八鬼山を息子と越える
山の日に息子を登山に誘ってみたらOKとの事で、古道なら登山ほどきつくないのではとの理由で熊野古道の峠越えをすることになった。 朝6時前に自宅を出て8時に熊野古道センターに到着。端っこに駐車してすぐに登り始めた。子供の成長は早いもので昨年はけていた登山靴がもう小さくなっており、慌ててネットで安物だが新品を手配して今日に望んだ。しばらくは登山口にむかって舗装道路を歩く、溝の至るところにカニがウロウロしているのが海辺ならでは。登山口にはトイレと駐車場があり、自治体の気合いがうかがえるが止まっている車が一台のみ。まもなく古道が始まる。早速の石畳が出迎え。前に通ったツヅラト峠と違い、こちらはほぼ終始石畳の道が続くことになり、雰囲気は抜群。ただ雨の日は石で滑るので絶対に避けた方が良い。過去のメインストリートともあってか、至るところに丁石代わりの地蔵や史跡案内があり、読みながら歩みを進めるのも面白い。当たり前だが道に迷うことはないのでその辺は安心である。また熊注意の案内は至るところにあるが、ダブルで熊避け鈴を鳴らして息子もよくしゃべるのでまあ近寄ってこないだろう。サッカーを続けている息子は体力もついてきたのか、軽々と歩いていく、こっちはデスクワーク中心の50代で老いを実感する。早く富士山にも行かなければ…。 頂上までは針葉樹の中を進むので石畳が落ち葉に埋もれることなく歩きやすい。やがて九木峠にでる。ここでやっと男性1人と出会った。尾根道を少し進んで八鬼山山頂に到着。展望はない。先程の男性に親子で写真を撮っていただいた。ひろめの山頂付近には桜の植樹林があり、春は綺麗なのかも。少し進んでとても眺望の良い桜の広場にでる。ここが気持ち的に山頂か。太平洋を眺めつつ昼食のおにぎりを頬張る。先程の男性も昼食をとっていて先に下りていった。時刻は11時45分。計画では14時23分の三木里駅発の列車で古道センター近くまで戻る必要があるのであまりゆっくりしてはいられない。下りは落ち葉が多く、結構な急勾配が続く。昔の殿様はここを籠で通っていたと思うと担ぐ人がかわいそうになる。じわじわと足に負担がかかる。三木里側は山頂より江戸道と明治道に分かれるが、世界遺産は江戸道で、明治道は基本整備されていないよう。ただ勾配はおそらく明治道の方が緩やかなのではと思う。江戸道の方が史跡が多いからでしょう。 13時時過ぎに登山口に到着。最近作られた道標63基あり、カウントアップして行くため感覚的にも距離を掴みやすかった。 下山後も舗装道路と石畳道を繰り返して気がつくと海へ出た。三木里海水浴場の砂浜を登山姿で歩くのは新鮮である。残念ながら水遊びの時間はないので潮風を浴びながら三木里駅へ進む。途中で男性とまた遭遇、結局ほぼ同じルートを利用したようだった。2時間に1本ペースの普通電車に乗り、大曽根浦駅で下車。電車だと15分。35年ぶりに紀勢本線を楽しんだ。 古道センター到着後は併設の温泉に浸かって古道センターを見学した。木の香りが漂う落ち着いた施設でした。
