秋のプチ遠征・和歌山編+α☆雨中のわたらい7神岳と絶品海鮮ランチ(^^)
牛草山・神岳
(三重)
2025.11.09(日)
日帰り
11/9、朝です!おはよーございます( ´ ▽ ` )ノ
前日に熊野速玉大社参拝を終え、海の幸もたらふく食べて、寝覚めスッキリ!しかしスッキリしないのが天気…今日の近畿はどこもかしこも朝から雨予報です。
今日は日帰り圏内の三重県度会町まで移動して、早朝からショートで神岳という山に登る予定。プチ遠征2日目というよりは、プチ遠征+α?遠征の翌日に日帰り登山をくっつけたような感じですね。それと本日も下山後のお楽しみがあります!度会町に水産業社が営む鮮魚の販売所と、併設された食堂があるんですよ。そこで豪華絢爛な贅沢海鮮ランチが安価でいただけるという。これは行かなきゃ!というわけで、できるだけショートで歩ける山を探していた。そして見つけたのが神岳。
この山は度会町が選定する「度会セブンマウンテン」にも選ばれている山。山の斜面には広大な萱場があり、ここで取れるカヤは伊勢神宮の屋根を葺くカヤなんだそうです。なので萱場は伊勢神宮の領地で立入禁止。それでこの山は神岳と呼ばれてるんですね。
心配なのは天気。前日夜に最終確認した時は、午前11頃から雨が降るという予報だった。しかし朝起きて天気予報を確認すると、雨の降り出しが6時頃に変わっている!アカン、下方修正やん!(>_<)
とりあえず登山口に向かう。駐車地は五輪堂と呼ばれるお堂の駐車場。夜明け前の5:50に到着。明るくなるのを待つ。今はまだ雨は降っていません。6:30に出発しようと決め、出発時点で雨が降っていたら山行中止を決断することにします。
そして6:30、雨は…まだ降っていません!よし、行こう!どのみちいつか雨は降るでしょうから、雨中登山になることは必至です。たまには雨中登山も風情があっていいでしょう。出発します。
石段を登って五輪堂に向かう。小さなお堂です。本尊は十一面観音。曇天、夜明け直後の薄暗い中に佇む小さなお堂は雰囲気があってとてもよい。しっかり安全祈願をしておきます。
登山口は五輪堂のすぐ裏手。深い森で真っ暗!比較的明瞭な道が続くので、暗いですけどなんとか道を辿ることはできます。
しばらく登ると右側が大きく開けました。広大な萱場が広がります。これが伊勢神宮の萱場ですね。その向こうには神岳が見えているんですが…はぁぁ、ガスってますねー…
次のポイントは神薗の頭への分岐。この神薗の頭は神岳の三角点ピークです。ピークに登らず斜面をトラバースして神岳に向かうルートもある。その分岐です。
この分岐で雨が降っていれば、神薗の頭には寄らずに最短距離で神岳に向かうことにします。雨が降っていなければ神薗の頭に登ります。
出発してからおよそ35分、分岐に到着。雨は…まだ降っていません!神薗の頭に登りましょう!分岐を左にとります。
緩やかな斜面を登って行き、途中で左の急斜面を登って行くはずなんですが…道がわかりません(~_~;)踏み跡を辿って行くとYAMAP地図の赤線ルートからはどんどん離れて行くし、進んだ先に道らしきものもない。何度か行ったり来たりしてみたが道は分からずじまい。距離も短いですし、それほど難しい斜面でもないので、道なき斜面を登ることにします。少し進むと赤テープのマーカーを発見。そこまで登ると急斜面ですが道がついてますね。この道は一体どこから?謎です…(ー ー;)
急斜面を登り詰めたところが神薗の頭の山頂です。出発してからおよそ55分、分岐からは20分ほどの上り。
疎林に囲まれたピークです。展望はありません。木に付けられた山名札には「上山」とある。三等三角点があります。展望のないピークですが天気が良ければきっと静かで落ち着くピークだと思います。好きなタイプのピークです(^^)
そのままピークを越えて斜面を下る。神岳山頂に向かいましょう。この神薗の頭を出発した頃から、しとしとと雨が降り出しました。しかし深い森の中ですし、常緑樹が多く葉が生い茂っているので、ほとんど濡れることはありません。ただサァーっと静かな雨音が響くだけ。逆にとても心地よい。こんな雨なら大歓迎☆
下り切った鞍部がトラバース道との出合い。ここからさらに静かな森の斜面を登って神岳に向かいます。
少し雨足が強まってきました。それでも森が深いので雨が直接当たることはあまりない。ただ濡れた木々からの落滴がポタポタと落ちてくる。斜面の先を見ると少し開けたところもあるようだ。
ここでレインウェアを着て(上だけ)、ザックカバーを着けることにします。
雨は強まったり弱まったり…時には止み間もある。風が無いのが助かりました。横殴りに降るようなことがありませんから。とても静かな雨です。山もしっとりとして落ち着いている。いい感じです(^^)
突如、広大な広場に出る。神薗の頭からおよそ40分、出発してからはおよそ1時間35分、神岳山頂に到着です!
