雪ねこ
YAMAPプレミアム
ユーザーID: 410602
- 長野, 岐阜, 富山で活動
- 1958年生まれ
- 京都にお住い
- 男性
- 176
取立山での遭難救出にかかった費用の総決算をしてみました。写真はピークから滑走し始めた遭難前のシーン。 山岳救助の費用ですが、自然の雪山で滑落転落した事故で公的機関である警察消防に助けていただいた今回のようなケースは、交通事故や火事などと同様に過失の有無を問わず救出者の費用負担は求められないようです。実際には、搬送された箇所から自分の車に戻るタクシー代、失ったグローブ、ストックの購入、壊れたゴーグルの修理、スキーを回収していただいた救助隊の方や地元勝山市への御礼寄附など諸々含めて十万円以上の出費にはなりましたが。 捜索当初に遭難者の位置が特定できない場合は、ココヘリに加入し発信器を携帯していれば同行者や家族からの通報によって発信器の直接探知をヘリやドローンを用いて行い警察消防と情報を共有するようです。これはココヘリの保険でカバーされますし、救助活動は通常と同様に警察消防が行います。ただ遭難の事実を知るまでに時間が相当にかかりそうです。やはりスマホと電波は重要です。 もし遭難場所の特定が難航したり天候不良等によって捜索が長期化した場合に公的な捜索が打ち切られると、遭難対策協議会(遭対協)など民間ボランティア救助隊が動くことになりますので、これには多額の費用が発生します。YAMAPでかつて白馬大雪渓での遭難救助例が紹介されましたが、そのケースでは遠い山麓の警察消防ではなく、より近くの小屋に控えていた遭対協を選択されたので費用が発生したという内容でした。 https://yamap.com/magazine/29646 他にも、スキー場のリフトを使い管理区域外に出てから救助を求め、スキー場が費用負担ルールを決めている場合(例:ニセコ、西武系など大手スキー場)や、地方自治体が山岳遭難の救助に関する条例で費用負担分を制定している場合(例:埼玉県、野沢温泉村)では、警察消防が関与した公的救助であっても一定の費用負担が求められるようです。 私も一律に一定の費用負担ありで良いのではと思いますが、例えば高額なヘリ出動を断って地上からのアプローチを求められ、逆に救援隊が危険に晒されること等がないよう、意思決定プロセスや責任の所在など、行動の多様化とともに制度は深く考えて作る必要がありそうです。実際、日本の山岳救助組織は任意で業務を行っているのに、救助活動中の事故について訴訟が起こされたりしているのが実情です。 制度をどうすべきかの議論に関心をもちつつ、私たちは様々な山のリスクと遭難救助の実情を理解した上で、自力でできるだけ生還に繋がる装備や万が一の事故に備えた保険に加入しておくべきなのでしょう。今回いろいろと勉強になりました。皆様のご参考になれば幸いです。 (これと関係ないけど)確定申告すませねば〜。定年退職するとタイヘンです
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春山樹林帯へ山スキーに行く時の「ミニマム」なロープシステムを遭難の反省から考えました。実は今までも谷川岳などの滑走でスキーを外して難所を越えた事があり、装備を考え直そうと以前から用意してました。今回持っていれば… これはあくまで滑落や沢転落リスクがある箇所のトラバース、徒渉、クライムダウンのバックアップであって、懸垂下降や救助を意図していません。ツェルトや3種の神器に加えるので、可能な限り軽く総重量1kgとしました。 ①Mont-bell軽量シットハーネス(222g):もう1人分必要なら⑤⑦で簡易チェストハーネス作る ②15mダイニーマロープ(285g):FineTrack社がゴージュバッグとして販売している軽量6.5mm径ロープ(スローバッグ不要) ③15m細引き(41g):②をソロシングルで使った場合の回収用、5mを3本繋いでいて非常時は解いてツエルトのガイラインとして使える ④6mmプルージックロープ長短2本(60g):②と相性が良い(これ重要!)ロープをダブルフィッシャーマンズノットで環状に ⑤150cm幅広スリング(98g):簡易チェストハーネスにしたり、転倒したバディーが起きるのを助けたり ⑥60cmスリング2本(20g x 2):ツリーに支点を作るため長くても可 ⑦HMS大カラビナ(88g) ⑧安全環つきカラビナ2枚(46g x 2) ⑨小エイト環EDELRIDマゴ8(38g):いざという時に②のような細いロープでも制動できる ⑩百均メッシュバッグ(36g) <これらを活用するのに必要な結び方> エイトノット(フォロースルーなど)/クラブヒッチ/ボウリンノット/ダブルフィッシャーマンズノット/フリクションノット(クレイムハイスト、プルージック、マッシャー)/支点つくり(ラウンドターン、ツーバイト、ガースヒッチ)/チェストハーネス結び(シートベンド) (オプション追加)カラビナ(40g)2枚:持っているとトラバースでガルダーヒッチが使える/体力さえあれば長いロープ、ダイナミックロープでも 復活しても使う前にもう雪がなくなりそうですが…
