鞍手・三山巡り。二つの「神社ピーク」と、深い藪に阻まれた弥勒山
北九州市(八幡西区・若松区)
(福岡)
2026年02月15日(日)
日帰り
福岡県鞍手町。JR鞍手駅を起点に、歴史と自然が交差する三つの山——宮山、弥勒山、丸山を歩いてきました。
今回のテーマは、山頂に社が鎮座する「神社ピーク」を巡ること。穏やかな参道から、行く手を阻む深い藪まで、低山ながらにドラマの詰まった山行記です。
1. 宮山:八剱神社の静謐なスタート
まずは駅からほど近い宮山(みややま)へ。
ここは「八剱(やつるぎ)神社」が鎮座する神社ピークです。清々しい朝の空気の中、石段を一段ずつ登り、まずは旅の安全を祈願します。綺麗に手入れされた境内は凛とした静寂に包まれており、幸先の良いスタートとなりました。
2. 弥勒山:立ちはだかる緑の壁
次に向かったのは、三山の中間に位置する弥勒山(みろくやま)。
しかし、ここが今回の「試練」の場となりました。
歩を進めるにつれて道は細くなり、やがて視界を完全に塞ぐほどの深い藪(やぶ)が立ちはだかります。
「この先に道はあるのか……?」
踏み跡すら怪しくなる緑の密度を前に、しばらく立ち尽くしました。低山とはいえ、無理は禁物。今回は安全を最優先し、苦渋の決断ながら登頂を断念しました。
3. 丸山:貴船神社の「百度石」に触れて
弥勒山を迂回し、最後に向かったのは丸山(まるやま)。
こちらも山頂が「貴船神社」となっている神社ピークです。藪に苦戦した後だっただけに、境内の穏やかな佇まいに心から安堵しました。
ここで目に留まったのが、一基の百度石(ひゃくどいし)」でした。
かつて、誰かが切実な願いを胸に、この石と拝殿の間を百度往復して祈りを捧げた標(しるべ)。
一歩ずつ、祈りを積み重ねる場所。
弥勒山では「一歩も進めない」現実に直面しましたが、この丸山の地で、古くから人々が足跡を積み重ねてきた証に触れ、どこか救われたような気持ちになりました。無事にここまで辿り着けたことへの感謝を捧げ、今回の山行を締めくくりました。
おわりに
宮山の「静寂」、弥勒山の「厳しさ」、そして丸山の「祈り」。
それぞれに表情の異なる三つの山を巡る旅は、歩数以上の充実感を与えてくれました。