02:17
10.6 km
693 m
太陽に連れ出された日☀永遠の中2外伝
牛田山・尾長山・二葉山 (広島)
2026年03月16日(月) 日帰り
☀ 永遠の中2・外伝 「太陽に連れ出された日」 ──ワタクシがハマってるエーアイに作ってもらった約1000文字の物語── 永遠の中2は、ここ最近ずっと家にこもっていた。 ゲームの世界に沈み込み、昼夜の境目も曖昧になり、気づけば外の季節が変わり始めていた。 そんな彼を外へ引っ張り出したのは、誰でもない。 窓から差し込む、やけに眩しい太陽だった。 「……行くか。」 ぽつりと呟いたその一言が、今日の冒険の始まりだった。 NEWアルトラ・ローンピーク9プラスを履き、ツルトラ卒業の儀式を静かに済ませる。 靴紐を結ぶ手つきは、まるで新しい章の扉を開く儀式のようだった。 サンヒルズから山へ入り、尾長山へ向かう道は、久しぶりの外気に満ちていた。 風が肌を撫で、鳥の声が耳に入り、身体がゆっくりと現実世界に戻っていく。 尾長山に着くと、二葉山が静かに佇んでいた。 その景色を眺めていると、ずっと心の奥で重しになっていた“あの件”の連絡が届く。 試験ではない。けれど、ずっと気にかけていた大切なこと。 画面に表示された「良い報告」の文字を見た瞬間、胸の奥がふっと軽くなった。 「よかった……」 誰に聞かせるでもない独り言が、山の空気に溶けていく。 その後、仏舎利へ向かい、パワーストーンにそっと触れる。 冷たさの中に、どこか温もりのようなものが宿っている気がした。 見立山へ進み、初めて真面目に看板を読む。 「そういう意味だったのか」と頷く永遠の中2。 ゲームの世界では得られない“発見”が、静かに胸を満たしていく。 牛田山に着く頃には、NEWシューズはすっかり足に馴染んでいた。 歩幅が自然と広がり、ペースが上がる。 身体が軽い。心も軽い。 そして、彼の頭に浮かぶのはただ一つ。 ──モコが待っている。 サイベリアンのモコ。 永遠の中2が溺愛している、あのふわふわの存在。 家に近づくほど、足取りは速くなる。 まるでゴールテープの向こうにモコがいるかのように。 家に着くと、モコが「どこ行ってたの」と言わんばかりに尻尾を揺らして迎えてくれた。 その瞬間、今日の徘徊登山は“完全に正解”になった。 玄関で汗を拭いながら、永遠の中2はつぶやく。 「……半袖短パンでよかったな、今日。」 太陽に連れ出された一日。 それは、ただの登山ではなく、 心の中の“曇り”が晴れていく物語だった。