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懸賞って単に応募するもの、ポイント集めて応募するもの、クイズやアンケートに答えて応募するもの等いろいろありますが、このアンケートタイプは精一杯に答えたら結構な確率で当たる気がします。 スキーリフト券ってスキー関係の雑誌や自治体のアンケート景品になることが多いのですが、実は今年も当たって、これで3年連続です。別々の応募先だし、一昨年はペア2日券だったのが今年は1日券1枚ですが…。 まあそれ以上に各地のスキー場には貢献しているし、今年もSKIJAMのツリーランが開いたら頑張って滑りに行こうっと! あ、アークテリクスのBCザックにInsta360の自撮り棒をちょうど良い角度で装着できるループがあることに気づいて、さっき細工してみました。これで次のスキーは撮影してみます〜。 これでお神籤の大吉は使い果たしたな…
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岩稜帯ではいつもInsta360 ONE X2という360°カメラを短いロッドでヘルメットに付けて後ろから自撮りしているのですが、頭上から撮るので手元は映りますが足元がほとんど映りません。アップダウンの際の足場とか岩肌の様子を残せたらなーと思っていたので、もう1台の動画カメラを装着してみることにしました。 Insta360 GO3というのはGoProと同じようなアクションカメラです。GO3の特徴は円形の動画が撮れるので後から画角を少しだけ変えることができます。ハーネスで胸に固定すると頭に固定するよりも足が映りやすそうな気がします。 西穂で試してみたら、アップダウンで自分が上体を屈めて足元を見ている時は手足ともにフレームぎりぎりに入りそうです。岩表面の状態もよく分かります。もちろん近くの先行者の勇姿も自分が見ているように撮れます。 今回はザック肩ベルトにつけた小物のストラップが映ってしまったりしたので、動画から取り出した写真だけにしておきます。次こそは360°パノラマ映像と手足のマクロ映像をカット割りで切り替える技を使ってみたいなー。 晴れれば…ですが。
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しばらく前に夏山の情報を得たくて買った山と渓谷。読んでいたらプレゼント付のクイズコーナーがあってネットで答えられそうなので、ふんふんふ〜んと気軽に答えてプレゼントを選ぼうとしたらウェアとか靴とかサイズが合わないものばかり。これならいいか、と適当に選んだのがスポルティバの25Lバックパック。 昨日、なんか宅配便が来たので開けてみたら、それが入っていました。元々けっこうクジ運良いのですが、まさか当たるとは。応募してみるものです。ギミックもしっかりしていて軽いのに丈夫そうです。 しかしこんな派手なザック、どこで背負って歩くの〜?めっちゃ目立つやん。背負っているオッサンがいたら、それはきっと私です。
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北アルプス燕岳から蝶ヶ岳までパノラマ銀座を縦走した丸2日のダイジェスト7分半の動画を公開しました。 https://youtu.be/uB-61471gvg 今回、器材を今までの360°カメラInsta 360 ONE X2に加えてInsta360 GO3も駆使して、歩きながらでも手軽に撮影できる方策をやっと編み出しました。これでBCスキーや岩稜帯のようにヘルメット装着でない一般登山でも多数のカットを残せます。 もし皆さんで記録を残したい山行があれば気軽に声かけてください。同行撮影して差し上げます。もちろんご自身で試してみたいなら、撮影ノウハウをお教えしますからお尋ねください。自分でもさらに工夫を重ねてみたいと思っています。
