飯森山・鉢伏山
飯森山・鉢伏山・栂峰
(福島, 山形)
2023.08.01(火)
日帰り
喜多方駅から日中飯森山まで、ナイトハイクしてきました。
飯森山(1595.4m)は山形県と福島県の県境にあり、飯豊連峰と吾妻連峰に挟まれた孤高の名峰です。山頂からの展望と奥深さが魅力の山です。
公共交通機関で日中ダムにある登山口に行くためには、デマンドバスかタクシー利用となります。デマンドバスは事前予約が必要です。
登山口まで片道14km位の距離なら、自力でカバーできると思ったので、ナイトハイクの形で歩くことにしました。
2日は、午後の一番暑い時間に平地で35℃の猛暑になる予報だったので、早めに終わらせるべきだと考え、前日の22:06に喜多方入りしてそのまま駅をスタートしました。
喜多方の市街地を抜け、熱塩加納までは月明かりに照らされヘッドライトなしでも十分でした。深夜だと交通量は極めて少なく快適でした。
翌1:35に登山開始。急坂が続き、熊鈴以外にエマージェンシーコール(笛)を吹き鳴らしながら歩きました。稜線にたどり着き、ブナ林越しに東の空がだんだん明るくなってくるのが見えると、もう少し早く始めても良かったと思いました。
花の時期は過ぎてしまっていましたが、それにも増して展望が素晴らしかったです。山の深さも言うことなしです。
鉢伏山に到着してから、吾妻連峰の向こうから朝日が昇るのが見られました。
西側には飯豊連峰が大きく広がっていて、大日岳から中央に飯豊本山、新潟県側の朳差岳まで見渡すことができました。月山まではちょっと無理でしたが、大朝日岳まで肉眼で確認することができました。
鉢伏山から飯森山はさらに往復2時間です。アップダウンがきついです。鞍部の湿地帯はドボンポイントとなっています。登山道は夜露で濡れたシダ類がびっしり、地面がデコボコで歩きにくかったです。山パンツは濡れ、軽登山靴は水浸しになりました。飯森山神社で引き返しました。
後半、鉢伏山を過ぎた辺りから長時間の濡れによる股擦れができ、ペースが落ちました。
股間がヒリヒリと痛かったです。大きめの絆創膏(白十字のワンタッチパッドM)が役に立ちました。靴擦れマメ防止のための保護剤、プロテクトJ1等あればよかったと思いました。
登山口右側の沢は干上がってしまい、水が全く汲めませんでした。手持ちの水2Lで何とか間に合いました。夏場の渇水期は要注意です。
大倉の頭〜鉢伏山間の東側、切れ落ち箇所が続くのですが、バランスを崩し崖から滑落しそうになりました。
植物の茎?灌木?が足元で斜め横向きに生えていて、濡れていると表面は不安定で滑ります。フリクションの効かない靴だと非常に危ないです。
今回は誰にもすれ違わず、登山道は貸し切りでした。遭難したら大変かもしれないと思いました。まず発見されないでしょう。
再びの車道歩き。
最後の1時間は危険な暑さでした。サイクリングロード入口を過ぎ、市街地に入ってからがとても長かったです。真夏の太陽がギラギラ☀️と、地面からの照り返しがきつかったです。熱中症になりかけていたと思います。
喜多方駅のホームには会津若松行きの電車がすでに入っていました。もう、帰ることしか頭にありませんでした。
修行のような登山でしたが、ケガなく大過なく終わって本当によかったです。