05:35
14.1 km
1235 m
愛鷹山
愛鷹山・大岳・黒岳 (静岡)
2025.12.13(土) 日帰り
愛鷹山 ― 7年越しの確認登山 昨日、愛鷹山へ行ってきた。 この山は、私にとって単なる近場の低山ではない。 2018年11月6日――ここで私は遭難し、骨折し、ヘリで救助された。 あの日の記録は今でもはっきり残っている。 10時38分、骨折。 12時17分、ヘリで救助。 12時24分、富士通沼津グラウンドで救急車に乗り換え、 12時50分、沼津市立病院へ。 夕方には同行者の車で浜松へ戻り、そのまま入院。 【参照】 https://yamap.com/activities/2735766 山での事故は一瞬だが、その後の時間は長かった。 身体の痛み以上に、「なぜあそこで」「なぜ判断を誤ったのか」という思いが、ずっと心に残っていた。 それから7年。 昨日の愛鷹山行きは、リベンジというほど大げさではないが、 自分の中での確認であり、ノスタルジーであり、 そして静かな意味でのリベンジでもあった。 当時とは違い、足元を確かめながら、ペースを抑え、立ち止まって周囲を見る。 7年前には見えていなかった景色や、気にも留めなかった道の状態が、今はよく分かる。 「ああ、ここだったな」と思い当たる場所もあり、胸の奥が少しざわついた。 それでも今回は、無事に下山。 ヘリの音も、サイレンも聞こえない、静かな愛鷹山だった。 山は何も変わっていない。 変わったのは、自分のほうだと思う。 経験を積み、失敗を抱えたまま、それでもまた山に来ている。 昨日の登山は、過去を否定するためではなく、 「あの経験があったから今がある」と確認するための一日だった。 愛鷹山、無事下山。 7年越しで、ようやく一つ区切りがついた気がする。