19:31
40.3 km
3163 m
ニセコオートルート・ニセコ連山縦走
ニセコアンヌプリ・イワオヌプリ・チセヌプリ (北海道)
2024.03.26(火) 2 DAYS
念願だった冬季ニセコ連山縦走。 天気と雪崩リスクを考慮し26-27日に決行。 同行者が見つからずソロで挑戦しました。 3月26日 晴れ 最低 -3.7℃ 最高7.5℃ ニセコアンヌプリ いつもはリフトで上がるアンヌプリ、初めて下からハイク。 始めは道道58号を上がり山から逸れるところから道路を離れ斜面を登る。 だいぶ急だったがキックターンを使い東尾根に乗る、山頂付近は雲が覆っていた。 だんだん固くなってスキンが効かなくなりスキークランポン装着、しかし雪が粉状でクランポンが刺さらないのでクランポンでシートラに変更。 頂上付近で大規模なクラックあり、雲がほとんどなくなり景色は最高。 ちょうどK4リフトが動き始めた時間に登頂。リフトから続々と人が登って来ていた。避難小屋で小休憩と滑走準備。 滑走は西斜面を落とすが朝イチで雪は固く楽しくはなかった。 イワオヌプリ 町境に滑り降り、そこからイワオへ。日差しが強くなり結構暑かった。 登りはそんなに苦労せずスキンで登頂。 山頂付近は雪解けが進んでおり岩を避けながら進む。 ニトへ向かう稜線がわかりづらく少しづつ滑走。 ニトヌプリ イワオ側から見るニトは大きい。 斜面はそれほどきつくなくスキンのみで登頂。 滑走後パノラマラインの道路標識付近で休憩、雪はまだ固いまま。 チセヌプリ だんだん風が強くなってくる。中腹でスキンが効きずらくなりシートラへ。 かなり体力が削られており、数歩進んでは休止という感じで爆風もありこのあたりが一番キツかった。 コルから1時間ほどかかり登頂。滑走はシュカブラとハイマツだらけで最悪。 シャクナゲ岳 綺麗な三角形の山。終始雪が固く不安だったが北側へ巻いてスキンのみで登頂。 ここもシュカブラだらけでゆっくり滑走。シャクナゲ沼を経由し落としすぎないように白樺岳へ大トラバース。 白樺岳 宿泊予定地の新見峠まであと少し、日が落ちてきた。 スキンを張り直しラストスパート。白樺山まで急斜面はないが距離が長かった。 GPSが切れていたことに気づく、1kmほどロスト。 山頂から新見峠が見えた、そこを目指して落とす。 標高を落とすと雪に足を取られコントロールが難しかった。 暗くなる前に新見峠到着。 風があったので小屋を風よけにしてツェルト設営。 雪にペグが固定されず苦戦、すっかり暗くなってしまった。 アルファ米のリゾットを食べて就寝、風でツェルトが煽られうるさくなかなか寝れなかった。 3シーズン用寝袋だったがたくさん着込み、快眠まではいかないが何とかなった。 3月27日 晴れ 最低-6.7℃ 最高9.7℃ 5時ごろ起床。朝は東側白樺岳方面に雲がかかっていた。 寝袋が吐息で湿ってしまった、結露で霜が落ちてくるのがうっとおしい。 アルファ米とスープで朝食、ツェルト撤収。 前目国内岳 昨日の疲労がまだ少しある、難所はなく30分ほどで登頂。 ここから見る目国内岳はかなり大きい。 スキンのままコルへ落として目国内岳へ。 目国内岳 日差しが強くなってきて暑い。 北側は雪庇が張り出しており、気を付けながら登る。 最後の岩稜はスキーを外して登頂。 ちょうど東側の雲が晴れてきて羊蹄山も見えてきた。 岩内岳へ向かうが相変わらずシュカブラだらけでかなり滑りづらい。 岩内岳 平原まで落としてスキン張替え。 ここからのトラバースは羊蹄山、ニセコ連山が見えて絶景。 山頂までは急斜面もなくイージー。 こちらも日本海が近く、積丹半島も綺麗に見えて最高の景色。 スキンのまま来た道を落として、雷電山へ。 雷電山 岩内岳からのトラバースは長かったが、天気が良く気持ちよかった。 海がところどころ見えてきて終わりに近づいている。 雷電山山頂は平坦。山頂標識はまだ下のほうが雪に埋まっていた。 同じタイミングで4名グループと遭遇、久々に人に会った。 写真を撮っていただき出発、スキンを付けたまま前雷電へ。 前雷電 少し歩いてすぐ到着、スキンを外して滑走準備。 山頂標識は完全に隠れていて見つからず。 ちょうど雲が出てきて落とす場所が見えなくなってしまった。 少し時間をおいて雲をやり過ごす、鷹が上空を飛びまわっていた。 雷電温泉 落としすぎないように夏道の尾根を目指す。 前雷電からの滑走は海まで見え、斜面は急で尾根も細く高度感がすごかった。 しばらく尾根に沿って滑落しないよう慎重に進む。 一度登り返しがあったが、短い距離だったのでスキーを担いで通過。 