笹子雁ヶ腹摺山・米沢山・お坊山
滝子山・大谷ヶ丸・笹子雁ヶ腹摺山
(山梨)
2025.11.23(日)
日帰り
1 概要
本日は自分にとって秀麗富岳唯一の未踏峰、笹子雁ヶ腹摺山にチャレンジ。笹子駅から登るコースは急登となるが、朝一番に笹子餅を買うため、敢えてこのコースを選んだ。噂通りのほぼ休みなしの急登で、まるで修行のようだった。
笹子雁ヶ腹摺山に到着。景色は良かったが富士山は雲に隠れていた。米沢山の手前のビュースポットでお昼を作って食べた。奇跡的に富士山が姿を現してくれた。その後、登ったり下ったりを繰り返し、やっとのことで、お坊山へ。南アルプスの全貌を臨む最高の景色を楽しむことができた。下山口の景徳院で紅葉に彩られた山門を見学。バスに乗って甲斐大和駅へ向かい、今日の登山を終了した。
2 Abstract
This time, I challenged myself to climb Sasago Karasugarasuri-yama, the only peak of "Shurei Fugaku" that I had not yet visited. The route starting from Sasago Station is a steep climb, but I deliberately chose it to buy "Sasago mochi" in the early morning. As rumored, it was a nearly nonstop steep climb, feeling almost like a training ordeal.
At last, I reached Sasago Karasugarasuri-yama. The view was great, but Mount Fuji was hidden by clouds. I prepared and ate lunch at a scenic spot just before Yonezawa-yama. Miraculously, Mount Fuji appeared. Afterwards, I went up and down again and again. I finally reached Obou-yama. I was able to enjoy the best view overlooking the entire Southern Alps. At the trailhead, Keitoku-in Temple, I admired autumn leaves at the gate of the temple. Then I took a bus to Kai-Yamato Station, concluding today's hike.
3 詳細
【笹子駅から笹子雁ヶ腹摺山】
本日は自分にとって秀麗富岳でまだ登っていない唯一の山、笹子雁ヶ腹摺山へ登りに来た。笹子駅はいつも下山時に利用するが、夕方なので有名な「笹子餅」を買うことができない。そこで、序盤の急登を覚悟し、笹子駅からお坊山、大鹿峠を経て、景徳院に下山するコースを選択した。
国道20号と別れ、暗い杉林の中を進み、早速急登が始まる。聞きしに勝る急登で、息があがってしまった。登り始めて30分で鉄塔まで上がった。眼下に笹子の街並みを見渡すことができる。紅葉の美しい紅葉樹林帯と針葉樹林帯が入れ替わりながら高度をゆっくり上げていく。やっと急登が終わりなだらかな道を歩いていく。葉が落ちた樹間から清八山が見えた。先ほど買った笹子餅をほおばる。素朴なヨモギ餅の中にちょうど良い甘さの餡子が入っていて、思わず連続して2つ食べてしまった。やがて頂上直下最後の急登に差し掛かる。鞍部から見えた謎の物体は電波か何かの反射板だった。反射板を過ぎてすぐ頂上。遂に20座を完遂した。しかし残念ながら富士山は姿を雲に隠してしまった。
【笹子雁ヶ腹摺山から昼食休憩ポイント】
せっかく登った頂上だが、すぐに激しく鞍部へ落ち込む急坂を慎重に下る。北東側に甲斐大和の街並みと、山肌には上日川峠の建築物が認められた。西側に目を向けると、これから行く米沢山、トクモリ山、お坊山を望む。登り返すと、ちょうど新笹子トンネル直下にあたるピークに着き、すぐにまた下りが始まる。そして大きく北へ進路を変える地点からすぐのところに展望スポットがあった。お坊山まで頑張るつもりだったが、スマートフォンの電池が15%を切ったので、充電時間を兼ねて昼食休憩とする。バターでみじん切りにした玉ねぎを炒め、ベーコン、しめじを投入。水200mLと早ゆでペンネ100gをメスティンに投入。石をフタに乗せて弱火で煮込む。ペンネの食感がちょうどよくなったところで、生クリームとスライスチーズを投入し1分まってから火を消した。粉チーズと黒コショウをかける。目の前には奇跡的に頂上部分だけ顔を出した富士山が現れ、最高のランチタイムとなった。
【昼食休憩ポイントからお坊山】
1時間以上長居してしまった。別の登山者グループの声がしたが、一向にすれ違わない。空耳にしてははっきり聞こえたのに不思議に思いながら先を急ぐ。今日一番の難所の鎖場を過ぎたところで、男性1名、女性2名のグループとすれちがう。今日初めてのすれ違いだった。米沢山山頂のとりつきで赤テープに騙されて山頂を巻くようにつけられた足跡について行ってしまい、YAMAPの警告音で戻ってきていたところだった。正しい方向に確信が持て助かった。
やっとのことで米沢山に到着。記念撮影をして先を急ぐ。米沢山頂を後にして、また下りとなり、上がる。この繰り返し。体力を削られる思いがする。トクモリを通過して、いよいよ、お坊山の山頂に到着。南アルプスを見渡す絶景に思わずうなる。頂上から少し戻ると今まで歩いてきた道のりと、富士山が望めた。コーヒーを飲みながら堪能したかったが、時間的に日没ギリギリになりそうなので、後ろ髪引かれる思いで、お坊山を後にした。
【お坊山から景徳院】
お坊山からは今までの難路が嘘のような気持ちの良い下り道。小金沢連嶺が顔を出す。先週上ったばかりの大倉高丸とハマイバもきれいに見えた。その隙間から、雁ヶ腹摺山が覗く。落ち葉が多く道が判然としないので、テープを頼りに進みながらYAMAPの地図で現在地を確認しながら慎重に進んでいく。痩せ尾根が終わり大鹿峠に無事到着。ここから景徳院への道標があるが、現在は崩落しておりこの道は廃道となっている模様。大鹿山の途中まで登り返さなければならず、鉄塔の手前で景徳院への道が分岐していた。ここまで高度を下げてくると、西日が差しこんだ紅葉が美しい。氷川神社の赤い屋根が見えて集落に到着。景徳院の見事な紅葉を見て景徳院入口のバス停に無事到着した。