京丹後・高山☆京都府最大のブナ林、内山ブナ林で小さな秋探し☆
高山
(京都)
2024年11月10日(日)
日帰り
この日は秋鈴鹿のメインイベント!…の予定だったんですが、天気予報を見てビックリ!紀伊半島の南東部…というか、見事に三重県だけ雨予報(>_<)当然鈴鹿の天気も悪い。ということで秋鈴鹿は延期!もう延期慣れしてきたな…(^_^;)
他の地域の天気はまあまあです。特に近畿北部はいい天気になりそう。さあ、どこへ行くか?アテが無い…(ー ー;)せっかく秋も深まって来たし紅葉狩りでもしたいなぁ…あれこれ悩んでいたらふと思い出した。以前フォロワーさんが京丹後に京都府最大のブナ林があると!
秋のブナ林なんてサイコーじゃん!えーっと、どこだったっけ…?
そうだ!高山!内山ブナ林!
ということで、今日は急遽予定を変更して、内山ブナ林に小さな秋を探しに行こうと思います(^^)
…と、その前に…
私はとってもブナの木が好き。ブナの木が好きって方は多いと思うんですが、ただ眺めているだけでは意味がない。というわけで、先にブナのおさらいをしておきましょう!☆
ブナはブナ科ブナ属の落葉高木。温帯性落葉広葉樹林の主要構成種、日本の温帯林を代表する樹木です。
樹皮は灰色で平滑ですが、しばしば地衣類が付いて斑模様になるのが特徴。30mに及ぶ高木に成長することもある。
ブナ林帯は標高の高い場所に形成され、近畿だと標高600m〜700mより上、標高1000m前後に広がることが多い。標高によって主要構成木が変わって行き、その最上部にブナ林があるのが植生が豊かで健康的な、森のあるべき姿なのです。
また豪雪に強いのもブナの特徴で、特に雪の多い日本海側ではブナ林におけるブナの占有率は非常に高い。太平洋側ではしばしば他の樹種が混在する。
さらにブナ林は「森のダム」とも言われ、とても保水力が強い。ブナ林を有する山は水をたくさん蓄えているのです。そして麓に豊かな水を供給する。
まさに豊かな山、豊かな森を象徴するのがブナであると言えるのではないでしょうか?まさにブナは日本の森を代表する木なのです。
では続いて内山ブナ林を予習しましょう。
内山ブナ林は京都府の京丹後市から宮津市にかけて広がるブナ林で、その広さは40haにも及びます。京都府最大の…というか、近畿でも最大級の広大なブナ林です。
内山ブナ林の特徴は、標高450m辺りからブナ林が形成されるというところ。先述した通り、ブナ林というのは比較的標高の高い場所に形成されるのが通常です。しかし内山ブナ林はかなり低い標高から広がっている。これはこの地域が日本海側の寒冷な気候の影響を強く受けていることが原因です。しかも標高が低いために樹種が豊富で、この内山ブナ林にはおよそ300種もの植物が自生しています。まさに自然の宝庫ですね!
「京都の自然二百選」にも選定され、標高680m付近にある京都府最大のブナの巨木、「内山の大ブナ」は京丹後市指定文化財にも指定されています。
今日はそんな内山ブナ林で、小さな秋を探しです!(^^)
起点となるのはブナハウス内山。1992年に建てられた自然観察施設です。しかしここまでの車のアクセスがエグいっ!(>_<)
小町公園から山の集落へと入って行く。この辺りでも充分道は狭いのですが、集落を抜けると一層道は狭くなる。もはや車1台ギリギリの道幅。しかも待避スペースもあまりない。路面も悪い。この道をおよそ3.5km走って山を登ります。しかもラスト1kmはダート!この状況で前から車が来たら一発終了。もう神に祈りながら走るしかありません。なんとか車に出会うことなく7:10、ブナハウス内山に到着。疲れた…(~_~;)
ブナハウス内山はログハウス調の大きな建物。中を覗かせていただく。とてもキレイにしてあります。もちろんトイレもあり。
天候は曇り…あれ?もう少しいい天気になるはずだったんだけど…?きっと良くなると信じましょう。気温は6℃。今期初めてスタートからフリース着用です。
7:30、出発!まずはスギ林を抜けて進む。ほどなく石碑のある分岐点に到着。石碑には「田上市左衛門・ハツ屋敷跡」と記されています。
実はこの内山地区にはかつて集落があったんです。標高500mの山の中にも関わらず、住民たちは広大な田畑を開墾し、近年まで農業を営んできました。それでこの辺りの人たちはみな「田上」という姓を名乗ったということです。
往時には16戸あった家も、昭和に入ってから徐々に減り始め、残った最後の1戸も昭和48年に下山し、廃村となってしまいました。その最後の1戸の住人が石碑にある田上市左衛門・ハツ夫妻。その屋敷がここにあったんです。
分岐を右に進めば東谷ブナ林を通って高山山頂、左に進めば駒倉峠を通って高山山頂に辿り着きます。
今日は東谷で高山に登って、下りは駒倉峠を通ることにしましょう。分岐を右に進みます。
少し下ると早くもブナ林。標高500mから少し下りましたから、かなり低い標高からブナ林が広がっていることになります。
うわー!やっぱブナ林はキレイやなぁ!*\(^o^)/*
この辺りではまだ標高が低いので、葉は緑が優勢。黄色く色づき始めた葉が少しある程度。それでもブナ林を歩くだけで心が癒されます(^^)
出発してからおよそ15分、南谷ブナ林の分岐まで来ました。山頂とは反対方向になりますが、せっかくなので南谷ブナ林も見に行きましょう!