なんだここは!?野球ができるほどのだだっ広い広場です。周囲は木々に囲まれ展望はなし。雨は弱い雨が降ったり止んだり…木の下で雨宿りしながら少し休憩しましょう。
頭上をひっきりなしに飛行機が通過します。雨雲で飛行機の姿は見えませんが、音がスゴい。たまにとんでもない低空飛行?と思うような、まるで頭のすぐ上を飛んでいるかのような轟音が通過します。ここ度会は飛行機の航路に位置するようですね。あっ!もしかしたらこのだだっ広い広場は上空を飛ぶ飛行機を見るための広場かな?当てずっぽうの推測でしかないですけど(^_^;)
15分の休憩ののち下山開始。下山を始めたくらいのタイミングで、少しずつ雨が強くなり始めました。それでも登山に支障をきたすような雨ではありません。ホント風が無くてよかった(^^)
神薗の頭を迂回して最短距離で下山。傾斜も緩やかなので危険なところも一切なし。強いて言えば、この山は堆積岩…ほとんどが砂岩や泥岩…なんですが、濡れた岩がめちゃくちゃ滑る!これだけは要注意。
神岳山頂からおよそ40分、無事に五輪堂まで下りて来ました。9時、下山完了です☆
先に神岳の総括を…
晴れていれば印象は変わるとは思うんですが…雨の神岳も素晴らしかったです!サァーっと静かに響く雨音が妙に心地よくて…集中できるというか…たまには雨の中、山を歩くのもアリだな、なんて思いました。
後で調べて知ったんですが、この山が伊勢神宮の屋根を葺くカヤの萱場だったとは!これも象徴的な話で、実は伊勢神宮と度会という場所はとても深く結びついているんですね。現在みなさんがよく知っている伊勢神宮のアマテラスという神は、7世紀後半に政権によって制度化された皇祖神なんですよ。それほど古い神様ではないんです。その意図は各地域で祀られていた太陽神を一本化すること。全ての太陽神をアマテラスに統合し、アマテラスを皇祖神とすることで、地方支配の強化を図ったわけです。
そのアマテラスは実は度会の太陽神を遷座して成立したんです。しかしこれはある意味皇祖神アマテラス制度化のセレモニー…形式的なものであったと考えられる。各地域で祀られていた太陽神を代表するものが度会の太陽神で、つまり度会の太陽神は各地域で祀られていた全ての太陽神を表すもの。その度会の太陽神を伊勢神宮に遷座することでアマテラスは成立した。全ての太陽神がアマテラスに統合された…この遷座はそれを表すセレモニーであったわけです。私はこれを790年(持統4年)に行われた、第一回式年遷宮だと考えています。
例えそれが形式的なものであったとしても、度会の人々にとってすれば、アマテラスは度会出身!という自負が芽生えたことは想像に難くない。その誇りを持って、度会では脈々と神祀りが行われて来たのでしょう。
そのせいか度会の山には神にまつわる山が多い。この神岳もそうだし、神出ノ峰という山もある。倭ノ姫山…これは倭姫…説話の中で安住の地を求めて徘徊するアマテラスに付き従ったお姫様です。
度会…興味の尽きない場所です。遠いのでそうそう来ることもないだろうと思っていた度会の山々…そんな「わたらい7」もこの神岳で4座目。この調子だと死ぬまでには完登できるかもね(^_^;)
それでは贅沢海鮮ランチを食べに行くとしましょう!*\(^o^)/*
訪れるのは「鈴木水産」。五輪堂の駐車場からは車移動で10分かかりません。すぐ近く。水産業者が運営する販売店と食堂です。新鮮な海鮮を使った豪華絢爛な定食が評判で、平日でも行列の絶えない人気店です。
9時半頃に到着。雨は本降り。車の中で待機します。販売店は9時から、食堂は11時からの営業。車が頻繁に出たり入ったりする。お客さんは…一般客ではありませんね。クセの強そうな人ばかり。おそらく小売業者か飲食店の仕入れでしょう。一般客がちらほらと目につき出すのは10時を超えてから。10時半頃になるとにわかにお客さんが増えて来たので、私も店内に入る。
食堂を見に行くと店のスタッフから、「開店は11時です。番号札をとって、先に席だけ確保してください。お席が無いと食感は購入できません!」と声をかけられる。見ると赤と青の番号札が置いてある。その時店の前で開店を待っていたのは私も含めて6〜7人ほど。譲り合って誰も札を取らないので、私が取る!1番ゲットです(^^)
店に入り店内を探索。セルフのシステムなので受け渡し口と食器の返却口を確認。距離が短く安全な導線の先、窓際のカウンターに赤の番号札を置く。そしてしばし待機…
11時、開店です!食券の購入も番号順。私が1番!メニューは事前に決めていました。「デラックスおまかせ定食(ご飯大盛り)」!
