秋を感じる摩周岳(カムイヌプリ)
摩周岳(カムイヌプリ)・西別岳・摩周湖
(北海道)
2025.10.19(日)
日帰り
道東は平地でも紅葉が進んでいます。今年はまだ未踏だった摩周岳に秋を感じるために行ってきました。
当初は西別岳から登ろうと思っていたのですが、風が強そうだったので樹林帯を歩く裏摩周展望台から歩くことにしました。裏摩周展望台の駐車場はほぼいっぱいです。観光客から「どこに登るのですか」「摩周岳です」「車が多いのに観光客が少ないのであれって思っていたら、登山に行ってるのですね」というやりとりをしています。もう少し駐車場が広いといいですね。
登山届はなく、ボックスにはカウンターのみです。ポチッと押して歩き出しました。最初は刈られた笹の道を歩きますが、昨年よりも踏み固められて道がしっかりしている感じがします。新しい切り株があったので、絶えず手を加えているようです。有り難い事です。湖や紅葉を眺めながら歩みを進めます。笹の緑と黄色や赤色のコントラストが良いです。摩周岳の茶色とその後ろの山の青みがかった緑、空気遠近法だなぁと知ったかぶりを決め込みます。本当はよくわかっていません。河﨑秋子さんの肉弾の舞台がここ裏摩周展望台付近?野犬や熊と格闘したのは湖の方?とちょっと不思議な感覚ですが、まあ小説という事で。摩周カルデラって平地が少なくて、松浦武四郎が泊まったとされる洞窟近くに砂浜があるのですがそこ位なんですよね。もっとも絞め殺しの樹で舞台になった根室のお寺に裏山が出てくるのですが、根室に山らしい山ってないですし。小説の中の架空の場所と考えるのが良いのでしょう。
摩周岳の舌状溶岩が木の葉が落ちてくっきりと見えるようになっています。やはり上部は途切れた感じがするので、元はもっと高い火山があって溶岩を放出し、その後水蒸気爆発をして上部を吹き飛ばし、カルデラができたのではないかなと思います。また、西別岳もカルデラが崩壊していますが、摩周湖ができる時崩れたのかなと思ってしまいます。それ位摩周湖のカルデラが西別岳に迫っているのです。
このように想像を巡らせながら歩くのも一興です。楽しく歩いていると、意外に早く西別岳分岐に到着します。ここから摩周岳までは小一時間で行けるでしょう。摩周岳分岐には新しいベンチが設置されていました。憩いの場ですね。ここからは山道になります。次第に傾斜がきつくなり、石の階段が出てきます。最後の土砂崩れ跡では、昨年よりも道がしっかりしており、歩きやすくなっていました。そこを過ぎた最後の登りも石で組み上げられていて、安全に上り下りできます。登山道整備が本当に有難いです。
さて頂上はやや風があり寒く感じました。息も白くなっています。もうすぐ冬ですね。山頂からの紅葉はとても綺麗でした。
帰り最後の1時間というところで、左膝が痛くなってきて、ややペースダウンしています。