南谷ブナ林はP537へと続く尾根沿いに広がっている。こちらもまだ緑の葉が多いですね。それと他の樹種もかなり混じっています。カエデが赤く染まり始めてますね。美しい。
ぶらぶら歩いているうちにP537に到着。ここから先に道は無いので、折り返して分岐まで戻ります。
往復15分で分岐まで戻り山頂を目指す。ここから先は時折りかなりの急坂もありますが、階段で整備されているし距離も短いので一気に登り詰めましょう!
樹種は多彩です。ブナ林ですからもちろん圧倒的にブナが多いですが、他にもミズナラやウリハダカエデ、ホオノキやリョウブ、オオカメノキなども見られます。クロモジやユズリハなんかもあるみたいですが、木が苦手なもんで見分けがつかない(^_^;)
標高が700mに近づいてくるとブナの色づきもよくなってきました(^^)でもやっぱもうちょっとかなぁ?少し早かったか?…なんて思っているうちに、出発から南谷ブナ林の寄り道を含めておよそ50分、高山山頂に到着です!*\(^o^)/*
山頂は小広場。それほど広くはないですがベンチが2つあって休憩に最適。ほんの少しだけ木々の間から遠くの山が見えます。
一息ついたら出発。さすがにこれだけでは物足りないので、浅谷ブナ林から柳平のピークまで行ってみようと思います。内山の大ブナも見なきゃ行けませんし!(^^)
少し戻って分岐を浅谷ブナ林方面へ。ほどなく大ブナの分岐に辿り着く。標示に従って分岐を右に折れ斜面を下って行くと…ありました!内山の大ブナ!
遠目に見てもスゴい迫力!近寄ってみます。
幹周3.65m、樹高32m、樹齢推定350年、京都府下最大のブナの巨木です!
巨大な幹が高さ3mほどで横に広がるように枝分かれ。そこからさらに上に向かって複数本の幹が立ち上がっている!これって…岐阜県の蕪山で見た株杉にそっくりじゃん!
