西方ヶ岳・蠑螺ヶ岳

出典: Wikipedia

西方ヶ岳(さいほうがたけ)は、福井県敦賀市と三方郡美浜町の境に位置する標高764.1mの山である。 【概略】 西方ヶ岳は、若狭湾に沈み込むことでリアス式海岸を生み出し敦賀湾を形作っている敦賀半島のほぼ中ほどにあり、北の蠑螺ヶ岳とともに半島の主稜を構成する。野坂岳、岩籠山とともに敦賀三山を構成するこの山は福井県内にある山のなかでは珍しいことに、この山の北にそびえる蠑螺ヶ岳とともに、全てが花崗岩で構成されている。その山容は、花崗岩の風化の影響を受けて山肌が白くなっており、見る者にアルペンの様な印象を与え、登山者にはロッククライミングをしているかのような気分も味わわせてくれる。そして、この花崗岩のみの山中にはかもしか台やオーム岩など多くの花崗岩でできた奇岩が存在している。特に西方ヶ岳中腹の標高500m付近に立つオーム岩は、江戸時代には「言葉石」と呼ばれており『東遊記』には小浜藩主も遊覧に来るほどであったと伝わっている。西方ヶ岳の標高は、764.1mととりたてて言うほど高いというわけではないものの、海から直接立ち上がっていることも相まって、実際の標高以上に高く聳え立つように見えるという。このように海岸から、いきなり標高を稼ぐこの西方ヶ岳においては、その植生が下界では暖地性のものであるのに対し、西方ヶ岳山頂付近には天然のブナ林が広がっているなどと、垂直分布図の模型のように植物の種類が豊富であり、しかも、冬の季節風に曝されるということもあって少々変わった特徴がある。また、西方ヶ岳と北の蠑螺ヶ岳の山頂間の尾根道は、夏にはドウダンツツジやベニドウダンが咲き乱れ、その他にも季節によってササユリやサツキ、イカリソウやイワウチワなどの生えている草木を愛でることができる。さらに、かもしか台の先にある尼池という池には白いミズバショウが咲いていることもある。 敦賀半島の中央部、西方ヶ岳の登山口の一つである敦賀市常宮から約1時間程登山道を歩いたところに銀命水という水が湧き出している場所がある。昔からここの水は「不老長寿の水」と呼ばれており、岩の間から流れている少量の水は、山頂まで水場がないこともあって、多くの登山者に貴重な水場として扱われているという。 西方ヶ岳山頂には、二等三角点と小さい山小屋が設置されており、その山小屋の前からは、東から北にかけて、敦賀市の街並みや敦賀湾、越前海岸の海岸線、能郷白山などの嶺北、奥越方面の山々や遠く白山連峰が、西には梅丈岳(常神半島)や三方五湖、久須夜ヶ岳(内外海半島)などの若狭湾の景色のみならず、はるかに丹後半島が、南には野坂山地の山々は勿論の事、琵琶湖や鈴鹿の山並も望むことができる。

このエリアについて

掲載されている山

西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳

  • 三内山

    標高:521 m

    難易度
    体力度

    三内山(みうちざん)は、福井県敦賀市と美浜町の境界に位置する山である。 敦賀半島の付け根に位置し、山頂には三等三角点(基準点名「原」)がある。敦賀市街から望むと、均整の取れた三角形の姿に見える。東尾根は西福寺から気比の松原方向へ伸び、尾根途中に白い正方形の反射板が設置されている。南尾根は旗護山を経て関峠に連なっている。北尾根は馬背峠、西方が岳、蠑螺が岳につながり、敦賀半島中央部を縦断している。南北の尾根は、現在の市町境界、また旧国名の若狭国と越前国の若越国境に相当する。

  • 旗護山

    標高:318 m

    難易度
    体力度

    旗護山(はたごやま)は、福井県敦賀市と美浜町の境界に位置する山である。 旗護山のすぐ南には、旧国名の若狭国と越前国の国境の関峠があり、丹後街道(若狭街道)が通っている。現在でも、県道225号(旧国道27号)とJR小浜線が通っており、交通の要衝となっている(現状の国道27号は旗護山トンネルで敦賀市と美浜町を結んでいる)。このため、関峠を見下ろす旗護山は、軍事上の重要拠点であった。戦国時代には、若狭攻めに来襲した朝倉氏の軍勢を牽制するため、美浜町佐柿の国吉城主であった粟屋勝久が、山頂に旗竿を立てたという、これが旗護山の山名の由来と言われる。

  • 蠑螺が岳

    標高:685 m

    難易度
    体力度

    蠑螺が岳(さざえがたけ)は、敦賀半島北部に位置する山であり、この山の南にそびえる西方ヶ岳とともに、敦賀市と美浜町の境界に重なる稜線を構成している。 西方ヶ岳と同様に、花崗岩が風化によって剥き出しになっているため、標高がさほど高いわけでないもののアルペンムードを漂わせていることで知られている。山頂からの展望も西方ヶ岳に似て開けており、特に眼下の敦賀湾上に光る水島の様は印象的な物であるという。

  • 天筒山

    標高:171 m

    難易度
    体力度

    天筒山(てづつやま)は、福井県敦賀市にある小山である。標高171.3m。戦国期には、朝倉氏の出城が築かれ、攻め込んだ織田信長、徳川家康、木下秀吉らとの攻防戦が行われた。 山の一部が敦賀湾に面しており、西側周辺は市街地と隣接している。JR敦賀駅からでも3km程度しか離れてない。山頂に金ヶ崎公園があり敦賀湾や市内が一望できる展望台も設置されている。 毎年春になると金ヶ崎宮で花換まつりが開催される。桜はソメイヨシノを人為的に集中して植えられたものであり、最近になって桜の木に病気の被害が報告されている。 大正天皇が敦賀にこられた際に休息のために設けられた鴎ヶ崎広場があるが、広場のすぐ前にタンクが立地しているため眺めはあまりよくない。

  • 西方が岳

    標高:764 m

    難易度
    体力度

    西方ヶ岳(さいほうがたけ)は、福井県敦賀市と三方郡美浜町の境に位置する標高764.1mの山である。 西方ヶ岳は、若狭湾に沈み込むことでリアス式海岸を生み出し敦賀湾を形作っている敦賀半島のほぼ中ほどにあり、北の蠑螺ヶ岳とともに半島の主稜を構成する。野坂岳、岩籠山とともに敦賀三山を構成する。西方ヶ岳の標高は、764.1mととりたてて言うほど高いというわけではないものの、海から直接立ち上がっていることも相まって、実際の標高以上に高く聳え立つように見える。日本海からの季節風の影響を受け、冬季は積雪がある。近畿百名山にも選定されている。

登山保険

1日単位で入れる YAMAP登山保険

週末の登山に、1日280円から入れる手軽なYAMAP登山保険。

関連する活動日記

同じタイプの地図を探す