天子山 6月の棚田風景&花見
二上山
(岡山)
2024年06月03日(月)
日帰り
【つなぐ棚田遺産・小山の棚田】
令和4年2月15日に農林水産省が全国271地区の棚田を『つなぐ棚田遺産』に選定しました。岡山県内は以下の7地区です。
・真庭市社(やしろ)地区<307枚56㏊>
・美作市上山地区<1,100枚57.9㏊>
・和気町田土地区<700枚92㏊>
・久米南町上籾(かみもみ)地区<1,000枚27㏊>
・久米南町北庄(きたしょう)地区<2,700枚79ha>
・美咲町大垪和(おおはが)西地区<750枚49.7ha>
・美咲町小山地区<61枚4.1㏊>
このうち、上籾・北庄・大垪和西・小山地区の棚田は『日本の棚田百選』にも選出されています。
5月23日の某TV番組で「美咲町の小山棚田で地元の児童が田植え体験」と紹介されていましたので、田植え直後の田園風景を見るために訪問しました。
小山の棚田は下部の石積みと上部のあぜが特徴です。
また、棚田の先は谷に落ち込んでいるため、まるで空に浮かんでいるように見えるなど、景観に優れた棚田といわれています。
開田は明治以降で、石積み下部に「釜」と呼ばれる横穴が設けられ、稲の育成期には給水口、刈取時期には排水口の役割をしています。
この小山の棚田が見渡せる所に、2015年に東屋「小山の一休」が住民により設置されました。
今回、この東屋の前に自動車を停め、天子山(あまこやま)に登ることにしました。
2台程なら邪魔にはなりませんが、農繁期は駐車は控えたほうがいいかもしれません。
標高646mですが、出発点が標高510mもあり、しかも頂上までの道が舗装道路で傾斜も緩いので、散策感覚で山行ができました。
棚田は時期や時間帯、天候によって異なる風景を楽しむことができます。
今回は田植えから間もない時期だったので、水面に雲が映り、田毎(たごと)の月ならぬ「田毎の雲」状態できれいでした。
真夏の青々とした稲が風になびき波のように見えるさま、稲刈り間近の黄金色の田んぼなども好きな棚田風景のひとつです。
『つなぐ棚田遺産』のうち、『日本の棚田百選』は自動車で4か所一気に回ったことがあります。
ちゃんと歩いて見学したのは上山、田土、北庄、小山の4か所だけです。
機会があれば、岡山県にある『つなぐ棚田遺産』すべてを訪問したいものです。
【白花と黄花の競演】
東屋「小山の一休」から棚田の風景を楽しみ、舗装道路を歩き始めると、早速、ウツギやスイカズラなどの白い花が見られました。
棚田のあぜには黄色いコウゾリナが群生しており、シュレーゲルアオガエルの鳴き声がのどかな田園地帯に響いていました。
天子山(あまこやま)に近づくと分岐があり、右は上るコンクリート道、左は平坦なアスファルト道です。
頂上へは左の道が正しいのですが、うっかり右に進んでしまい行き止まりで引き返しました。
分岐にはちょうどエゴノキが咲いており、下に白い花がたくさん落ちていました。
そろそろ終わりのようで、1週間後には路面の花も茶色くなっているでしょう。
天子山頂上の舗装道路終点は草地で、周辺は刈られたばかりのようでしたが、中央は黄色い花のミヤコグサなどの低い草が茂っていました。
4年程前にはここに自動車を停めて棚田を周回しましたが、最後が上りになるので今回のように棚田からスタートのほうがよかったです。
草地の奥にアジサイがたくさん植えられていますが、まだ色づき始めでほぼ白一色でした。
頂上三角点は石碑と祠の裏で、倒木をまたいだ辺りにあります。
休憩できるのは草地のほうですが、日影がなく展望が効かないのですぐに引き返しました。
牛舎の牛たちは相変わらず数は少ないですが、元気そうでよかったです。
最初は立ち上がってじっとこちらを見ている牛が多かったのですが、そのうちに慣れたのかうずくまったままでした。
舗装道路を東から南へと時計回りに進み、黄色いミヤコグサやキショウブの群生に足を止めました。
花を探して歩いていると、チチチ、チチチとホオジロの鳴き声が。
気づくと、予想以上に近くでメスが鳴いていました。
動画を撮っていると、今度は虫をくわえたオスが登場。
こちらには気づいているはずですが、2羽とも目を合わせずになぜかキョロキョロ。
ヒナに巣立ちさせようと餌で釣っているのでしょうか。
人間が近くにいるところにヒナを連れてくるのはどうかと思いますが、親の教育方針に他人が口出しするのもアレ(優勝ではありません)なので、黙っておきました😁
そのうちにメジロも集まってきて、キリキリと警戒の声を発しながらも興味津々でじっとこちらを見ていました。
怒られる前に退散しましたが、大事な成長期の一コマを見せてもらえたようです😊
この日の楽しみのひとつは、4年程前に通行止めで行けなかった小山神社に参拝することでした。
張り切って舗装道路を進み、直進すればよかったのに、左折してヒノキ並木の細い舗装道路を上ると終点にポツンと小さな祠が。
周辺は樹皮をはがれたヒノキに囲まれており、展望は効きません。
このときは小山神社の境内だと思い込んでいたので、立派な社殿が傷んで取り壊されたのだろうと少しがっかりしました。
ヒノキの実を踏んで滑りそうになりながら引き返してしまい、小山神社は今回も参拝できず😅
白いホタルブクロに慰められ、大木に巻き付く白いケテイカカズラを見上げ、棚田を眺めて無事にゴール。
帰ろうかと車に乗り込むとすぐに雨がポツポツし始めました。早めに切り上げられてよかったです。
この週末も雨予想。また連れが舗装道路歩きを計画しそうです😅