- 169
北ア深部ソロ縦走のダイジェスト5分動画をアップしました。なんかレーザーポインタみたいなノイズが入ってしまって原因が良く分からないのですが。 https://youtu.be/AT0M4dhtPo0 それと、モーメントで3回に渡って書いた山行準備編の総括と考察メモ。次に向けてバージョンアップ改良も始めよう。 ・YAMAPインソール良さそう。7日連続で歩いても足親指爪が黒くなったりせず、扁平足になって爪が当たるのを防止できてる。 ・どこの山小屋にも電源あるが、充電サービスのない(勝手にコンセント使用する)山荘も多い。やはりモバイルバッテリーに電源タップは必須。 ・iPhoneのLightningケーブル断線が起こって焦った。予備があった方が良い。 ・ソフトバンク(10GBデータ専用SIM、180日期限)は鏡平山荘、双六小屋、黒部五郎小舎、三俣山荘でOK。ただし山荘の発電機稼働中のみ。 ・マスクとインナーシーツ、誰も使っていないので不要かも。 ・YAMAP PlaXメリノウールは部屋着として毎晩着ても確かに匂わないが、欠点は重さXL 328gと少しチクチクする肌触り。 ・花王メリットシャンプーシートは便利で、香りも強すぎず髪のベタ付き解消できる。 ・ボディシートはあまり香り強くないほうが、持ち歩くゴミとして扱いやすい。無臭のシーブリーズが良い感じ。 ・今回の山荘はすべて洗面台あってペースト使わない歯ブラッシングならOKだった。 ・ハンガー少ない山荘が多いので、自前のワイヤーハンガーにクリップあれば便利。 ・夜行バスでも山荘泊でもアイマスクと耳栓で安眠できる。 ・深夜に退屈ならイヤホンAMラジオ。ただし高天原、雲ノ平では入らなかった。 ・うちわ便利!昼間の山荘内はけっこう暑い。 ・ご飯にふりかけオススメ。 ・高山病予防薬アセタゾラミドは、唾液に含まれる炭酸脱水酵素CAも阻害するので炭酸飲料の味が変になる(ビールの炭酸ガスはCAによってHCO3-とH+となって刺激に感じる)。
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日曜から1週かけて新穂高から折立まで北ア深部を小屋泊でソロ縦走するのですが、初めてのロングなので早くから準備をしています。ノウハウやアドバイスあればぜひお願いしますー。 ①持っていく物は、こんな感じ。変わった物としては、ストック3本(1本スペア)、テニスボール2個(腰や肩こりに)、ワイヤーハンガー3本とクリップ(濡れた服やタオル干し)、膝サポータ、アイマスクに耳栓、ご飯用のふりかけ、ソフトバンクのプリペイドSIM(cereさん情報に感謝!)。これでウェア3セットのうち最初の1セットを着て水1.5Lを入れたら約10kg。水場は毎日コース途中にあり。 ②シャンプーは入院用のドライシャンプーだとタオルが必要なので、最近、花王メリットから発売されたドライシャンプーシートを使ってみます。ボディシートも各社のを買い集めて重さも比べ、少し使ってみて1週間もちそうなのを選びました。 ③小屋によって水事情が異なりますが、歯みがきは排水を出さない前提で、指に巻いて使う歯みがきシート、GUMマウスウォッシュ、使い捨て歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなど。使ったらスーパーの肉野菜ポリ袋に入れてゴミバッグで持ち帰ります。 ④小屋の室内着には何日着ても匂わないという(ホントか?)YAMAPのPlaXウール丸首に、念のためリセッシュを持ち、身体を拭くにはファイントラックのナノタオル。猫の舌みたいな肌触りです。 履いていくのは、高妻山と雨飾山で歩いてみて疲れなかったAKUアルバトレックGTXにYAMAPカーボンインソールの組み合わせ。さて、どうなるか。ゴールまで行けるかの人体実験かも。
