足尾松木渓谷 丹平治沢
皇海山・袈裟丸山・庚申山
(栃木, 群馬)
2026年05月31日(日)
日帰り
もともと気になっていた丹平治沢。
団栗さんが行くとのことで、私も同行させていただくことになった。
関東からは昔のジム仲間のみかさんと、同じ山岳会のインゲンさんも参加し、4人パーティーとなった。
記録を見ると行動時間は9〜10時間ほどが多い。
長丁場を覚悟し、仙台を午前2時に出発。
眠気と戦いながらも、6時半には歩き始めることができた。
入渓までは1時間半の林道歩き。
足尾に来るたび、この長いアプローチにはうんざりさせられる。
何度見たかわからない松木渓谷の景観を眺めながら進んだ。
丹平治沢に入ると、すぐにF1が現れる。
その上にはF2も見えている。どちらも楽に登れるため問題はない。
しばらくゴーロ歩きを挟むと、25mほどの段瀑が現れた。
この滝も登れるようだが、下山時間を考えて巻くことにする。
今思えば、この滝を登っていたほうが満足度は高かったかもしれない。
巻き終えると、再びゴーロ区間が続いた。
水量比1:1の二俣を右へ入ると、沢の先に巨大な岩が挟まっている。
巨岩滝だ。右側のルンゼから岩の隙間を利用して這い上がることができ、巻かずに通過できた。
さらに進むと、この沢の核心である40m大滝が現れる。
ただ、水量はかなり少ない。
大滝は支流側から取り付き、一段目を右から巻く。
二段目はスラブとなっており、ロープを出して登った。
取り付きの数手がやや嫌らしく、ロープを使用したほうが安心だろう。
そのまま灌木帯へ入り、ロープをフィックスする。
しかし最後の団栗さんとの連携がうまく取れず、少し危険な場面もあった。
登り始める前に、もっとしっかり意思疎通をしておくべきだったと反省する。
上段は右岸に明瞭な巻き道があり、容易に越えることができた。
落口から振り返ると、対岸には中倉尾根が大きく広がっている。
突然現れた絶景にメンバー一同思わず歓声を上げた。
この沢で最も印象に残った景色だった。
上流部は小滝こそ続くものの、難しい滝はない。
ヌメりに苦労しながらも着実に標高を上げていく。
最後は半壊したスズメバチの巣が残る枯滝から脱渓した。
本来はCo1805まで詰める予定だったが、Co1500付近に明瞭な踏み跡を発見。
そのままトラバースすると、うまく大ナギ沢右岸尾根へ乗ることができた。
あとは下るだけだ。
枯草に足を取られながらも無事下山。
そして最後に待っていた長い林道歩きに辟易しながら、駐車場へ戻った。
他のメンバーが「丹平治沢は良かった」と話していた理由が、正直なところ少し不思議だった。
今回の遡行は全体的にあっさりと終わってしまい、どこか物足りなさを感じた。
おそらく水量が少なかったことが大きいのだろう。
また、序盤の25m段瀑を時間短縮のために巻いてしまったのも、少しもったいなかった。
それでも、足尾の沢としては緑が豊かで、終始ゆったりとした雰囲気の中を歩くことができた。
展望も素晴らしく、足尾左岸の沢に入るのは初めてだった私にとって、対岸から眺める中倉尾根は非常に印象的だった。
突出した面白さを感じたわけではないが、退屈な沢でもない。
もし再訪するなら、雨の後など水量が期待できるタイミングを選びたい。