唐松岳途中まで
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2024.03.05(火)
日帰り
昨年行った唐松岳にもう一度行こうと計画しました。前回は行きは夜行バス、帰りはバスと新幹線で、新幹線のあまりの快適さに今回は往復新幹線にしました。ちょうどJR東日本が「平日キュンパス」というJR東日本管内の新幹線、特急も含めて乗り放題1万円という切符を発売したので、これを活用しました。
最寄り駅4時台発の電車に乗り、東京駅6:16発のかがやきで長野へ。長野からは特急バスに乗り換えて白馬八方バスターミナルへ。そこからゴンドラとリフト2本を乗り継いで10:15頃八方池山荘に到着しました。
スタートが遅いので登山者の姿はなく、BCスキーの人が一組いたくらい。登山道の具合はわからないのですが、とりあえずアイゼンを付けて出発。
しかし、スキー以外のトレースが無く、一歩目から腰あたりまで雪にハマりました。これは進めないと引き返し、ワカンに交換。
改めて出発しましたが、ワカンでもズボッとハマります。
ふと右を見ると、数メートル隣をなんとか歩いている人が。そっちなら行けますか?と聞くと、そちらのスキーのトレースは難しいかもとの返事。そこで私もその人の方へ向かいました。
「唐松へ行かれるんですか?」とその人。「はい。でもバスの時間もあるので行けるところまでですかね」と私。
するとその人は、「私、長野県警の者ですけど、今日は午後から天気が悪くなります。ホワイトアウトすると方向がわからなくなるので、午前中で登山は終わらせてください」とアドバイスをくれました。私は15:25バスターミナル発のバスを予約していたので、14時には八方池山荘に戻るつもりでいたのですが、このアドバイスで午前中で下山することに決めました。
先に進もうにも昨夜の新雪に踏み跡は無く、一歩踏み出すと膝くらいまでズボッとハマります。歩くというより、踏み台昇降をするような感じで少しずつ進みました。
第一ケルン、八方池を過ぎても状況は同じ。ついに誰もいなくなりました。
少し先に名物の顔のようなケルンが見えたので、あそこまで行ったら折り返そうと決めました。
しかし、ここからがなかなか進みません。ハマった足を持ち上げるのも大変です。少し進んでは休みを繰り返しました。すると今度は雪が降ってきました。顔のケルンはなかなか近づいてきません。もう帰ろうかな、いやもう少しと少しずつ進みます。すると、ハマらずに進める区間に入りました。ずっとこの踏み台昇降なら顔のケルンまではしんどいからやめようと考えながら進んでいたのですが、進まなければ普通に歩ける区間があることにも気づかなかったわけで。
そしてなんとか顔のケルンに到着し、踵を180度返して帰途に就きました。
雪と風で自分が歩いてきた道も消えていて、この地形とまだ視界はあるので進む方向はわかりましたが、長野県警の方が仰ったように、ホワイトアウトしてたらヤバイなと思いました。
今回、ワカンでの下リの怖さも痛感しました。コケないように慎重に歩いてなんとか八方池山荘に到着。山荘脇の雪にストックを刺し、ワカンを外して下りのリフトに乗ったのですが、2本目のリフトを降りたところでストックを八方池山荘前に忘れたことに気付き、リフトの係の方のご好意で八方池山荘まで戻らせてもらいました。
二度目の下りリフトに乗る頃にはかなり視界が悪くなっていて、何にも見えなくなっていました。長野県警の方のアドバイスがとてもありがたかったです。
無事に帰りの新幹線に乗り、これを書いております。
これまでの雪山は奇跡的に晴れていましたが、天気の悪い雪山は初。でも、これも登山ですね。
長野県警の方はパトロールしていると仰ってました。あの方たちのお世話にならないのが一番ですから。