1年ぶりの度会は釈迦岳☆快晴も花粉と黄砂で景色は台無し(ー ー;)
釈迦岳・倭ノ姫山
(三重)
2025.03.23(日)
日帰り
春を告げる幸せの黄色い花は、結局タイミングを逃してしまったのでまた来年。別の種類の黄色い花を見に行く計画もあるですが、若干時期尚早。来週の日曜日辺りがいいかもしれません。
というわけで、ぽっかりと予定の抜け落ちた快晴の日曜日…どこの山に行こうか?
春分の日はいつもよりちょっと多めに歩いたし、今日はあまり無理せず気楽に歩きたいな…できれば景色のいい所で…で選んだのが1年ぶりの三重県度会町。度会ってところはいい山がたくさんあるんですよ!そんな中、今日登るのは度会町最高峰の釈迦岳です!(^^)
度会という場所は、アマテラスの"故郷"と言ってもいい場所。度会で祀られていた太陽神が伊勢に遷座されることで、制度としてのアマテラスと伊勢神宮は成立した。なので度会には神々しい名前の山が多い。神岳とか、神出ノ峰とか、倭ノ姫山なんてのもある。倭姫という人は垂仁天皇の皇女で、アマテラスを伊勢に導いた人物です(あくまで物語上の話)。その倭姫にちなんだ山名ですね。倭姫がアマテラスを伊勢に導く際、この山に立ち寄って清水で喉を潤したという伝承に基づくものです。
神々の痕跡が数多残る度会ですが、なぜか釈迦岳だけはもろ仏教!(^_^;)
理由を調べてみたんですが、よくわかりません。ま、そんなことは気にせず楽しく歩くことにします。
去年七洞岳に登った時に車を停めた「なんじゃもんじゃ広場」を通り過ぎて山道に入って行く。ラスト3.5kmは離合不能なほど道が狭いので要注意!道自体は悪い道ではないんですけど、退避スペースも少ないし、とにかく狭い(>_<)
5:50に藤越峠の駐車スペースに到着。登山口は目の前です。
6:15、出発!
事前情報でいきなり急登というのはわかっていたし、覚悟もしていたんですが、想像していたより厳しかったなぁ!栃谷山北峰が近づくと並行する林道とも出合いますが、基本的には栃谷山北峰まではひたすら急登と思っていただいて結構です。
何度か林道を横断しながら、出発してからおよそ45分で栃谷山北峰に到着。
この「栃谷山」というのは「釈迦岳」と同一。栃谷山という山を、度会では釈迦岳と呼んでいるようです。つまり栃谷山北峰というのは釈迦岳北峰と同意。今日登った3つのピークは釈迦岳、または栃谷山の本峰、西峰、北峰と考えて相違ない。
栃谷山北峰を過ぎると、傾斜はかなり穏やかになる。並行するように林道が通っていて、時折り林道を横断します。
釈迦岳(本峰)が近づいてくると、巨岩が目立ち始めました。かなり巨大な岩の塊が、登山道の周りにどすん、どすんと佇んでいます。
近づいて観察してみるんですがよくわかりません。堆積岩であることは間違いない。おそらく四万十帯の堆積岩…泥岩とか砂岩とかではないかと思います。
この度会という地域は中央構造線の外帯にあって、地質が非常に複雑で面白い。度会町を南北に3分割すると、北側1/3は中央構造線に沿って広がる、黒色片岩を中心とする三波川変成帯の地層。普段あまり見ることがない変成岩を観察することができる。北隣の多気町や松阪市を流れる櫛田川では河床に結晶片岩が露出していてとても興味深い。
そして中央1/3はチャートを中心とする秩父帯。釈迦岳を含む南側1/3は泥岩や砂岩を中心とする四万十帯が広がる。
日本全国探してもこういう場所はなかなかありませんから、地質マニアにとっては垂涎の場所とも言えるでしょう。
岩を眺めながら急坂を登り切ると釈迦岳に到着です!栃谷山北峰からはおよそ30分ほど。疎林の広大な平坦地になっていますが、木々に囲まれ展望はありません。三等三角点があります。
それでは釈迦岳西峰に向かいましょう!
なだらかな斜面を西に向かって下って行くと、今日初めての展望のいい岩場がありました*\(^o^)/*
西側が開けていますが…うわっ…酷く霞んでる!(>_<)黄砂と花粉でしょうね。遠望は全く効きません。比較的近くにある滝原浅間山が見えています。
この後は岩場の急坂下り。かなりエキサイティングな下りになります。
しばらく進むと「のぞき岩」と呼ばれる巨岩がありました。眺めがよさそうなので登ってみることにします。さあ、景色はどーだ!?