https://yamap.com/activities/27283506
ロープが張ってあって触れることはできませんが…見上げているだけで生命力を感じる…生きる力をいただけそうです。これは一見の価値ありですね。
分岐まで戻って浅谷ブナ林方面に進む。この辺りから天気もよくなってきました!青空です(^^)
ブナ林の林床はササであることがほとんどで、ここも地面は一面ササに覆われています。ブナハウスから高山山頂まではササが開かれ登山道も整備されていたんですが、浅谷ブナ林方面はほぼ放置状態。道はササに覆われササ漕ぎを余儀なくされます。道が見えにくくルートがわかりにくいので、注意しながら進むようにしましょう。
このササはチシマザサと呼ばれるもので、北海道や北日本、鳥取県以北の日本海側などの、寒冷地、豪雪地帯に分布するササです。ササとしては大型の部類でだいたい1mから大きなものは3mくらいにまで成長するようです。この内山ブナ林のチシマザサはだいたい1.2mくらいでしょうか?胸の高さ辺りの大きさです。
密度がそれほど高くないので道を辿りさえすれば歩くのにそれほど支障はありませんが、なにせ大きいですから…稈も強くて重いので除けるのはなかなか難儀。足にも絡みついてきますしね。とにかく濡れてなくてヨカッタ。濡れてたら悲惨なことになってたでしょうね(^_^;)
浅谷ブナ林は他より色づきがいいですねー!ブナは紅葉というより黄葉。葉は黄色く色づきます。この辺りでは輝くような鮮やかな黄色いブナをたくさん見ることができました(^^)それからブナの占有率も高いかな?急な斜面沿いには他の木も見られますが、高原地形はほぼブナしかありません。それにしても行けども行けども延々と広がるブナ林。スゴいところだなぁ…
ルートは稜線伝いでほとんどアップダウンはありません。内山の大ブナからおよそ30分、柳平のピークに到着*\(^o^)/*
ササ原とブナに囲まれた小ピーク。展望どころか一面ササ原で座るところもありません。ほとんど地面に埋もれかけた三等三角点があります。
それでは高山まで戻ることにしましょう。
往路は東向きに歩いていたので逆光でしたが、復路は順光。ブナの色づきも一層鮮やかに見えます!☆天気もよくなり暖かくなってきたのでとても気持ちいい(^^)
柳平からおよそ35分、高山山頂まで戻って来ました。今日はショートだしアップダウンもそれほどないので、食事はせずにおやつで休憩します。最近ようやく寒くなって来たので、今日は久しぶりに温かいコーヒーを淹れる。おともは焼ほし芋。休憩も秋仕様で(^_^;)
30分ほど休憩して下山開始。来た道を少しだけ戻って、分岐を駒倉峠方面へと進みます。かなりの急坂下りが続きますが、階段も整備されているので特に問題ナシ。
このルート、山頂近くはかなりブナの色づきがいいですねー!下ってるのに…?西側の斜面で少し気温が低いのだろーか?まだ全体的には緑が多いですが、黄色いのもあるし、いい感じで黄金色に染まったのもあります。めっちゃキレイ(*'▽'*)ウリハダカエデの真っ赤な葉もたくさん落ちています。
それから今回のルートで唯一の展望ポイントがありました*\(^o^)/*南西方向が開けています。真正面に先月登った磯砂山が見えています。羽衣伝承の山ですね☆
https://yamap.com/activities/34897864
標高が下がると緑が多くなるし、他の樹種もかなり混じってきます。山頂からおよそ15分で駒倉峠に到着。ここからは広く整地された穏やかな下り坂を進みます。緑の木々も鮮やかで美しいなぁ!
薄暗い針葉樹林帯に入るとほどなく屋敷跡碑の分岐に到着。駒倉峠からおよそ15分、無事にブナハウス内山に戻りました☆
さて総括は後回しにして…今日も山で食事をしていません。ということは下山後のお楽しみ付き!(^^)
この辺りの山に登った後は与謝野町の「麺家チャクリキ」が定番だったんですが、何やら宮津市内に地元民に人気の美味しいラーメン屋さんがあるとか?それが「らーめん跳満」。R482沿いにその店はあった。海のすぐ近くです。入店…
カウンターに通されメニューを見る。豚骨、醤油、味噌、塩…一通り揃っていますが店の推しは醤油スープの中華そばと、一番人気の跳満ラーメン!これは豚骨醤油です。
迷うことなく跳満ラーメン(もちろん大盛り)にセット価格の小チャーハンを付ける。ほどなく着丼。スープを一口…
おっ!?めちゃ美味いやんか!?若干こってり寄りの濃厚な旨味の豚骨に、コクとほのかな甘味の醤油のバランスが最高!背脂たっぷりで深みもあります。…ここでふと気づく。あれ?このスープって大好きなラーメン屋さんのスープとそっくりの味やん!ところがっ!その大好きなはずのラーメン屋さんがどこのラーメン屋さんだか全く思い出せない!めっちゃ似てる…というかほぼ同じ味やのに!(>_<)
結局その日は全く思い出せず、翌日も1日中考えた結果…和歌山県の「丸高中華そば」さんのスープとそっくりな味ではないかと結論づける。
そりゃ美味いに決まってますよ!何せ丸高さんは私のチョー個人的ラーメンランキングの1位のお店ですから!
https://yamap.com/moments/1064875
丸高さんのスープは特殊な技法で抽出されています。同じ製法だとは考えにくい。それなのに旨味、コク、風味、甘味、豚骨と醤油のバランスどころか、豚骨スープの乳化の度合いまでうり二つ!決定的に違うのは跳満のスープには背脂が入っていること。丸高のスープに背脂はありません。おそらく何か一つ足りないところを背脂で補ったんでしょうね。製法も内容も違うのに結果的に味はそっくり。このスープが美味しくない理由なんてどこにもありません!