店で一番人気、内容おまかせの「おまかせ定食」にフライがついた豪華版!刺身は選ぶことができる。一番人気はアジの姿造りなんですが、この日はアジの入荷がなかったのでカンパチを選択。食券持って入店。
しばらくすると食券番号が呼ばれました!取りに行きます。まず最初に思ったのは、お盆がとにかく重い!(>_<)豪華で品数が多いので、お盆がめちゃくちゃ重いんですよ!慎重に席まで運ぶ。よし、無事到着(^^)
改めてしげしげと眺めてみる。めちゃくちゃ豪華です!そして美味そう☆内容を羅列してみます。
まず造りはカンパチ。焼き貝はカキとヒオウギ貝。煮付けはブリ。フライはエビ、イカ、ホタテ貝柱、白身魚のフライ。小鉢は大根を炊いたもの。アオサの味噌汁。大盛りご飯にたくあん…
これはヤバいでしょ!?一つ一つ味を説明していたら文字数がいくらあっても足りなくなるので一言で…全部美味しかった!そして満腹*\(^o^)/*
食事を済ませ販売店を物色。そうだ、帰宅後のビールのアテを買って帰ろう!惣菜コーナーに行ってビックリ!種類も豊富なんですが、値段がとんでもなく安い!普段行くスーパーならおそらく1.5倍から2倍くらいの値段はしそうです。
悩みに悩んでブリの煮付け¥370と、トビウオの唐揚げ¥250を購入。家に帰ってもまだまだ海の幸を楽しむぞぉ!
雨の中、無事帰宅。魚をアテにいっぱい飲りながら旅の総括をすることにします。
まずは無事に熊野三山二社目、熊野速玉大社を参拝できたことを素直に嬉しく思います。本宮大社とはかなり受ける印象が違いますね。
本宮大社は速玉大社よりかなり熊野川の上流に位置しますし、山も近い。古い社殿の建ち並ぶ境内は神聖で、ある種の緊張感すら覚えます。それと熊野古道をとても強く意識できます。険しい山の中の古道を何日もかけて歩き続けて、ようやく辿り着いた神聖な霊場…それが本宮大社の印象でした。
それに対し速玉大社は、とても明るくて開放的。親しみやすい印象です。もちろん古社ですが、社殿自体が新しい建物なのでとても華やかに映ります。それに熊野川の河口近く、大きな街の中にありますから…近くに人がたくさん住んでいますし、車もバンバン走っています。そのため秘境感といいますか、神聖性というのはあまり感じられません。熊野古道を意識することもほとんどない。しかし本宮大社に比べると断然アクセスもいいですし、いい意味で、世界に熊野信仰を発信する観光拠点として、とても価値の高い場所だと感じました。
それに改めて祀られた神々を確認することで、熊野の神祀りの歴史を再認識することもできましたし、地域的差異を実感することもできました。一言で熊野三山なんて言ってしまいますが、それぞれ個性があってみな性格が違うんですね。残りは熊野那智大社。どんなところだろうか?めちゃくちゃ楽しみです!予定では今月23,24日の連休を利用して参拝しようと考えています。あとは天気次第…
それから神倉神社。ここも素晴らしかった!古い形態の磐座信仰の名残を残す古社です。速玉大社は元々ここから始まったんですね。それから政治と神祀りの関係…古代では「政りごと(まつりごと)」、「祀り(祭り)ごと(まつりごと)」と言って、政治と祭祀は強く結びついていたんです。そして神話や歴史書の中に、熊野や神倉神社の祭神タカクラジが登場するのです。つまり熊野という地域は政権の意向…権力者の意思というものの影響を受けていたと考えられます。そうした政治と祭祀の関係の中で、神祀りは変化したり発展していくものなんですね。それを実際に感じることができたのは、とても貴重な経験になりました。
そして熊野といったらやっぱり新鮮な魚介類!魚をいっぱい食べなきゃ!ということで食べまくりました!(^^)美味しい魚は熊野を訪れる大事な理由のひとつですからね。那智大社を訪れる際も、たくさん魚をいただきますよー!那智なら…やっぱマグロかな?クジラは食べられるんだろーか?楽しみでなりません☆
今回も本当にいい体験ができ、いい経験を得ることができた素晴らしい旅になりました。反省点は、ちょっといろいろと詰め込みすぎちゃったかな?という点。鳥取遠征や岐阜遠征は比較的のんびりすることができたんですが、今回はちょっとバタバタしちゃいましたね。特に初日は我ながら強引やったな!少し疲れちゃいました(^_^;)
次の旅では今回の反省を生かし、もう少し余裕を持ったのんびり度にしたいと思います。
やっぱり旅はいいもんです☆