ハイ、絶景!…とはいかないか?…いや、絶景のはず!というか、霞んでなければ間違いなく絶景!とにかく黄砂が酷い!(ー ー;)
南側です。霞みまくってますけど海が見えます。複雑に入り組んだ海岸線が見える。伊勢志摩の海!って感じですね。でも霞みまくって水平線すらわからない。残念っ!…でも仕方ないか…春ってのはこういうもんです。。。
釈迦岳からおよそ30分、釈迦岳西峰に到着!この山頂は南端が開けた岩場になっていて展望がいい。今日唯一景色を眺めることができる山頂です。でも…もうお分かりですね?ぼやけて霞んだ風景です。。。(~_~;)
せっかくなので休憩して行きましょう!
20分の休憩ののち再出発。それにしてもとても樹種が豊富でいい森ですよねー。標高もそれほど高くありませんし、珍しい木があるわけではないですが、とても落ち着くいい森です。
およそ20分で釈迦岳まで戻る。斜面を下って林道に出合ったら、下りはちょっとサボって林道歩きにします(^_^;)
ほぼ登山道と林道は並行してますから、栃谷山北峰のピークを通らないくらいで、どちらを歩いてもそれほど大差ありません。
植林帯をひたすら下って行くわけですが、この植林帯すら清々しくて気持ちいい(^^)全てヒノキですね。度会町の町の木もヒノキらしい。ちなみに町の花はリンドウです☆
これヒノキでよかったですねー!スギだったら大変なことになってますよ!全身黄色い粉まみれになっちゃいます(>_<)ありがたいことに私は全く花粉症ではないのですが、やっぱり黄色い粉まみれはイヤですからね。
往路で初めて林道に出合った場所から登山道に復帰。往路で激登りした急斜面を、復路では激下りする。
釈迦岳からおよそ50分、無事下山しました☆
まずは先に釈迦岳の総括をしておきましょう。
印象は「巨岩の森」ですね。おそらく四万十帯の堆積岩でしょうけど、とてつもなく大きい岩が点在しています。
それと真っ白の脆い石をたくさん見かけたんだけど何だろー?光沢もそれほどでもないし石英ではなさそう。秩父帯なら珪酸質の岩が多いからあり得そうですけど…?
展望ポイントは少ないですが、その景色は絶景に値する素晴らしいもの!…なんですけど、今日は黄砂と花粉が酷過ぎて全くダメ!(>_<)それだけが心残りです。
急登多めですが距離もそれほど長くはありませんし、神秘的な岩の森と絶景を楽しめる…とってもいい山だなと思いました(^^)
さ、今日も山ではおやつで誤魔化しちゃったので、ラーメン行きますよー!*\(^o^)/*
訪れたのは松阪市の伝丸さん。三重県なのになぜか北海道らぁめんをいただきます!
調べてみるとこのお店は、すき家やココスを運営するゼンショーグループのチェーン店らしい。ちょっと心配しながら訪れると…スタッフは2人いました!よかった、ワンオペじゃなくて!(^_^;)
テイクアウトのお客さんが多いですね。予約して作っておいてもらって、時間になって取りに来るお客さんが多かったです。
肝心のラーメンは、白味噌、赤味噌、辛味噌の3種の味噌ラーメン。これは札幌系。それと旭川醤油ラーメン。これがデフォのラインナップ。
注文したのは赤味噌肉ラーメンとご飯(中)。で、味は…?はっきり言って美味しいですよ。そりゃ関西に居ながらにして本場の札幌ラーメンを食べる!みたいな感覚で食べたら物足りないかもしれませんが、すき家で食べるラーメンだと思えば、かなり高いクオリティーだと思います(^_^;)
そして何より安い!赤味噌肉ラーメン¥890+麺大盛り¥100+ご飯(中)¥160で、合計¥1,150。あと15分来店が遅くて11時を越えていたら、ランチタイムで麺大盛り無料!それだと¥1,050。だいたい普通のラーメン店でチャーシュー麺大盛り+ご飯(これしか注文しない)だと、今時は¥1,300〜¥1,500が相場。そう考えるとかなり安い。しかも夜の時間帯だと肉倍盛り無料とか、肉4倍盛り無料なんかもやってるらしい。
味と価格のバランスを考えると、かなりコストパフォーマンスのいいお店だと言えるのではないでしょうか?
ちなみにこの店舗はなんと24時間営業!これがゼンショー魂というヤツか!?
さあ、いよいよ春本番ですね!桜の開花情報も聞こえてくる季節になりました(^^)次の日曜日には春を彩る満開の黄色い花を見に行く予定です!頼むから晴れてくれよぉ〜☆