越後駒ヶ岳 十二平登山口
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳
(新潟)
2023.10.18(水)
日帰り
長年の憧れの山、越後駒ヶ岳に十二平登山口から登ってきた。
一般登山道から登ってしまって良いのかと言う葛藤もあった。
しかし山にはその場に立ち地形を見て空気を感じないと分からないことが沢山あると思う。今回は目指す目標を明確にするためのとても大切な一般登山だ。
晴天に恵まれ、紅葉も色づき始めてとても綺麗だった。
先週の沢登りで痛めてしまった足首の状態が思いのほか良くなく、悪化させないように気を付けてゆっくりと登った。
スタートは越後三山森林公園駐車場。
他に車はいない、今週も貸し切り確定だ笑。
ここから水無川沿いを歩く。
両岸の岸壁に何本もの沢(滝)が落ちている。この景観も豪雪が長い年月をかけて造ったものだろう。
正面の斜面に大きな白いものが見えてきた。オツルミズ沢のかぐら滝だ。
想像していたものより近くて遥かに大きい。
オツルミズ沢の出合に到着。
出合からオツル滝を覗く、今年は雪渓も少なく水量は少ないとのことだが登るには苦労しそうだ。
この沢を溯行する人はどんな思いでここに立つのだろうか、感慨深い。
更に少し歩くと十二平登山口。
入るとすぐに急登が始まり、グシガハナまで延々と続く。
たった3kmで1300mの標高を上げる。
グシガハナは見えはじめてからが遠く、登山口から2時間30分かかった。数字通りの登り応えだ。
極楽尾根と言うらしいが、希に見る急登で下部は痩せ尾根が続き、上部は木の根や岩が滑る。極悪の間違えではないかと思う笑。
グシガハナからは、越後三山や荒沢岳を眺めながら楽しい稜線歩き…かと思いきや、木の根や笹で歩きにくい道が続く。
右手には切れ落ちた北沢の源頭部が見える。
中岳からの登山道との合流点に近づくと、急に階段が現れ道も良くなるが山頂までは直ぐだ笑。
稜線からは燧ケ岳や平ヶ岳が見える。
紅葉のシーズンと言うこともあり、山頂には枝折峠から登って来た登山者がたくさんいて急に人口密度が上がる。
以前平ヶ岳を登った帰りに、次の日の午前中だけ天気がもちそうだったので、枝折峠から越後駒ヶ岳を登ろうかと思ったことがあった。
しかし枝折峠まで来て、登ることに違和感を感じて止めて帰ったことがあった。
単なるピークハントでは駄目だ。
登りたい山に登るべきルートから登りたい方法で登る、この事が大切だと改めて思った。
山頂は人が多いので滞在は10分が限界笑。
グシガハナまで降りて越後三山を眺めながらゆっくり休憩した。
無数の沢に想いを寄せながらとても幸せな時間だ。
極楽尾根は下りも大変だ。
足首のこともあるので慎重に降りていたが、上部で何回か滑った。中間部は比較的歩き易いのでスピードが出せる。下部は痩せ尾根なので慎重になる。
予想通りでこのルートに他の登山者はいなかった。
やっとの思いで林道にでた。
オツルミズ沢出合で、沢を眺めながら少し休んで駐車場へ。
判ってはいたが、今の自分では話にならないくらい実力が足りない。
ただ目指すものは見えたので、経験を積んで力を付けて絶対この地に戻ってきたい。
想像以上に素晴らしい山でした。
ありがとうございました越後駒ヶ岳。
※YAMAPの高低差が2000mを越えているが、実際は1800m位だと思う。