アカヤシオ咲く西上州の怪峰、鹿岳へ

2024.04.14(日) 日帰り

活動データ

タイム

04:49

距離

6.9km

のぼり

910m

くだり

910m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 49
休憩時間
51
距離
6.9 km
のぼり / くだり
910 / 910 m
58
1
36
36
13
22

活動詳細

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事の始まりは昨年末。年賀状を整理していたら一昨年の兄からの年賀状「今年は一緒に山に行こう。」…あら~気付いたら1年終わってたよトホホ。。。でもそこは山鮪、義理深い男です。交わした約束は破らない(ホントかな…?)。雪が融けたら、早速一緒に登ろうと思っていました。 兄との登山は3回目かしら。東北時代に朝日連峰、神室連峰をそれぞれ1泊で縦走しましたが、その時以来。実に5年ぶりかな?山スキーも落ち着いてきたので、昨年から温めていた計画を早速始動です。その山こそ、鹿岳。その名のごとく、鹿の角のように空に突き出る2つのピークが圧倒的存在感を放つ、西上州の怪峰です。 最近ハマっているエリアが西上州。一線級の高さはありませんが、妙義や荒船に代表される目を引く岩峰が点在する、ピリリと辛い山椒のようなエリアです。かつての火山噴出物が侵食に耐えた姿ですが、鹿岳も例に漏れずかつてのマグマです。 そしてこの山が最も賑わうのが4月。岩稜を彩るアカヤシオが最も美しく、そしてツツジ越しに残雪の八ヶ岳や浅間山を望むことのできるベストシーズンです。標高が1,000m前後の西上州は、真夏は暑すぎますし、ヒルも出るそうで、4月のこの時期が山スキーからグリーンシーズンへの端境期にも打ってつけなんですよね。 今回は下仁田富士として親しまれているお隣四ッ又山と一緒に周回して参りました。ともに群馬百名山で人気の周回ルート。とはいっても渋いエリアなので静かな山歩きが楽しめます(平均登山客年齢層は高めです、楽しいエリアなんですが目ぼしい山を粗方登った方が来る山なんでしょう…笑) 鹿岳(かなたけ):ぐんま百名山、関東百名山、日本百低山 四ッ又山:ぐんま百名山、下仁田富士 【ルート概要】 ◇アプローチ◇ 下仁田ICから20分程。駐車場はgoogleで「鹿岳登山口駐車場」と示される20台ほどの他、四ッ又側にも合計10数台程度停められるスペースがあります。Googlemapでも表示される駐車場が一番整備されているかな?何より新設のめちゃめちゃ綺麗なトイレがあります。 ◇鹿岳登山口~一ノ岳◇ 車道を少し歩くと登山道。そこから針葉樹林の急坂を登り詰めると、やがて稜線上のコルへ。そこから一ノ岳へ登ります。登りはじめは味のある梯子、そこからロープの急坂を越えると傾斜が緩くなりやがて山頂。見た目よりはだいぶ優しい印象でした。山頂は数名ほどのスペース。山頂よりさらに先まで行けますが、断崖なので遠慮しておきました。 ◇一ノ岳~二ノ岳◇ コルまで折り返し、今度は二ノ岳を目指します。こちらも取付きは梯子。長めなので一ノ岳より怖いですが、補強はしっかりされておりよく整備されているのが伝わります。その後鎖場ですが、こちらは足場もしっかりしており岩を掴みながら行けるので怖くはありません。その後見晴らしの良い岩稜を登っていくとやがて二ノ岳山頂。こちらも見た目ほど難しさは感じませんでした。 ◇コル~四ッ又山◇ 一ノ岳東の尾根までが少し厄介。このエリア特有の細いトラバース(しかも落ち葉で見えづらい)をロープを頼りに行きます。尾根に乗ってからは一旦落ち着きますが、四ッ又山が近づくにつれ再び細いトラバースが出てきます。 四ッ又山はその名のとおり山頂に四つの又、つまり5つの小ピークがあり小さなアップダウンが続きます。一番北のピークの展望が素晴らしく、アカヤシオ越しの鹿岳を望むことができました。 ◇四ッ又山~登山口◇ 樹林帯の下り。特に難所はありませんが、枝尾根には注意。赤テープで分かりますが、下草が乏しく登山道が判別しづらいので油断しないようにしましょう。 入山3日前の記録ではほとんどアカヤシオの報告がなかったため不安でしたが、よく咲いて迎えてくれました。今年は裏年ではありますが、やはり西上州のアカヤシオは素晴らしい。見頃は今週末と思われるので、静かな山歩き・スリリングな岩峰を楽しみたい方にはおススメですよ。

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