岡山いこいの村~布浜~大平山 サファリワールド&ビューライン&アドベンチャーコース
玉葛山・龍王山・妙見山
(岡山)
2026年02月15日(日)
日帰り
【岡山いこいの村はちょっとしたサファリワールド】
この日は神崎梅園で梅の花を観賞した後、大平山エリアで散策を楽しむつもりでした。
ところが、岡山ブルーラインの西大寺ICで降りて神崎梅園に向かうはずがスルーしてしまい、結局は次の目的地である大平山エリアに直接向かうことになりました。
閃き(ひらめき)の森入り口前にある大平山西登山口駐車場は、未舗装でかなり広いのですが、日曜日であるにもかかわらず自動車が1台も停まっていませんでした。
舗装道路を歩いて最初に立ち寄ったのは岡山いこいの村です。
日本の朝日百選のひとつ「虫明迫門の曙」(むしあげせとのあけぼの)を見下ろせる高台に立地する公共の宿泊施設として、かつてはたくさんの利用者で賑わいました。
しかし、経営難に伴い2024年1月から民間会社が経営しており、人手が足りないのか、宿泊施設以外は寂れた雰囲気でした。
この様子だと、施設内にいた動物たちもいなくなったのでは?と心配しましたが、すぐに男子トイレの中にいるトイレのエミュー様<写真01>を発見。
何か変だと思ったら、2羽がぴったり寄り添って首を絡め合っていました。広場に1羽だけいたエミューを見ていると、低いグルグルという鳴き声が聞こえたので慌てて戻りました。
奥にいる個体が手前にいる個体の首をつついています<写真02>。おそらく、オスがメスの首をつついて交尾を促しているのでしょう。
その証拠に、つつかれた個体は手前にいるので嫌だったらすぐに逃げられるはずですが、くっついたまま再び首を絡めていました。
我々お邪魔虫がいなければ交尾したのかもしれません。どうもすみません🙇
ちなみに、エミューの繁殖期は11月~翌4月だそうです。桜の時期に太鼓の音のようなメスの繁殖期特有の鳴き声が聞こえたことがあります。
2024年3月31日にはヒナが誕生したとのことでしたが、5月に訪問したところ、ヒナ1羽のほうは館内ということで成鳥3羽しか見られませんでした。
今回も成鳥はいちゃつくトイレのエミュー様2羽<写真01~03>と、気を利かせて広場に出たままの1羽<写真11>の計3羽。
2年前のヒナが大きくなっているはずですが、あれっ、まだ館内?
おねだりしてくるウサギ<写真04,05>やヤギ<写真06~10>などは相変わらず元気でほっとしました。
サザンカ<写真12>から鶏小屋に向かっていると、人がいないのをいいことに、野生の鹿が闊歩していました。
こちらに気づくと、2頭のうちの片方が警戒してキョンと鳴き声を上げました。たいていはこれで逃げていくのですが、なぜかじっとこちらを見たまま。
動画を撮っていると、♪右から右から何かが来てる・・・
ひょこっと顔を出したのは、もう1頭のニホンジカ。仲間が警戒しとんのに、なんで出てくんねん😅こりゃ、♪僕は左に受け流す・・・って無理やな😁
喜んだのも束の間、後から来た1頭がキョンと鳴くと、全員すっ飛んで逃げていきました。
実は、野生の鹿はこの後も何度か目撃することになりました。
これまで何度か大平山エリアを訪れていますが、野生の鹿に出会ったのは初めてです。この日はサファリワールドをさまよっているような感じでした。
さらにサファリワールドは続き、この後、上空を舞うトビの群れに遭遇します(後述)。
【幻想的な絶景が断続的にみられる布浜・大平山ビューライン&トビ柱】
この日は半島の南端に向かって延びており瀬戸内海や島の絶景を望むことができる虫明(むしあげ)林道コースを設定していました。
2020年2月17日に同エリアを訪れた時は、素晴らしい絶景を見ながら歩けるこの林道を「大平山オーシャンビューロード」と呼びました。
<活動記録 https://yamap.com/activities/5642724>
さらに2024年05月12日に同エリアを訪れた時は、林道沿いにある三角点<写真24>の点名をとって「布浜ビューライン」と呼びました。
<活動記録 https://yamap.com/activities/31728053>
さらに、今回は大平山の北東尾根と林道を結ぶ遊歩道を初めて歩いたところ、その途中に展望が効くスポットがいくつかありましたので、「布浜・大平山ビューライン」と呼ぶことにしました。
あくまで自分たちが勝手に名付けただけなのですが、このルート上において固有名詞が出てくるのが布浜と大平山のみですので、便宜上どこからどこまでのルートを指すのかをわかりやすくするために、この呼称をあえて用いることにしました。
展望を期待したコースでしたが、この日の天気は終日曇りで、一時的に小雨が降るといった不安定な状況でした。
目の前に映る瀬戸内海や小豆島(しょうどしま)、長島、鴻島(こうじま)などの島々、さらにはかき養殖場などの景観が晴れているときより幻想的に映り、これはこれで味わい深いものがありました。
この虫明(むしあげ)林道は未舗装で凸凹の箇所も多いのですが、海に突っ込むように延びて展望が効くことから、近年、ライダーなどに人気のようです。実際に今回はわだちが終点まで見られました。