標高を落とすとザラメ雪で滑りやすかった、今山行イチの滑走。 落とす尾根を間違えないよう慎重に下り朝日温泉到着、まだ雪が多い。 渡渉は濡れることなく通過、林道へ上がり少し歩く。 道が下り基調になり、スキーに履き替え。 除雪地点の雷電浄水場まで滑走。 あとはシートラで日本海までラストスパート。 スキーブーツで歩くのはしんどい、小指に靴擦れができていた。 最後はせっかくなの海岸まで降りてゴール。 帰りは雷電温泉へ友人に迎えに来てもらいました。 極力軽量化に努めましたが、宿泊装備を持ってのハイクはやはり大変でした。 今年は雪解けが遅く山頂付近もほとんど解けず残っていました。 雪質は終始アイス、シュカブラ多めでよくなかったですが、天気は最高で充実の山行でした。 ー持ち物ー スキー&ビンディング: Volkl Blaze 94 with Marker Kingpin 10 スキーブーツ: Atomic Hawx Ultra 110 ポール: Black Diamond Vapor Carbon 2 スキークランポン: Kingpin用クランポン クライミングスキン: Pomoca climb 2.0 クランポン: Petzl Leopard LLF ヘルメット: Black Diamond Vision ゴーグル: Salomon Sigma サングラス: OGK 101PH ビーコン: Mammut Barryvox ショベル: Black Diamond Transfer shovel プローブ: arva carbon compact 2.40 バックパック: Deuter freerider 34 ウエストバッグ:Paago Works Switch M ウエストバッグ:Mammut Classic Bum Bag ポーチ: Paago Works Snap ポーチ: Gregory サングラスケース ハードシェルジャケット: Arcteryx Alpha SV jacket ハードシェルパンツ: Mammut Glacier Pro Pant フリース: Mammut Thermal Pro GOBLIN 2 Jacket ミッドウェア: Montura Thermal Grid Pro Maglia ベースレイヤー: Finetrack メリノスピンサーモジップネック ドライレイヤー: Finetrack ドライレイヤーウォームロングスリーブ パンツ: montbell ロッシュパンツ ソックス: montbell サポーテック トレッキングソックス グローブ: Black diamond Soloist グローブ予備:Temres 02 Winter フェイスマスク: おたふく手袋 B-92 ビーニー: Flying Tern inner cap ウエストウォーマー : montbell ジオライン EXP.サイドジップ ダウンジャケット:Mammut Meron IN hooded down Jacket ダウンパンツ: Naturehike down pant ダウンソックス: Naturehike down socks ツェルト: cocoheli オリジナルツェルト ペグ: 竹ペグ10本 マット: Naturehike エアマット スリーピングバッグ: montbell ダウンハガー800 #3 スリーピングバッグカバー: SOL Escape Bivvy クッカー: Snowpeak ソロセットチタン ストーブ: Primus P-153 ガス缶: Primus IP-110 食料: アルファ米2食、棒ラーメン1袋、フリーズドライスープ2袋、トレイルミックス300g、エナジーバー4本、エナジーゼリー1本、チョコレート1枚) 水筒: montbell チタン アルパインサーモボトル 0.5L 浄水器: Katadyn Befree 0.6l ビデオカメラ: Insta360 OneX2 カメラ: Sony DSC-RX100III GPS: Garmin eTrex30x ヘッドランプ: Petzl Actik core ソーラーランタン: Carry the sun その他: スマートフォン、Cocoheli life beacon、デジタル温度計、OneX2用自撮り棒、モバイルバッテリー10000mA、各種バッテリー予備、眼鏡、双眼鏡、コンパス、歯ブラシ、トイレットペーパー、多機能ナイフ、箸、スプーン、エマージェンシーシート、レジャーシート、スキン用ワックス、現金¥11,000、クレジットカード、車の鍵