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若い頃は大学山岳部に所属し、ザイル・ピッケル担いで厳冬期の北ア・南アに通う。昭和も終わろうとする当時、大学山岳部が競うように海外遠征していた時代はとうに過ぎ去り、女子で華やぐワンゲル部を横目に、我が山岳部は絶滅危惧種扱いだった。 ひとたび合宿になれば1週間は山に籠り、吹雪の稜線でテントを張り、びしょ濡れのシュラフにカッパ着て潜り込む。ひたすら棒ラーメンとぺミカンが続く日々に耐えきれず、ある日脱走を試みるが、すぐに「部員が足りずに廃部になる!」と連れ戻され、還暦近い現在もOB会でこき使われる(ヘタな新興宗教よりよっぽどタチ悪い...)。 所帯を持ったのを機に山から足を洗い、以後20余年、ファミリーキャンプに勤しんでたが、子供からも相手にされなくなった上、会社の健診で脂肪系・肝臓系オール再検査となるに至って一念発起、「ダイエットのため」山登りを再開(目的が清々しいほど邪道)。 年寄りの冷や水で山岳救助隊のお手を煩わせるのだけは避けるべく、精進を重ねる日々である(つか、ご褒美ですぐビール飲んじゃうから痩せやしねぇ)。