活動データ
タイム
09:08
距離
21.7km
のぼり
1650m
くだり
1648m
活動詳細
すべて見る天気が良さそうなので藪山をやめて眺望の良い山の川上岳へ。 川上岳は手持ちのガイドブックの案内通りに登りたい。 だけど天空の遊歩道と言われる位山への縦走もしたい。 位山は2020年に登頂済みなので登る必要はないが 日帰りで200名山と300名山の縦走ができる数少ないチャンスだ。 ピストンではタイムも長くなるので駐車地からあららぎ湖へ伸びる山之口林道を利用した周回を思いついた。 だがこの破線のコースは廃道と化しており一般の登山者にはお勧めできない。 そんな難渋した川上岳と位山を攻略する。 ~山之口登山道で川上岳へ~ YAMAPのMAPからGoogleMapで誘導通りに向かうとどうもおかしなところへ連れていかれる。 パスカル清見で確認すると反対側の西側の林道へ案内しているので急遽方向転換。 かなり時間と燃料を無駄にして下呂方面へ向かう。 山之口登山口までの約5キロは車両の底を擦りそうな道でビクビク進み何とか駐車場へ。 広い駐車場には数台の車がとまっており さすが300名山といったところか。 準備を済ませ登山開始。 歩き始めてまもなく巨大な丸太の橋が架かり前日の雨で濡れた丸太は川上岳までの一番の核心部とも言えそうだ。 山腹をジグザグに高度を上げていくと大足谷の瀬音がなくなる。 尾根に出ると下呂方面の山がちらほら見えてくる 緩く高度を上げ下げし再度瀬音が大きくなりだす。右側の川上岳が谷を挟んで近くなってくる。 登山道が大きく右カーブすると大足谷源流の水場に到着する。 ここでお昼用の水を汲み再度歩き出す。 2回ほど沢を渡ると沢を遡上する。 この沢付近には馬瀬ルートへの分岐があるようだが廃道となっていて 歩いている人はいないと思われる。 P1617に到達すると宮村ルートの分岐が現れるが笹が深く利用頻度は少なさそうだ。 山頂へ目を向ければ平家岳の様な笹原の一本道が素晴らしく少し歩けばそこは山頂だ。 ~天空の遊歩道~ 山頂で食事し、お待ちかねの位山への「天空の遊歩道」を楽しむ。 この縦走路を利用する人たちはほぼダナ平林より位山経由で川上岳往復が多いみたいで 川上岳より位山へ行く人は少ないようだ。 この縦走路も踏み跡濃く安心できる道となっている。 大イチイルートの分岐からしばらく進むと倒れた看板にツメタ谷林道への案内が。 とてもじゃないけどルートとして存在していないくらいだった。 中心にある三角点を通過し思ったのが【天空の遊歩道】というほど眺めが良いわけでもなく 背丈と同じくらいの笹にブナ、桧、ダケカンバが視界を遮り天空感はない。 位山直前になると白山がよく見えたくらいで正直、イマイチであった。 位山まで2㎞のキロポストからの2㎞は長く感じ、疲れが現れたのだろう。 木々の雰囲気が幻想的になりだし位山が近づいているのが分かる。 緩く登ると大きなルートと合流し右に曲がってほどなく位山山頂へ到達する。 ~予想をはるかに超えた出来事~ ここからはあまりレポの上がっていないルートとなる。 と、言うより全く調べてなく地図を見て判断してしまったのが今回の失敗である。 位山の天の泉からP1335経由で伸びる破線ルートで下山すれば 駐車地である山之口へ最短で戻れるというのが今回の計画だ。 天の泉から関係者以外立ち入り禁止の看板より 濃い踏み跡を辿っていく。破線ルートへ向かって道は濃く下っていた。 しかしその後、道は位山山頂へ向かって登りだす。 行き止まりに辿り着いたその場所は怪しい宗教施設だった。 ソーラーパネルも設置されていることから電気も装備しているようで カメラで監視されているのかもしれないのでそそくさと戻る。 戻って破線ルートを探すが見つからない。 あるのは藪ランク6の密集した隈笹だ。 藪漕ぎをするつもりは全くなかったので藪を避けるために刈安林道経由で駐車地戻る計画へ変更した。 刈安ルートは一般的ではないようだが階段も整備され迷う場所もなく安心して歩ける登山道のようだ。 刈安林道へ出たらしばらく林道を歩き政板のミズナラの看板につられてあららぎ湖へ向かって山を下りていく。 広い尾根では踏み跡が乱れるがピンクテープを追えば間違えることはない。 地図に記載のない林道へ出るが迷いなくあららぎ湖方面へ下りていく。 関西電力の巡視路経由であららぎ湖へ出ることもできたが無駄に山道を歩くのはもう勘弁だった。 分岐を間違えずに林道を進むと舗装された道に出て無事あららぎ湖へたどり着いた。 ~廃道化。ルートは崩落により紛失~ 舗装された道をしばらく歩き大きく左へヘアピンカーブすると 「こんなカーブ地図にあったかな?」と確認すると ヘアピンの先端の藪がルートだった。 舗装された道を進んでも帰れないので薄い踏み跡のルートへ入る。 道は藪に包まれているがしっかりしている。「なんとかなりそうだ」 しかし甘くはなかった。 道がなくなり藪ランク5の藪漕ぎとなってしまう。 ササッセルだ! 道のない場所では沢の岩を進み、右岸上部に道を見つけて何とか歩くが道はすぐとなくなる。 途中からピンクテープが現れルートを案内するが頻度も少なくしっかり確認したい。 YAMAPの地図で現在地を確認しつつピンクテープに案内され右岸の山腹を登りだす。 ジグザグに登り藪ランク4の笹の先に見えたのは崩落した登山道だった。 崩落地でも上部の方で先の道まで10m程度。 5m高巻すれば突破できる。 というより突破しないと帰れない。 藪ランク6の激藪をササッセルしながら山腹をよじ登り崩落地より予想で5m上部でトラバース。 無事に通過し下にテープがあるのを確認し登山道へ復帰することが出来た。 最初の計画で下山予定だった名もなき峠(あるかもしれないが)に到着。 ここでピンクテープに釣られて歩くとなんと下山できなかった破線ルートへコースサインが繋がっていた。 どうやら道はあるようである。 しかし今更位山へ行く訳ではないので反対側の踏み跡へ。 するとやたら登っていく。 急登をしばらく登ると予定していた破線の沢ルートをかなり見下ろす場所まで登っていた。 この踏み跡はP1272へ向かう道のようだ。 再度峠へ戻り道はなかったが藪の中を下りていく。 古いテープが時々現れ安心しつつ歩くが全く道がない。 藪の濃すぎる場所は沢を歩いてクリアしていくがテープの頻度も少なく ひたすら歩きやすい藪を進むしかできなかった。 山之口川の源流はだんだん大きくなりだし右1時の方向に白い物が見える。 「林道だ!」 安堵に包まれ無事林道へ降り立った。 林道は崩落地も補修してありこの先歩けない場所はないだろうと確信した。 予想通り何事もなく駐車地へ到着し無事下山とした。 安易にこのルートを利用することはお勧めできません。 ぎふ百山 位山 27/124 ぎふ百山 川上岳 60/124
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