HM・ディーワンケービー
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- 神奈川, 山梨, 栃木で活動
- 男性
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すね毛山登れ! ソファーに寝転んでいると、1匹のハエトリグモがしきりに周りを気にしながら、ちょこちょこと こちらにやってくるのが見えた。 そのままソファーの端に投げ出された僕の足の裏に、何の躊躇もなくよじ登ってくる。布製のソファーと人の足の違いには気づかないようだ。たくさんの目を持っていて動くものには敏感なくせに、足裏の感覚はないのかな・・・? あれ?・・・ちょっと待てよ!。 人である僕は、今こうして目で追っているから蜘蛛が足の裏に飛び乗ってきたことを認識出来ているけれど、足の裏を蜘蛛が歩いているという感触は無い。立って歩く時は、足の裏で凹凸など敏感に感じ取れる。(例えば盲人用の点字ブロックがいい例だ。)けれども、足の裏側を歩いている蜘蛛のことまでは気付けない。あれ、思った程人間の足の裏は敏感ではないのかもしれない。これでは蜘蛛のことをとやかく言えないのでは?(もっともあまり足裏感覚が鋭敏すぎたなら歩けなくなってしまうかもしれない。) などと考えながら観察を続けていると、足裏を歩き回っていたハエトリグモは、踝を超えて登って来た。このあたりでようやく肌の上を歩いて来る時の、少しくすぐったいような感じがしてくる。さらにすね毛の中をやぶこきをしながら登ってくる、悪戦苦闘中のぴょん吉を、視覚と肌感覚(それとスネ毛の触感?)で感じながら見守っていると、ついに膝小僧の山頂に到達。すね毛山登頂に成功したところで、おめでとう御苦労様。 窓から外へサヨウナラ! 元気でピョン吉!
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