後を引く鶏岳
鶏岳
(栃木)
2023.05.22(月)
日帰り
高原山開山祭とシロヤシオのWで無理こいてクタクタになった夕方。
明日は日光の社山でも行こうかなと天気予報確認したら悪化したのでどうしようかなと。
塩谷町の日帰り温泉に浸りつつブツブツ考える。
帰っても良いけどせっかく来たのにもったいない。
日光方面がダメとなると、他に無いのよ。
風呂上がりにヤマップ眺めつつ、どこか適当な山は無いものかと。
おや〜?
現在地のすぐ近く、鶏岳?
栃木百名山。
はて?
登ったはず、だが記憶に無い。
もしかして漏れてたのかな。
わかんない。
うーん。
はい。
ここにします。
行きます。
車でブ~ンと登山口へ向かう。
農村部の更に奥、ダム的な所を通過して細い林道を駆け上がる。
ヤマップの登山口辺りでカーブの内側に登山口を視認、カーブの外側に1台だけの駐車場を確認。
なんだこの駐車場、的な隙間。
駐車場じゃなくて隙間。
恐ろしく斜めでちょっとここは無理やな。
どうしよう。
少し先へ進むと路肩スペースがある。
そこそこ広いので停めても問題なさそう。
一応電波入るし停めてすぐ飲む。
明日の午後から雨予報。
早めに寝よ。
だらりと早めの4時半に起床。
軽めの麻婆豆腐麺を食う。
他に車は来ない。
準備して5時半に出発。
すぐ登山口からゆるめの尾根道を登る。
新緑が鮮やかです。
ガヤガヤとハルゼミの合唱。
ダラダラと30分ほど進むと、岩石の堆積した突き当りになりそこからはジグザグの急登。
とにかくひたすらにジグザグ急坂。
おおう、ちょっとキツイぞ。
30分ほどダラダラと登ると山頂付近の尾根道に到着して、少し進むと山頂に到着する。
石殿があり、一部だけ開かれて展望ばあるがガスガスで何も見えず。
少々一休みしてすぐに下る。
あとはもう来た道を戻るだけ。
急坂もスタスタと。
雨が降る前に山間部は出たい。
それはもう上りの倍速で下山する。
山頂から30分ほどで下山。
誰も来なかったな。
車に戻って一休み。
さてさて、ぼちぼちヒル出没の季節よね。
どれどれ〜?
スパッツ外し、靴を脱ごうとすると一匹いました。
ニョ〜ン、トントン、ニョ〜ン、トントン。
ウイーッス、久しぶり〜ッス。
はーい、ごきげんよう。
デコピンで草むらへ弾き飛ばす。
こうなると他も怪しくなってくる。
リュックは、上着は。
誰も来ないからズボン脱いで。
ふー。
あの一匹だけだったか。
さて、帰ろうか。
ふと、助手席に脱いだ厚手の靴下。
はうあ!
ニョーンニョーン。
イェーイ、ビュリホーデーイ。
陽気に踊る赤黒いやーつ。
全力のデコピンでご退場いただく。
帰路につこうと走り出したものの、いないはずのヒルの影に怯える。
どうしても不安だ。
赤信号で止まる度にその辺を何度も裏返して確認してしまう。
ニョーンニョーン
フゥ~ッ!カマーンブラザー!
ハッ!
いや、錯覚だ、ただの影か。
の繰り返し。
帰宅したものの、どうしても気持ち悪い。
脱いだ服やら車内やら座席やら探す赤黒い陽気に踊り狂う影。
さて、この鶏岳。
栃木百名山はもうとっくにクリアしたはず。
しかし漏れていたのか二度目なのかどうもハッキリとしない。
古い写真を見返したが似たような樹林帯の写真ばかりでいよいよハッキリしない。
なんとも後味の悪すぎる一山でした。