鬼城山  備中、総社 2023.10

2023.10.04(水) 日帰り

 一年半ぶりの鬼ノ城。毎度、晴れ晴れする散策。  今回は、周回後にビジターセンターの展示をゆっくり見た。  版築土塁の説明と、その原理が昭和の築堤作業の千本づきにも通じているとの説明があり、その写真には、力を合わせる昭和の人々の姿があり、心に響いた。  各門の入り口の床の石組は、当時のままらしい。千数百年前の土木構造物を踏めるわけだ。実に有難い。また、鬼ノ城自体昭和40年代後半に発見されたとのことでその発見の新しさにも驚いた。  七世紀後半、白村江で唐・新羅軍に敗れ、その後の国防強化の一環で築城と説明されていた。五世紀に造られた支那にある高句麗の広開土王の碑には、四世紀に倭が三韓を征したとの碑文が残っていると聞くので、海を渡る大規模軍事行動は古代からなされていたらしい。  敗戦後に国防強化の一環として国内各地に築城されたというのも鬼ノ城の遺構をみれば現実的に感じられる。古代にリアリティーのある外交・まつりごとがなされていたことを鬼ノ城は実感できる。  四国の屋島城も鬼ノ城と同類らしく、ここから遠望できるらしいので、海上に軍事行動をみとめれば、対馬にあったような狼煙があったのだろうか。  鬼ノ城からは戦国時代の戦の地も遠くにみえる。三村勢の戦いの舞台の常山城、幸山城、秀吉が水攻めした備中高松の地もみえる。煙があがりここからもみえたに違いない。  鬼ノ城はやっぱり面白い。

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この活動日記で通ったコース

鬼城山 周回コース

  • 01:34
  • 3.4 km
  • 214 m
  • コース定数 6