07:34
18.8 km
508 m
野口五郎岳・真砂岳・湯俣岳-2026-06-13
野口五郎岳・真砂岳・湯俣岳 (長野, 富山)
2026年06月13日(土)〜14日(日) 2日間
去年の秋、湯俣山荘へお邪魔したときに、梅雨の時期に咲くショウキランを教えて貰った。 見たこともない花で、ギンリョウソウのように光合成をしない菌従属性植物らしい。 山荘主宰で「ショウキラン観察会」を開催予定とのこと。 その折は是非声掛けして欲しいと頼んでいたところ、今年に入って連絡が来た。 早速参加の意向を伝えて、楽しみにして待っていた。 ランの観察会なので天候に左右されないのも有り難い。 前日は、仕事を済ませてからの出発。七倉温泉まで5時間以上の移動。 奥さんと交替で運転しながら、朝の4時過ぎに到着。そして仮眠。 翌日は6時に起きて、ゆっくり用意をする。タクシーに乗って高瀬ダムまで向かう。 湯俣ブルーに染まった高瀬川。河鹿やハルゼミの鳴き声。やっぱり北アルプスはいいところだ。 初夏の道をてくてく歩くと、集合場所の湯俣温泉登山口に到着。 山荘支配人の野澤さん、オーナーの伊藤敦子さんと、久々に再会する。 敦子さんが、お昼ご飯を用意してくれるらしい。 登山道から少し歩くと、ショウキランの咲いている場所が。初めは蕾や花が終わっている株を見付けて喜んでいたが、皆で探すと色んなところに咲いてショウキランを発見できた。(私は殆ど見付けられなかったが……) ただし、普通の山野草と異なり、ショウキランのある場所には特徴がない。さすが菌従属性植物、土の中の菌糸を確認しないと分からないのだろう。朽木の側を探したり、笹藪をかき分けて探したりしても中々見付けられない。と思ったら、羊歯の間からひょっこり顔を覗かせたりしている。 普段は珍しいはずのギンリョウソウは、そこら中に咲いてるので、素通りしてしまうくらい。 あっという間の2時間だった。 その後は、小屋に行って昼食。そしてショウキランを代表とする菌従属性植物のレクチャー。ギンリョウソウやショウキランの種子は、カマドウマが運んでいるらしい。 三俣山荘のスタッフは、皆んな勉強好きなので、色々なお話が聞けて面白い。 夕食後は、オーナーの敦子さんから、山小屋のあれこれを聞かせて貰う。特に、屎尿の処理の困難さには、スタッフならではの苦労を聞かせて貰った。これは、使用する者として、協力していかなければならない問題だと実感する。 翌日は、心身共に優しい朝食を食べてから、湯俣川周辺のフィールドウォーク。距離にして200メートルほどの河原を歩くだけだが、本当に中身が濃い。35億年前から棲息している「硫黄芝」。天然記念物に指定されている噴湯丘。噴水のように熱湯を吹き出す噴出口。1箇所だけでしか見つけられない砂漠のバラ。ここでしか見られない光景を、野澤さんの解説付きで見学していく。 野澤さんの話を聞くと、「この自然を守っていこう」、「この場に戻ってこよう」という気にさせられた。これから夏にかけて、伊藤新道に向かわれる方は、少しでもいいから湯俣山荘のスタッフの話に耳を傾けて欲しいと思う。沢山の人々の思いが蓄積した、かけがえのない場所だと共感できるはずだ。