チャーシューはほろほろ系でこれも美味。おそらく自家製のメンマはかなり色が濃い。この丹後地域というところは醸造蔵が多く醤油造りがさかんな地域。その地元の醤油で炊き込んだんでしょーね。そしてネギは京都らしく九条ねぎです。シャキッとしたもやしが濃厚なスープのよいアクセントになっています。
…なんですが、あくまでも個人的な好みによる高い次元での希望を言わせていただくとすれば…麺ですかねー。中細ストレートでかなりツルっとした麺なんです。おそらくみなさんは大好きな麺だと思います。私も醤油、塩ならこの麺がいいかなぁ…味噌もいけるかな?と思うんですが、豚骨と豚骨醤油は麺を変えてほしかった!
もっと加水の低いパツっとした食感の、噛んだ瞬間小麦がブワッと広がるような細いストレート麺…九州ラーメンのような麺の方が合うと思うんですよ。
スープは豚骨と豚骨醤油用の(味噌はどちらか分かりませんが)白濁した豚骨スープと、醤油と塩用の澄んだスープの2種類を仕込んでるわけでしょ?ならば麺も2種類ほしかったなぁ!…ま、贅沢な希望ですけど(^_^;)とにかくめちゃくちゃ美味しいことは間違いありません!
あ、チャーハンについて一言。私は普段あまりラーメン屋でチャーハンを食べないんですよ。意外とチャーハンって当たり外れが大きいですから。
私は色の薄いパラパラチャーハンと色の濃いしっとりチャーハンなら間違いなく色の濃いしっとり派。ここのチャーハンはパラパラよりはしっとり寄り。パラしっとりですね(^_^;)色も濃く、味も風味もしっかりとした私好みのチャーハンでした。しかも小チャーハンなのにボリュームも満点!これも間違いない一品です。
宮津は日本でも有数の観光地、天橋立を擁する街。海の街です。それこそ美味しい海鮮料理の店は無数にある。そんな中で「わしゃぁ、天橋立でもラーメンなんじゃぁ!」という方は、ぜひ「らーめん跳満」を訪れてみてください。間違いのない絶品ラーメンがいただけますよー!…あ、ブラック系がお好きな方は迷わず「チャクリキ」へ!(^^)
お待たせしました!内山ブナ林の総括です。
これほどまでに広大なブナ林は初めてです!感動的でしたねー。
冒頭で「私はブナが大好き」と言いましたが、何が好き?どこが好き?かと言えば…ブナが1年中楽しめる木である、というところでしょうか?
新緑の季節は鮮やかな緑に輝くブナ…夏は生き生きとした生命力に溢れるブナ…秋は一面黄金色に染まるブナ…そして冬は落葉した枝ぶりが芸術的なブナ!
実は私がブナを見るのに好きな季節は冬なんです。落葉したブナの木は本当に美しい。ブナの枝って真っ直ぐじゃないですよね。悪い意味ではなく、少しおどろおどろしい雰囲気もある。例えれば、お伽話に出てくる魔女の住む森の木のような…
それが落葉すると目立つんですよ。その枝ぶりは芸術的ですらある。それが好きなんです☆少しですがそんなブナの枝ぶりをご紹介しますね。
扇ノ山の無限に広がるブナ林
https://yamap.com/activities/14418949
比婆山連峰の神秘的なブナ林
https://yamap.com/activities/8776034
内山ブナ林は低い標高から広がる特殊なブナ林。日本海側の過酷な気象条件がこの広大なブナ林を生んだのでしょうね。
ってことでブナの紅葉(黄葉)はどうかというと…んんん〜、難しいところですね!ちょっと早かったかな?
というのもブナが黄葉する期間というのはとても短いんですよ。黄色く色づいたと思ったらすぐに茶色くなって落葉してしまう。ブナ林一面が黄金色に輝くのは、黄色く色づいてから少し茶色が入る一瞬だけ!これを見るのはもう運としか言いようがない。
でも私にとっては緑のブナであろうと、黄金色のブナであろうと、落葉したブナであろうと、そこにブナがあることだけで満足なんです。そういう意味では大満足の一日でした(^^)
もう少しですがまだ秋は続きます!みなさんも黄金色に染まるブナ林を見に行きませんか?☆