五竜岳撤退、小遠見尾根テント泊
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2026年01月24日(土)〜25日(日)
2日間
いつも通りの高校の同期に加えて、今回は大学サークルの先輩の雪山デビューを計画。昨年秋くらいに先輩が「雪山デビューしたい」と言っていたので考えた山行。そこに高校同期もちょうど雪山行きたいと連絡が来たので、ボーイスカウトとしての共通点もあるし波長も合うだろうということで3人パーティーを結成。12月に神保町で買い出し、計画すり合わせ。
当初は稜線歩きで登頂を想定していたけど、まさかの大寒波・豪雪。1週間くらい前から撤退を前提に計画練り直し。「雪山は山頂まで登頂しなくていい」というスタンスが大事なので、行けるところまで行ってテン泊し下山という想定で結構。金夜に先輩の車で五竜入り、途中安曇野過ぎたあたりでてチェーンスパイク装着。
1日目はゴンドラがやや遅延したけど支障なくアルプス平までアップ。地蔵の頭をトラバースする形で藪に入ったけれど、ここからはとにかくラッセル、ラッセル、ラッセル。バックカントリー勢のトレースがあるとはいえ、時には腰まであるふかふかの深雪を単独・2km・5時間というラッセル地獄。瞬間的にはしんどかったけど体力的には問題なし。日々のトレーニングがやっぱり重要だと実感。
一方、ルートファインディングは難しかった。というのもラッセルをしていると「目の前(5m程度)、目先の到達点(例えば目の前のピークや標識)、コース全体図」を意識して、頭の中で繋がっている点と点を実際の雪上で探さなければならない。先頭なので雪庇も意識しなきゃいけないし、踏み抜きも沢山する。自分だけじゃなく後続の仲間や他の登山者も歩くことを考えてなるべくいいルート作りをしたいと思って入るけれど、ラッセル自体で一杯一杯になってしまうとそこまで考える余力もない。そういう意味では、今回は高校同期が適宜後ろからコースの修正をしてくれたので助かった。あとはみんながラッセル交代してくれればいいんだけど・・・一人でやるもんじゃない。
小遠見を超えたあたりで時間としてもそろそろ足を止めなかればいけない頃になる。また後ろからついてきていた2人パーティーと情報交換。同じく五竜を目指していたけれどこの辺りで幕営とのこと。結局この土曜日にこの稜線にいた登山者は我々5人だけだった(少なくともYAMAPのデータでは)。
最後少しだけピークを超えて、鞍部になっているところで整地作業をしてテント設営。自分と先輩はステラリッジ3、高校同期はソロテント。6時頃から3人でステラ3に集い、先輩の雪山デビューを飾るべく乾杯、からの夕食。自分は厳冬期用(かつ超最強)エアマット、寝袋だったので実家のおふとんレベルで暖かく爆睡だったけれど先輩は初めてということもあり寒そうだった。夜中に少し雪遊びでかまくらを掘ろうとしたけれど天井が崩れて失敗。一回、かまくら作って中で一泊してみたい。
翌朝は6時起床、朝飯、7時から撤収開始。一晩で80cmくらい雪が積もって、高校同期のソロテントはほとんど埋まってた。ステラのスノースカートの積雪をどかし、ソロテンの発掘作業。吹雪の中での作業ということもあり出発は9時になってしまった。
下山は初っ端からルートミス。小遠見までは胸まで雪があるレベルの積雪の中を約1時間ラッセル。ここが一番きつかった。それ以降は、前述の2人パーティーの方のラッセル跡があったのでルートファインディングの手間がなく、ラッセルに注力できた。先行ありがとうございました。道中は(天気予報データでは)風速20-30m超程度の吹雪で足を止めることもしばしば。それでも特にトラブルなくリフトまで下山し工程終了。スキー客を横目にゲレンデを歩いて下山。
ゲレンデの飲食店は混んでいたので白馬の道の駅まで移動し昼食、のちに一旦白馬駅方方面に戻って温泉。安曇野ICまでの下道はちゃーんスパイクつけて、豊科過ぎたあたりで脱着。高速は渋滞なく都心まで帰ってこっれた。先輩車出し、運転ありがとうございました。
<備忘録>
・合計約4kmしか歩いていない撤退登山なのに過去一で学びがあり、満足度の高い楽しかった登山だった。
・先輩の雪山デビューとしては少しレベルを上げた山を選んだけれど(先輩のレベルなら行けると判断)、雪山のさまざまな現象(吹雪、ホワイトアウト、積雪など)を体験できたいい山行担ったと思う。ピッケルワークと滑落訓練できなかったのが残念。
・個人的反省点:ゴーグルの曇り止め処理忘れで内側が凍ってしまった、バラクラバの通気性が足りていない、グローブは操作性の良いものに変更を検討、テント内の結露を最小限に抑える工夫が必要、雪山用の耐久性のあるスマホがあってもいいかも(iPhoneSE2だと小さいし寒さ弱いし、カメラもろくに使えないのと、どうせなら夏山でも併用したい)、食糧計画(明らかに摂取カロリー不足。ラッセルの体力消耗はかなり大きい)、高カロリーかつ調理が簡単な食糧を探したい、ルートファインディングをもっと上手にやるための地図読み対策、
・最重要課題:「ラッセル交代してくれる仲間を探す!」仲間内のラッセル泥棒は犯罪です。次回からラッセル料徴収しようかな。