最初は砂利や土道で歩きやすいのですが、かき養殖場と長島と小豆島(しょうどしま)<写真23>撮影地点辺りから土道にはえぐれたような溝が断続的にありました。
深さは30cm程になることもあり、溝が複数あると歩きにくいのですが、バイクや自転車が通ったようなわだちをたどると比較的安全です。
かなり急な下りもありますが、そこはコンクリートだったので動画を撮りながら歩いても大丈夫でした。ただし、雨天や下が濡れているときはおすすめしません。
地形図の実線の道の終点からは前方がよく見えないので、低木の間をぬうように進みました。たまにトゲトゲに引っかかるので要注意です。
無理すればさらに下りられますが、急でザレているので、今回は<写真27,28>撮影地点で展望を楽しみ引き返しました。
また、この日は上空でサプライズがありました。なんと、たくさんのトビの群れが上空を旋回しているシーン<写真18,20>に出くわしたのです。
最初は3羽一組で2組でした。動画を撮っていると、ちょうど真上にトビが集まり始めました。旋回する数、なんと20羽超え😮
この現象は猛禽(もうきん)類が形成する個体群行動の一種です。集団で上昇気流に乗って旋回しながら上空に昇る様子が柱のように見えるので、鷹柱(たかばしら)といいます。
秋の渡りの時期に見られるのですが、トビの場合は秋から冬にかけて日中の寒暖差が比較的大きく上昇気流が発生しやすい時によく見られるようです。
現象は同じなのですが、トビの場合は時期が違い、目的は渡りではなく、餌を探しやすくするためとも集団お見合いだともいわれています。そのためか、トビ柱と呼ばれることも。
見上げているうちにさらに数が増え、とうとう30羽を超えました。
全体を撮ろうとすると1羽1羽が小さくなりすぎてよく見えないので、カメラよりもより広角で撮れるスマホでその一部を撮影しました。
写真や動画で見られるのはその一部のみですが、少なく見積もっても30羽以上のトビが上空を舞うシーンは圧巻でした。
トビ柱は初めて見ましたので、テンション爆上がりとなりました😍
【誰も訪れない布浜アドベンチャーコース】
今まではこの虫明(むしあげ)林道をピストンしていましたが、地形図を見ると途中で北東に延びる道との分岐があります。
入口には青いビニールひもがあり、歩けそうです。ここでアドベンチャー魂に火が付き、急遽この道を究めることにしました。小石がゴロゴロしてたまに足元に低木が生えていますが、よけて歩けます。
この状態が続けば大丈夫だろうと安心していると、アカマツが道の真ん中に生えている箇所がありました。
まだ枝がやわらかいのですぐにかき分けられますが、このまま放置すれば通れなくなるでしょう。
かき養殖場越しに鴻島(こうじま)と長島<写真29>の展望を楽しみ、これなら先端までと思ったのも束の間、ここからまた展望が効かなくなり、シダが脚に当たりますが足元が見える道が続きました。
標高25m辺りの鞍部でシダが高さを増し、木の枝をかき分けると少し開けた所に出ました。
地形図の実線の道のわずかに北に逸れたようなので引き返し、なんとなく歩けそうな木の間に入ると、南下していました。
なんとか東に歩いてみましたが、トゲトゲに捕まりました。突破して地形図を改めて見てみると、このまま地形図の実線の道をヤブコギしながら進んでも行き止まりとなり、しかも海辺まで下りるのは不可能な地形(岩礁)だと判断しました。
そこで、傾斜が比較的緩やかで海辺まで下りることができそうな南へと進むと、すぐに踏み跡らしくなりました。
最後に急斜面を下りると、思惑通り、無事に海辺にたどり着き、林道からは絶対に見ることができなかった入り江や周囲の島々の景観<写真30>を楽しむことができました。
ここでカキの一つや二つでも転がっていれば秘密の場所として公表を控えるところでしたが、生き物の気配が全くなく、波音だけが聞こえる静寂な場所でした。
引き返すとすぐに土留めにぶつかり、崩れやすい急斜面をよじ登ると木の間の踏み跡らしきものをたどって北上しました。
地形図の実線の道の少し南で方向転換すると標高30m辺りで往路の明瞭な細道に合流しました。復路はほぼ踏み跡をたどって楽に歩け、ほっとしました。
虫明(むしあげ)林道を引き返し、大平山の北東尾根と林道を結ぶ遊歩道に入りました。ここは初めて歩きましたが、記録が少ないのでヤブかもしれないと思っていました。
しかし、予想に反してシダが刈ってあり、展望<写真33~36>が効くので気持ちよく歩けました。
大平山頂上は通過点のようなピークで展望が効きません。三角点<写真37>の北側のほうが少し高くなっており、石に囲まれているのが人工的にも思えて不思議でした。
大平山を周回する遊歩道は丸太と土の階段状の道が多く、ゴールまでのんびり歩けました。
予想以上に天気が悪く、野鳥は逆光で黒く見えるだけだったのが残念ですが、相変わらず気持ちよく歩けるいいコースでした😊
実は、青いビニールひもは他にもありました。また機会があれば試してみたいと思います。ヤブだったりして😅