声ヶ乢~広戸仙~滝山往復 桜&アセビ&幻のツツジ?
那岐山・滝山・広戸仙
(岡山, 鳥取)
2026年04月12日(日)
日帰り
【那岐三山&山形仙ビュースポット塩手池と声ヶ乢で桜の花見】
本日の山行は声ヶ乢(こえがたわ)を出発点とし、広戸仙(ひろどせん)<写真30~32>を経て滝山<写真36~38>までを往復するコースでした。
天気がよかったこともあり、登山口に向かう途中、塩手池から池越しに本日登る予定の広戸仙や滝山、それぞれの隣に位置する山形仙や那岐山(なぎさん)を見ることにしました。
塩手池は津山藩主によって築造された岡山県で最大の貯水量をもつ周囲約4kmの大きな池です。
期待通りの美観<写真01,04>が見られたばかりか、かなり散っているソメイヨシノや満開の桜、咲き始めの八重桜も見ることができました。
塩手池を出た後、広戸仙の登山口である声ヶ乢に向かいました。
南東に位置するウッドパーク声ヶ乢は桜の名所です。今年は4月6日に満開という情報を事前に確認していましたので、桜はほぼ散っているものと思っていました。
ウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)の下(南東)のほうの桜はかなり散っていましたが、声ヶ乢に近づくにつれて満開の桜が増え、ソメイヨシノを中心にヤマザクラやカスミザクラなど、色とりどりの桜が峠一帯を彩っていました。
登山前に想定以上の花見ができ、気分爽快でした。
【声ヶ乢~広戸仙~滝山往復コースでトレーニングと花見】
今回の出発点とした声ヶ乢は標高約520mです。
ここを起点に広戸仙の第1・2・3展望所を経由し、広戸仙(ひろどせん)頂上<写真30~32>に向かい、そこからさらに東方面に延びる尾根を歩き滝山頂上<写真36~38>を最終目的地として、ここから往路と同じ道を折り返すことにしました。
今回、このコースを選んだ目的の一つはGWトレッキングツアーに向けたトレーニングです。
広戸仙は標高1,115m、滝山は標高1,196mと出発点との標高差は600m程しかありませんが、特に広戸仙から滝山までのアップダウンがハードで、活動データでも示されていますように、結局、往路も復路も累計高度差は1,200m近くにもおよびます。
ちなみに、中国地方最高峰の大山(だいせん)の最高点である標高1,709m弥山(みせん)の夏山登山道を往復しても累計高度差は1,000mを切ります。
GWで想定している山は大山よりさらに高い山で累計高度差はまさに1,200m近いコースのため、どうしてもこのタイミングで足腰を強化しておく必要がありました。
登山道はよく整備され丸太と土の階段状が多いです。岩場展望所<写真22~24>への踏み跡以外は道標があります。
ただし、あがけ峠<写真33>から木彫り像<写真34>の少し先辺りまでは階段が崩れかけている箇所が断続的にありました。少し気をつければ大丈夫です。
なお、声ヶ乢(こえがたわ)の登山口やふるさとコースの入口などに表示はありませんが、ふるさとコースは津山市が立ち入り禁止にしたままだそうです。
声ヶ乢(こえがたわ)の駐車場は満車になることがよくあるのですが、9時前には1台だけでした。15時頃には4台程で、登山者ではなく花見客も利用されていたようです。
声ヶ乢登山口を出発して早々に桜やコブシなどの花が次々に目の前に出てきました。これらは植栽の可能性があります。
麓のウッドパーク声ヶ乢からパッチワークのような花に満ちた斜面<写真06,07>が見えており、想像できていましたが、間近に見るとその美しさがさらに際立っていました。
第2展望所<写真14~16>からは、それまでの桜とは一転、アセビロードとなりました。岩場周辺にも多く、アセビ越しに見える岩場や周辺の山々などの景観も楽しめました。
登山口から広戸仙(ひろどせん)頂上<写真30~32>までほどではありませんが、広戸仙から滝山<写真36~38>までの稜線上にもアセビの花がいくつも見られました。
稜線上のほうが若い木が多いようで、つぼみがない低木が目につきました。
それまでにアセビを見過ぎたこともあり、広戸仙以降はアセビ観賞のために立ち止まることもなく、最終目的地の滝山に向かってひたすら歩き続けました。
滝山頂上直下は南斜面に低いアセビの群生地がありました。そのうちにアセビロードとなるでしょう。
