カミノパンツ初陣、或いは花沢山・満観峰リハビリ登山v0.02a
焼津アルプス(高草山・満観峰・花沢山)・徳願寺山
(静岡)
2026年04月12日(日)
日帰り
前々回、前回、と花沢山でのリハビリ登山を行いました。
(リハビリ登山 v0.01、v0.01a)。
約35年ぶりに本格的な登山を再開する為、少しずつ装備を揃えている最中です。これまた、35年ぶりに登山靴を履いての登山に違和感を覚え、サンダルの方が歩きやすい(所謂、足裏感覚的登山)と泣き言を心の中で反芻しつつも、足首まで固定された登山靴に慣れなければと心を鬼にして身体と弱音を吐く精神に鞭打ち、頑張っているのです。
今回は「リハビリ登山 v0.02a」と銘打って、強度と難易度を上げて行いました。先ずは、無事にリハビリ登山を終えて下山出来た事に安堵している所です。何せ、今回は年初に悪化させた腰椎の怪我から三ヶ月が経過し、コルセットを外して己の筋力だけでの挑戦でしたから…
今回の課題は、足首まで固定した登山靴での登山も三回目となり、それに慣れる事。
もう一つは、ストックを持参しつつも、それに頼らず、自らの二本の足だけでバランスを保持しながら登行、下降を繰り返す縦走路を歩く事です。
実は私が登山を止めたのは、20歳代初めに、もう登山が出来ない身体となってしまったからです。高校2年の時に腰椎の怪我をして、それが全く治らず、何処の病院へ行っても駄目でした。それでも、無理して、日常生活と登山を続けていましたが、限界が訪れ、もう一生普通の生活は送れないと諦め、私の登山歴は終わりました。以来、壊れた身体で生きる事に必死で、登山の事を考える余裕もありませんでした。
しかし、数年前から、人生の終わりがそろそろ垣間見えて来た頃、「このまま登山をせずに生涯の幕を閉じるのか…」と思うと、物悲しくも切ない気持ちとなり、「もう一度、彼の山の頂きへ立ちたい、夢でも良いから、この足で立ってみたい」と思い始めるようになったのです。
もちろん、容易な道でない事は自分でも分かって居ります。しかし、少しずつ装備を揃え始めると、その装備を使ってみたい気持ちが芽生えて来るのです。そう、少しずつ、リハビリ登山を続けて、夏頃には八ヶ岳や日本アルプスの何処かの山に登るのだと決意を固めた次第なのです。
そこで、冒頭のリハビリ登山のバージョンアップの話に繋がるのですが、実は私の両足には麻痺が残っており、足先も痺れています。腰椎の神経損傷から来る膀胱直腸障害もあり、日常生活すら困難で、平地を歩く時でも杖が必要です。
そんな状態で、ストックの使用を最小限に止め、二足歩行するのは容易な事ではありません。ゆっくりゆっくり歩き、バランスを保つ為、常に体幹に力を入れ、登行時は軽い前傾姿勢、下降時には深い前傾姿勢を維持して耐え凌ぎます。
歩き方ですが、「踵から着地し、爪先で蹴って進む」という歩行方法を徹底的に排除し、足裏の親指付根の母趾球に意識を集中し、登行時は前足の母趾球で身体を持ち上げ後ろ足はそっと添える程度に上げる。下降時は、踵から着地せず爪先の母趾球で衝撃を吸収して膝への負担を逃がす。双方共、股関節を意識して、膝と腰椎に負荷を掛けないよう心掛けます。
こうして歩行を重ねて行くに従い、足首まで固定された登山靴にも少し慣れて来た感覚を得る事が出来ました。
今回のリハビリ登山では、私なりにですが、不自由な身体でも使い方を工夫すると何とか歩けるという大きな収穫を得る事が出来ました。
ところで、週末は大変に天気にも恵まれたのは良いのですが、急激に気温が上がってしまいました。ここ静岡では、土曜日が27°C、本日の日曜日が20°Cです。
冬装備のGramicci ウィンタートレイルパンツでは暑いだろうという事で、遂に「カミノパンツ投入」です。私の所持するモデルは現行モデルの一つ前ですが、履いてみると良い感じでした。スマホポケットも重宝しますし、ストレッチが効いて動きやすく、暑くなって来た時のベンチレーションが快適過ぎました。購入して良かったと思って居ります。現行モデルは更にスタイリッシュになったとの事でお勧め一品です。
また、夏の紫外線対策で購入したFLOATサングラスに加え、「サンブロックフルジップフーディー」も快適でした。finetrackのドライレイヤーの上に羽織りましたが、暑くなった時にジッパーで開閉を調節出来るので、夏場の活躍に期待大です。FLOATサングラスも風景がとても見易くて更に気に入りました。帽子もイナフハットを購入しましたが、暑さも感じず快適でした。風の強い稜線などで飛ばされないか心配ですが、コードで締めて調節出来るので大丈夫かなぁと思っている次第です。
さて、今回のコースですが、小坂の駐車場からスタートです。(日曜日の晴れとあって満車でした。ここは5台位しか駐車出来ないので注意が必要です)。
分岐を日本坂峠へと進み農道を上がって行きます。日本坂峠への登り口は急なので慎重に。
日本坂峠へ到着した後、花沢山を往復しました。ここはかなりの急登ですが一気に高度が稼げます。途中、雪を被った富士山や南アルプスが見えます。
花沢山山頂のベンチで休憩し、ライすけテルモスに入れて持参したホットコーヒーを美味しく頂きました。花沢山は満観峰と異なり、眺望が良くないのですが、静かな山で私は好きです。その花沢山を愛するボランティアの方が登山道の修繕作業をなさって居られました。頭が下がる思いです。
再び日本坂峠まで下り、ここから急登が始まります。ふらつきながら何とか進んで行くと「家康ベンチ」という休憩所が現れます。富士山、用宗海岸や駿河湾、伊豆半島まで見える大変に眺望の良い休憩所です。ベンチに座ってホットコーヒーを飲みました。
家康ベンチで休憩の後、縦走路で一番キツい「あざみ坂」の急登が待ち構えて居ります。約200段の急登の後、第二あざみ坂40段、第三あざみ坂64段と続きます。苦しいですが、良いトレーニングになります。
急登を終え、所々で眺望が開け景色を堪能出来ます。更に登って行くと、いよいよ絶景の満観峰に到着します。先日、南野陽子さんも登られた、本当に景色の良い山です。富士山、用宗海岸、反対側は焼津港が見えます。歩いてきた道程の先に花沢山も見えています。
満観峰で休憩の後、小坂へ下ります。満観峰は開けた丸い山頂なので、方向感覚に気を付けてルートファインディングします。丸子富士、朝鮮岩方面へと下っていき、小坂方面への分岐を右折します。ここからは道が悪いのでスリップや転倒に気を付けながら歩みを進めます。茶畑の中を下り、沢筋の方へ降りて行きます。小さいながらも釜滝が何段にも連なっていて、清々しい気持ちになります。農道へ下りた所で休憩し、後は小坂まで長い農道を下ります。途中、三叉路に指導標がありますが、登り専用の指導標で、下って来た場合の小坂方面への指導標がありません。要注意ですが、向かって左手に進みます。
小坂には大きな滝が二つあり、前々日の大雨の影響で水量が豊富でした。不動様と観音様に無事下山出来た御礼で手を合わせます。さて、今回のリハビリ登山も終盤を迎えました。小坂の駐車場はもう目の前です。
掲載し切れなかった写真は、私の Instagram にアップして居ります。もしよろしければ、ご覧下さいませ。
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