野川と国分寺崖線を歩く

野川は、国分寺市東恋ヶ窪を源とし、国分寺崖線に沿って小金井市、三鷹市、調布市を流れ、世田谷区で多摩川に合流する延長20kmの一級河川です。国分寺崖線は数万年前の多摩川が武蔵野台地の南東部を浸食してできた地形で、その河岸段丘が立川市から大田区にかけて連続し、野川北側の崖の高低差は20m以上になるところもあります。この崖線からの湧水が野川に注ぎ込み、かつては「春の小川はさらさらゆくよ」と歌われたのどかな流れだったようです(諸説有り)。一時は住宅地開発で水質汚染が深刻化していましたが、近年は下水施設の整備や公園緑道整備が進み、上流部では緑豊かな自然環境を取り戻しています。 今日は野川公園沿いの自然観察園を訪れ、鬱蒼とした森と季節のお花を楽しみました。また、野川と国分寺崖線の湧水を湛える名刹「調布深大寺」にもお参りし、美味しいお蕎麦をいただきました。 都市河川でありながら、四季折々の美しさを見せてくれる野川の貴重な自然を、これからも守って行きたいものです。 撮影: iPhone、Nikon D7500、Nikkor 70-200mm VR f2.8、Nikkor 500mm PF VR f5.6