07:16
22.4 km
1254 m
1本の青い線が語る歴史🟦津浪丸山〜百々山
五輪山 (広島)
2022.04.23(土) 日帰り
この山域の地図上に一本の青い破線が伸びる。それは、加計市街の北、土居から発し、百々山や津浪丸山の地下を走り、下流坪野に達する。 この青い線が、私達に忘れてはならない歴史を語りかける。 それは、わずかではあるが、今も広島県の各家庭や事業所に電気を送り続けている水力発電のための、導水トンネル。 戦中、その掘削作業を担わされたのが、この山深い地にはるか異国の地から強制連行され、劣悪な環境の中で過酷な労働を強制された中国人労工たちだ。 山を楽しむアプリにこんなことは…とみなさん遠慮されてか、誰一人この歴史に触れて🆙されてないようだが、この山々を当時の中国人強制労働を抜きに、語ることは私にはできない。 この日の当初の計画は、津浪丸山〜百々山、さらに加計から五輪山だったが、途中の車道歩きがあきれるほど長く、結局五輪山はカット🤣 その代わり、安野発電所に関わるポイントはしっかり押さえながら歩いた。この地で何があったか? 当時の労工たちの証言と、戦後50年を経過した1990年代以降の中日の人々の立ち上がりを追ってみたい。忘れてはならない歴史のために。 ロシアのウクライナ侵略に怒りを覚える人ならば、きっとこの青い線が語る歴史にも、心あるまなざしを向けてくれることと信じつつ。