天狗岳(秋田,青森)
2026年9月16日 (水)日帰り
現在、東北百名山のうち,天狗岳は最難関の山になっている。
世界遺産登録の白神山地の中ほどにあり、東北の極相林ブナ原生林保存地区の縁に位置する。
西目屋村と岩崎村を結ぶ県道、通称白神ラインの天狗峠が登山口になっている。
車数台止められるスペースあり。
天狗峠760mから天狗岳山頂958mまで往復10.3km。
アップダウンあるが標高差200mほどで、コースタイム4:25~5:30だった。
しかし、数年前の林道災害で手前の津軽峠から通行止めになっため、
林道を往復35km歩かなければならなくなった。
なお、被災して現在復旧中なのは、天狗峠から先で、天狗峠まで荒れた箇所はない。
車で手前の津軽峠までは入れるが、その先工事車両の通行の支障になるためか、
特に問題のない天狗峠区間も通行止めになっている。
このため山行記録が激減、今年は6月に1件のみ、あとは2025年に数件あるのみ。
皆さん同様、歩く部分に自転車を使った。
街乗りの車輪の小さな折り畳み自転車のため、下りではそこそこ使えたが、
登りは殆ど押して歩くことになった。
天狗峠までは一部舗装部分あるが、ほとんど砂利道。
工事車両が通過するので路面はそれほど荒れていない。
12時間行動になると思い、4時スタートを考えたが、
真っ暗で、ヘッドランプで走行するのはどうかと明るくなってからスタート。
途中で、あとから現場に向かう工事車両が5台程7:30には上がって来た。
ようやく、天狗峠について登山スタート。
水はペットボトル4本、うち1本は自転車に置く。
登ってすぐ、熊にやらたか壊れた看板があった。
登山道の踏み跡はなんと確認できるが、笹が繁茂したところが9割、
ブナ林で笹の背が低いエリアは1割りほど。
しかも倒木も多くそこにツルが絡まり、大きく迂回するとルートに戻れなくなる。
稜線左手は日当たりがいいせいか笹薮が繁茂。
右手は比較的藪が薄いので迂回するときは北側から。
標高差200mのなだらかな稜線と思っていたが、細かいアップダウンの繰り返しで疲れる。
また、稜線の登山道には、熊のお印がいくつもあり、獣臭が濃いところもあった。
ひたすら熊鈴を盛大に鳴らし、ホイッスルを吹きまくる。声の通る所でオ~イと何度も叫ぶ。
腰の右に掛けた熊撃退スプレーをさっと取り出し、
何度も安全装置を外しながら噴射する姿勢をとる練習をしながら進む。
ほぼ南下するルートだが、途中の849mピークや825mピーク、
793mピークで進行方向が変わるので注意。よく見るとピンクテープが残っていた。
下山時にまっすぐ進んでしまい、戻ったところあり。
稜線にはブナの巨木が多い。
稜線からは左右とも樹林や笹に覆われ展望はあまりない。
所々で、岩木山や向白神岳が見える所が出てくる。
最後の登りも藪が深い。短い距離だが難儀する。
山頂は樹林帯で、向白神岳が樹林の間から見える。
手を上に伸ばし何とか写真を撮る。
スマホでヤッマプ地図で山頂を表示し、登頂記念写真を撮る。
下山も同じような藪漕ぎのアップダウンが続き、通常は登りの半分ほどで下山できるものだが、登りと変わらぬ時間が掛かった。また、登りの時になかった場所に新たな熊のお印があった。
天狗峠までに3本のペットボトルを飲み干していたので、自転車に1本残しておいて正解だった。
天狗峠から、ひとまず、長い下りを一気に降り、また登りでは押して歩くの繰り返し。
真っ暗になった林道をヘッドライトを付け、熊に会わないよう、ホイッスルと奇声を上げながら標高差400mを登り返し、結局、津軽峠に戻ったのは予定を2時間オーバーした19時。
自転車を車に積込み、ダニチェックをすると、
今回のはいままでで最大5mmほどのがお腹に齧りついていた。
ダニ除去作業に小一時間、頭も残らず綺麗に取れた。
今回の山行で藪漕ぎした十和利山、袴腰岳に続く3回目となる。
西目屋村の温泉は21時に終了していた。
再び道の駅津軽白神にて、バカンスクーラーの冷えたビールと缶チューハイで、
ダニには齧られたが熊に遭遇することなく、無事最難関を登れた祝杯を挙げる。