10:05
13.2 km
1235 m
広河原登山口から国見岳
国見岳・烏帽子岳 (宮崎, 熊本)
2026年03月20日(金) 日帰り
国見岳へ登ってきました。 国見岳は熊本県の最高峰で標高は1738.7m、九州脊梁山地の盟主と呼ばれています。国見岳の登山口はいくつかありますが、主要コースの登山口(広河原、杉の木谷、五勇谷橋など)へ向かう林道は崩壊して未だに復旧の目処がたたず、近年は平家山登山口から平家山経由でピストンするのが一般的になっているようです。今回、どこから登ろうか色々と悩みましたが、先日Youtubeで見たづかくり氏の動画によると内大臣林道は天主橋までは車で入れそうなので前日に天主橋まで入り、車中泊して翌日に広河原コースで登ることにしました。 内大臣橋を渡ると内大臣林道はいきなりの迂回ルート(分岐には迂回路の表示あり。分岐はすべて左へ進みます。)から始まり、路面は荒れていて、落石とパンクが心配でしたが、なんとか天主橋までたどり着く事ができました。ひと安心したのもつかの間、ここで、問題発生。明日のルートを確認しようとYAMAPを開いたところ地図をダウンロードしていないことに気づきました。登山計画を作成したときに地図はダウンロードされているとばかり思い込んでいました。この悪路を引き返すのは気が滅入りますが、電波が入るところまで引き返し地図をダウンロードすることにしました。最悪、迂回路との合流地点まで引き返すことも覚悟しましたが、幸いにも15分ほど引き返した所でアンテナが一本だけ立つところがあり、10分ほどかけてなんとか地図をダウンロードすることができました。陽が落ちてからこの林道は走りたくないで明るいうちに天主橋まで戻ることができてホッとしました。 今回歩く広河原新コースは初めてなので、少し細かく記しておきます。 翌日は陽が昇る前に出発、まずは林道歩きで広河原を目指しました。ヘッドランプをつけて歩いていると、左の斜面でパラパラと落石の音が聞こえて肝を冷やす場面もありましたが、なんとか広河原に到着。辺りが明るくなって、すっかり様変わりした広河原の様子にちょっとショックでした。最初の難関は渡渉です。林道にかかっていた橋は崩落しており、その橋へ向かう道路も崩壊して通れそうにありません。手前に対岸へつながる作業道が作られているようですが、流れの部分は寸断されて渡ることができません。なんとか、少し上流で石を一個投げ入れて渡渉することができました。作業道を通って林道へ上がると右手に真新しい小屋が見えます。バイオトイレです。どれくらいの人が利用するのかわかりませんが、帰りに利用させてもらったら、想像した以上にきれいでちゃんと管理されているようです。使用後は設置されている自転車を前に20回、後ろに10回以上漕いでおが屑を撹拌するように注意書きがありました。 広河原から国見岳登山口までは以前は林道を通って車で行けましたが、今は尾根道を登って行く必要があります。バイオトイレから林道を少し戻り、右上へ一段上がったところの作業道らしき跡を左へ進みます。突き当りで谷を横切ってすぐに右手の尾根へ取り付き尾根通しに登っていくと再び林道へ出ます。ここが本来の登山口で、色々と標識が立っています。登山道の入口は林道の反対側右手にあります。 ここからは、最初は植林帯、崩壊地の上(ロープあり)辺りからトラバース気味に登り、浅い谷に突き当たったところから再び尾根を登っていきます。ところどころに標識があるので迷うことはないでしょう。このコースには幅広の黄色のテープの上に細い赤テープを重ねた目印が木に巻いてあります。左手に自然林が現れると自然林と植林帯の間あたりを登っていきます。次第に自然林の中の道になり、ヒメシャラの木、倒木、巨木などが見られるようになると、やがて旧道との分岐に着きます。分岐には小さな杭の道標が二本あります。それと、左上の方に標識が木に取り付けてあります。現在、旧道は崩壊して通ることができないようで、杭の道標に書かれた旧道の表示は赤テープで隠されています。また、もう一つの標識の旧道のルートにはバッテンがふたつ付いていて崩落危険の表示があります。新道を登る限りはこの分岐は見逃しても問題ないでしょう。ここからは広い尾根を北西に向かって登って行き、最後は北東から登ってくる尾根に登りあげ(下りのときはこの分岐を見逃さないように注意)、その尾根伝いに登って行くと平家山と国見岳を結ぶ縦走路に合流します。合流地点には平家山と広河原を示す道標がありますが、国見岳を示す道標は目にしませんでした。地図で見ると平家山から国見岳へ向かう縦走路が東から南へ方向転換する所です。 ここからは広い尾根を辿って、国見岳山頂を目指します。これぞ脊梁と行った感じの尾根歩きですが、昔縦走したときに笹の中に倒木が倒れて登山道を探すのに大変苦労したことがあるので、笹がまったくないこと、木がまばらになってきたことに少し違和感を感じます。しかし、今は小さなアップダウンはありますが、山頂手前までは快適に歩けます。傾斜が急になり、石楠花の木や岩稜が現れるとやがて山頂の社が見えてきました。台風で壊れて何度も再建されてきた真新しい社は青空をバックに輝いて見えました。この社あっての国見岳山頂だと改めて感じました。山頂では数組の人たちと会いましたが、トレランの方々が多いようです。最近は脊梁山地でトレランの大会なんかも行われているようですね。 山頂近くのコブの上で景色を眺めながら昼飯休憩を取り、広い尾根を少し散策しながら下山しました。下山時の注意点は、平家山分岐で別れた尾根から更に広河原方面へ下降するポイントの見極め、内大臣川の渡渉、林道歩きの落石注意、林道運転時の落石、鋭利な石に注意等。おっと、もう一つ、バイオトイレを使ったら自転車こぎを忘れずに! 国見岳へは今までに色々なコースから登ってきました。日帰り登山、テント泊縦走、積雪期の登山など、色々な思い出がある山です。国見岳へ初めて登ったのは高校の遠足でした。その時は大型バスで広河原まで入り、広河原コース(現在の旧道)をスニーカーで登った記憶があります。まだ、内大臣に人が住んでいた頃だと思います。最後に登ったのは12年前の初日の出登山です。このときは椎葉村から雷坂を登り、ヘラノキ平、山池湿原を経由して国見岳山頂を目指しました。山中3泊4日の雪山登山でした。昨年末から登山を再開し、一つの目標であった国見岳への山行を実現できました。