斜里岳(旧道・新道周回:清岳荘→清里町駅)
斜里岳
(北海道)
2025.10.04(土)
日帰り
斜里岳はアイヌにオンネヌプリ(大きい山、年老いた山)といわれ、道東で存在感を放つ独立峰。オホーツク富士や斜里富士とも呼ばれる。
10月に入った今回の山行は、本州より早い錦秋の景色があり美しかった。
前日、女満別空港から網走駅へ移動して前泊。
6:38 網走→ 7:38清里町を電車、清里町駅→清岳荘を予約タクシーで移動した。
途中、JR釧網線(釧路-網走を結ぶ)の車窓から、広大な稜線を左右に引く斜里岳と、独立峰で登山道の無い海別岳がよく見えた。
晴、前日も晴。
清岳荘から林道を通り旧登山口に向かう。樹林帯の黄変したブナが美しく楓の紅葉も映えて、まさに錦秋の景色。
斜里川の渡渉や滝のちょっとした沢登りでは、靴を最後まで水没させずに歩き切れた。
鉄分を含む褐色の岩は、濡れていても滑り難く、そうでなければ、水没は免れないだろう。
渡渉は足元ばかり見てしまうため、横に伸びるブナに頭をぶつけないように注意した。
靴を濡らしても、斜里岳登山に支障無いが、濡らさずに上手く歩けるかというゲーム性は、斜里岳登山を一層楽しませる。
登りの往路で通った旧道は、川に沿って登り続けるため、アトラクション要素が多くて楽しめた。下りだと滑り易くて危険な場所があるかもしれない。
一方、下りの復路で通った新道は、眺望素晴らしく、這松帯の先に斜里岳を眺めて稜線歩きができる。幸いにも羆の気配は感じなかった。
馬の背まで行けばオホーツク海まで望めて、強風に煽られながら山頂に至る。
遮るものがない展望は近くは馬の背からの稜線、遠くは羅臼岳や阿寒岳まで見ることができる。
天候次第でオホーツク海の向こうに国後島も一望できるらしい。
清岳荘まで戻り、清里町駅へ歩いて戻る途中で(山行 16km 点)登りで何度かお話した男性が声をかけてくださり、駅まで車に乗せてもらえた。
釧路にお住まいの方で、斜里岳には何度も登られているとのこと。
最後にタクシーについてのメモを残す。
清里ハイヤーと斜里ハイヤーの2社がある。
清里ハイヤーは、今回の予約では清里町駅を早くて 9:30 発と言われて断念、運賃4,000-5,000円。
今回利用した斜里ハイヤーは、予約したにも関わらず配車されておらず、駅から電話を掛け直し、来るまで待たされた。
さらに運賃も知床斜里駅からの利用と変わらない(清里町駅への配車費まで請求されて8,500円)。
登山口までは、タクシー利用よりレンタカー利用を検討した方がよいと思う。