAPのルートでは、その廃墟や廃神社の中を通るみたいなのですが、藪や倒木でルートが分からない!
まさか、大分まで船乗ってやってきて藪漕ぎするとは思いませんでした。
藪漕ぎして進んでいくと、リフトの廃墟が現れました。
調べてみると、平成10年に廃業してから、そのままになっているそうです。
その後も、ロープウェイの廃墟などがあって、何か吸い込まれてしまうような雰囲気が漂っていました!
私が歩いたルートは廃墟好きな方は良いかもしれませんが、単に鶴見岳や由布岳に登ることを目的されているのであればオススメできません。
余計な体力を奪われて、時間の無駄遣いになるからです。
その後、立石山や船石山を経て廃スキー場を下って志高湖に至ると、初めて鶴見岳と由布岳の姿が現れました!
それぞれ、美しい円錐状の山容であり、一目で火山であること分かります。
まずは鶴見岳から登りましょう。
火男火売神社から山頂までは、「一気登山道」が伸びています。
この登山道は極端な激登は無いものの、火山性土質がヌルヌルしていて滑りやすいところがありました。
鶴見岳山頂はロープウェイでも来れるので観光地の様相を呈しています。
とはいえ、山頂は1300m余りなので樹氷ができており、折からの青空に映えて美しく、見下ろす別府の街並みやその向こうの豊後水道の景色は最高でした!
そして、振り向くと、本日のメインイベントである由布岳がガトーショコラ状態になって聳えています。
鶴見岳から由布岳猪ノ瀬戸登山口までは、意外に積雪していて、樹氷の中を歩いたり、崩落した谷の中を歩いたりするなど、変化に富んだルートでした!
由布岳猪ノ瀬戸登山口からしばらくは緩やかな傾斜の中を登って行きます。
徐々に傾斜は急になり、雪とぬかるみが交互に現れる始末。
チェンスパを装着して登ると、チェンスパもアイゼンも付けていない外国人ハイカーとすれ違いました。
「えっ!この先もアイゼン無しで登れるん?」と思いつつ登っていると、次から次へと出てくる岩場の連続。
最後の200mはめっちゃ激登!強引に高度を上げていきます。
それぞれ鎖やロープが取り付けているんですが、3点支持を守って気をつけて登ります。
途中、12本アイゼンとピッケル、冬靴装備の登山者とすれ違ったとき、トレランシューズにチェンスパという軽装の私も見て、「気をつけてくださいね」と言われました。
しかたありません、そんな装備は持っていないので気合と根性でカバーします。
ようやく、お鉢に到着。
きらめく樹氷の向こう側にそびえる由布岳の東峰が美しい!
「由布岳は初心者向きの山です」が当てはまるのは東峰らしく、豊後富士と呼ばれる西峰はそこそこ難易度が高くなります。
西峰はいきなり鎖場からスタート。
その後も「障子戸」と呼ばれるトラバースゾーンがあるんですが、鎖がかなりしっかりしているので問題はありません。
由布岳西峰の山頂は広々しており、めっちゃ景色が良いので、是非とも登って頂きたいところです!
別府駅から徒歩圏内にこんなパノラマチックな光景を目の当たりにできるところがあるなんて、めっちゃ素晴らしいですよね。
由布岳から正面登山口までのルートは序盤、ちょっとしたガレ場がありますが、以降は幾重にも続くつづら折りになっていて、とても歩きやすいです!
右下には草原が広がっていて、とても美しく飽きることはありません。
その後、飯森が城という小ピークをへて由布岳中央登山口に到着しました。
帰りのフェリーの時間をかんがみて、ここでゴールとしたのです。
そして、サル親分に続く、危機一髪の2回目が登山口前バス停から別府駅までの路線バス。
途中、大勢の外国人が乗ってきて車内は超満員。
にもかかわらず、バスは何回もワインディングを減速せずにカーブをキメました。
その都度、バス車内は大きく傾きます。
そして、とうとう、座っている私の横で立っていた若者が「マジ、もうムリ、吐きそう」と言いました。
それだけは勘弁して下さい。
やがて、別府駅に到着。
駅前にある天然温泉掛け流しの銭湯「駅前特別温泉」で汗を流すんですが、特別高等警察みたいなネーミングのこの温泉。
めっちゃ熱いです!
知らずに飛び込むと、熱湯コマーシャルみたいになります。
かつて、拷問に使われていそうな熱風呂と、ぬる湯を交互に入って疲労を癒してから、電車に乗って西大分港へ。
フェリーに乗って、🏮🏮居酒屋さんふらわあパール🏮🏮で、別府駅の中にあるスーパーマーケットで買ってきたお弁当をアテに一杯飲みながら、九州遠征を終えたのでした。