07:48
11.9 km
1341 m
面河渓から愛大小屋まで、帰りは面河尾根で笹藪こぎ
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 (愛媛, 高知)
2025.11.30(日) 日帰り
仕事が休みになりポッカリ空いた1日、天気も良さそうで面河道を 登ることにした。この20日前に愛大小屋から面河尾根に直登し面河尾根を 笹藪こぎして下山された方の活動日記を読んでこういう行き方もあるのかと 更に面河尾根の笹藪も何とかなりそうな気がして自分も行ってみたくなった。 数年前に二ノ森からの帰りに面河の頭から面河尾根を歩いて愛大小屋に 降りてきたことが一度あり、小屋からの笹藪の急登が厳しいというの わかっていたので、この先そこを登れることはまず無いだろう、これが 最後のチャンスという思いで行ってきた。 8時前面河渓の登山口を出発、霧が迫くらいまで陽が当たらない道を 歩いていく。気温は2、3度だったと思うが、寒さはあまり感じず 15分ほど登ると暑くなってきて上着を脱ぐ。1時間ほどで霧が迫に 到着する。陽が当たりだして気分も上がり良いペースで登れている。 ここから尾根に出るまでまあまあの登りも快調に登っていく。 尾根に出ると右手に石鎚が見えだして更に気分が良くなるが、 愛大小屋まで緩い登り道や平行移動が多くなるのに段々足が 疲れてきてペースが遅くなる。それでも、歩くにつれ少しづつ表情を 変える石鎚を見ながら歩くのは気持ちが良い。 登山口から1時間40分位で面河山に到着、2年前に来た時は手書きの プレートだったのが新しい物に変わっていた。 その先の道もまだ笹藪に覆われているものの踏み跡がしっかりあるので 登山道の合流点まで迷うこと無く歩けた。 面河山からは45分位で愛大小屋に到着、手前の日陰になっている箇所は ザラメ雪が凍って残っていた。 愛大小屋では20分程休憩し軽く栄養補給して急登に備える。 小屋からの取り付きは笹藪に覆われてわかりにくいが、少し上の方に ピンクテープがあってそこを目指して登っていくと踏み跡がある。 (数年前ここに下ってきた時は最後の50mで道を外して別の所に 降りたので取り付きから登るのは初めて) 登り始めから急登過ぎて両手で笹藪をもたないと登れない。 樹林帯を抜けるまで4箇所ほどお助けロープがあるが1mおきに 作ってもらっている結び目を握らないと登れない。 更にこの斜面は陽があたっているにも関わらず、笹に覆われているので トレースにはザラメ雪が残っていて滑る滑る。 足を使いすぎたせいか、両足太腿が前も後ろも順番に引き攣りだす。 それでも構わず登り続けて30分ほどで笹藪の樹林帯を抜けた。 遮るものが無く周りに絶景が広がるが楽しむ余裕は無い。 更に笹原の急登が続く。トレース上にはやはりザラメ雪が残る。 背の低い笹を握りながら背を屈めて登り続けて案内板のある分岐に 到着する。自分では1時間くらいかかったかなと思ったが、実際は 45分位だった。面河の頭まで行けたらなんて思っていたが、ここまでで 登りの足は使い切った感じ、限界だった。 分岐で真正面に石鎚を見ながらおにぎり二つ食べて、15分ほど休憩する。 弥山から少し下った所で人が立っているように見えたので手を振ってみた。 体力が回復して面河尾根を歩いて帰途につく。笹原のトレースは やはり地面が見えないので慎重に歩いていく。 樹林帯に入ってからは本格的な笹藪こぎになる。 薄っすらと人が通ったように見えるが、踏み跡は殆ど無い。 尾根は外さないよう地図アプリで度々ルートを確認する。 後で確認すると45分位笹藪と格闘し、ある地点で前方が崖に なっている所に来る。左側に少し巻いて降りると沢沿いに降りれそうな ルートがあってそのまま降下すると登山道に出ることができた。 そこには歩いてれば気づかないような小さなピンクテープが貼ってあった。 恐らく面河尾根を歩いてここに出てきた方が貼られたのではないかと思う。 ここから霧が迫までの登山道は歩きやすい道ではあるが、足に力を 入れると引き攣りそうなのでゆっくり歩いていく。 霧が迫からは下りがきつくなって石積みだったり、ゴロゴロしているが この日は幸いな事に石が濡れていなかったので足の置き場に苦労する こと無く歩き続けることができた。 登山口には3時前に無事に戻ってくることができた。 足にダメージは残ったが、笹藪の急登を登り、踏み跡のない笹藪を ルートを間違えずに歩くことができた。更に最高の秋晴れで絶景を 見ることができて満足のいく山歩きができたと思う。