元気だったのは復路の途中までです。あがけ峠<写真33>からはだんだん重くなる足を引きずりながら再び広戸仙(ひろどせん)へ。
そこからはいつもペースが上がります。しかし、今回は第1展望所<写真13>を過ぎてから再び桜やコブシに惹かれてペースダウン。最後まで花見コースでした。
【峠の茶屋で幻のツツジなど広戸仙情報交換】
ゴール後、車で少し東にある峠の茶屋に立ち寄りました。土日祝は地元の方々がおられます。中に入るのは9年半ぶりです。
迎えてくださったのはあのときと同じ方だったようです。連れの記憶によれば、当時はもう少し面長だったそうですが目元は変わっていないとのこと。
いつの間にか壁に貼られていた花などの写真がなくなっていると思ったら、ファイルにまとめられていました。
早速、例の花のご報告を。地元の植物学者の方が1本だけ見つけられたというゲンカイツツジです。9年半前にここでお話を伺ってから、いつか見たいとずっと思っていました。
日本の自生地の東限は岡山県津山市の矢筈山(やはずやま)とされています。しかし、この山域はそれよりさらに東なのです。
今回、それらしき花<写真45,46>を写真に撮りました。咲き始めで花の開き具合などが微妙な感じでしたが、花期や葉芽の様子などから可能性はあると思います。
2018年4月1日に矢筈山で撮影した写真を確認してみると、やはり似ているような気がしました。
ゲンカイツツジはコバノミツバツツジよりも色が濃くダイセンミツバツツジくらいです。また、花はより大きく開き、形はシャクナゲに似ています。
ミツバツツジの仲間よりも早咲きで、矢筈山では4月初め頃に見頃を迎えます。標高を考えると、ここではもう少し遅いでしょう。
ミツバツツジの仲間は花が咲く頃には葉が出始めていることが多いのですが、今回見たツツジは葉芽がまだ小さく葉は全く見えませんでした。
ファイルにあった写真は植物学者の方のお話をもとに、おそらくこれだろうと撮られたものでした。
濃いめの色合いと葉が出始めている様子から、連れが「これはダイセンミツバツツジでしょう。葉っぱ出てるし。」と断言😅お前、言い方どないかならんか。
とりあえず、場所はご報告しておきました。連れが予想した候補地のひとつで、やはり1本だけでした。
花情報のご報告はまだ続きます。あまり知られていないカタクリの場所、わずかに確認できたイワカガミの葉、ヤマシャクヤクやヤマシャクナゲは比較的知られている場所がありますが、今回は立ち寄りませんでした。
地元の方からはサラサドウダンやベニドウダンが全滅したと伺いました。昨年、どちらもネットに写真が出ているので、なんとか生き残っているようです。
ツツジは鹿の大好物なので、食べられてしまうそうです。登山道が広くなったのも鹿の食害だとのことでした。
花情報はこのくらいにして、クマ情報を教えていただきました。一昨年、広戸仙(ひろどせん)登山道で男性が襲われてけがをする事件が起きています。
これは推測だそうですが、声ヶ乢(こえがたわ)の登山口から登り始めて比較的早い段階、道がカーブする箇所に木が生えており、ここでお互い木の陰から不意に現れるような状態になったのではないかとのことでした。
昨年は一回足跡が見つかっただけだそうです。おそらく、声ヶ乢の少し北西だろうと思います。一昨年はよく出たそうですが、もうクマの出没は落ち着き、この山域は大丈夫ではないかとのお話でした。
昨年の滑落死亡事故については、警察からも詳しい場所は報告されなかったそうです。
津川ダムのほうからふるさとコースに入る道(入口に立ち入り禁止の表示があるのはずいぶん前に見たことがあります)に入ったのは事実で、ここからは推測ですがふるさとコースのシャクナゲの滝辺りで滑落されたのではないかとのことでした。
ふるさとコースはずいぶん前から要注意コースとして知られており、鎖などは新しくなっているものの、一歩踏み外せば岩盤を転がり落ちるような箇所や迷いやすい箇所があります。
2023年に歩いたときには、最も荒れていた時期に比べるとかなり整備され歩きやすくなっているように感じましたが、要注意なのは間違いありません。
なお、声ヶ乢(こえがたわ)の登山口やふるさとコースの入口などに表示はありませんが、ふるさとコースは津山市が立ち入り禁止にしたままだそうです。
こうして9年半ぶりにいろいろとお話して、やはり1時間近く居座ってしまいました😅今度はいつになるかわかりませんが、またいいご報告がしたいものです。