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この夏は退職記念のソロ縦走をしようと思っていますが、山で3泊以上したことがないので心配なことがいろいろ。お天気、着替えや衛生、体調そして電源。 GPSとしてのスマホは生命線だし、カメラの充電も必要になる。山小屋は発電機の動いている夜までしか充電できないので、直接USBでスマホやカメラを1台ずつ充電するよりモバイルバッテリをフルにして夜中に移すべきか…とか。 と悩んでいたら最近は電源に接続すればモバイルバッテリ本体だけでなく、接続しておいたスマホにも同時に充電できる機種があるのですね。容量は多くないけど、これなら毎日マメに足していけば維持できそう。電源が満席のときでもタップを持っていけば割り込める。 というわけで写真のようなセットを新たに用意しました。これでバッテリ本体、スマホ、カメラの3台を同時に充電できて235グラム。 ついでに乾電池イヤホンラジオも買ったのだけど、夜のAM波なら入るのだろうか… 追記:コンセント一体型のモバイルバッテリーでなくても、始めにモバイルバッテリーにスマホやカメラを接続して、それからバッテリーをACアダプタに接続するとまずスマホやカメラが充電されて、後からバッテリーが充電されることを確かめました。そのように使えるかどうか試してみるのが一番良さそうです。
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先日YAMAPの社長さんがTV番組に出て紹介された最高級インソール、気になった方も多いと思います。 私はトシだし人工股関節だし扁平足なのですが、歩きすぎると足底がさらにフラットになり下山道でいろんな問題を起こします。それで今までは土踏まずをサポートするインソールを使っていたのですが、YAMAPのは違う発想だというので買ってみました。これで手持ちのインソールは純正品を除いて(写真1左から)3つになりました。 ①スーパーフィートのグリーン45g ②シダスのマルチプラスナロー65g(熱成形で元々スキー靴用) ③YAMAPのカーボン45g 比較のために左足のを下から②①③の順番に重ねて内側(2枚目)と外側(3枚目)から後ろ半分を比べてみます。 内側は3枚ともほぼ重なり、土踏まずのサポートは同様だと分かります。スーパーフィートは裏のプラスチック分だけ後ろが厚く作られています。 一方、外側はシダスとスーパーフィートは重なるのですが、YAMAPは大きく持ち上げられています。これが立方骨をサポートするというYAMAPインソールの設計なのでしょう。 履いた感触としては、 ①スーパーフィートは踵が少し上がってフィットし、土踏まずが下から押される感じ ②シダスは土踏まずから前が全体にフィットして下から押される感じ ③YAMAPは踵がフィットして動かず靴が軽く感じる という個性がありました。YAMAPは踵が薄いのに踵がバッチリ決まるのがとても不思議でしたが、外側のアーチによるバネが決め手なのでしょう。 今シーズン、ロングトレイル用にと思ってICI石井スポーツで時間かけて選んだAKUの靴。先日の白山でスーパーフィートを入れて下山で腸脛靱帯炎を起こしてしまったので、次はYAMAPを試してみようかと思っています。その結果はいずれまた。 ※訂正:白山でAKUに合わせたのはインナーの色が合うスーパーフィートでした。スーパーフィートは昨シーズンの北アで岩稜帯用スポルティバに入れて剱や大キレットなど大活躍してくれたので、靴との相性もあるようです。
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残雪期に雪山登山やBCする方にオススメ情報!え?もう終わったって…うーんじゃあ来年用に。 皆さんGoogle Earth Proってご存じです?Google Mapの3D立体バージョン。先日、富士山へ登るに際して事前に使ってみて威力が分かりました。4枚の写真①〜④で使い方をご紹介します(Google Earth Proは無料ソフトでインストールして使います)。 ①過去の雪渓を空から眺められます。上にあるメニューボタンの「時計」をクリックすると、その下に現れるバーで過去のある時点の航空写真を見ることができます。これを残雪期に合わせましょう。この例では2018年5月上旬にしました。これでどの場所がどんな状態か、雪の状態を推測する重要な情報になります。現地の地形を予め知っているほうが良いです。もちろん積雪量は年によって異なるので、最新情報をYAMAPから得てください。富士山の例では九合五勺から直登して、下山はブルドーザー道を使う根拠にしました。実際にはもう少し雪が融けていました。 ②傾斜角がわかります。二枚目は先日BCした立山の雄山山頂付近です。事前にこの写真を見る角度を変えて真横から見て比べると社務所裏は40度、山崎カールは35度の傾斜角ということが分かりました。①の富士山は急そうに見えますが最大角でも27度ですので直登しました。傾斜角は雪崩の起こりやすさにも関係します。 ③雪が落ちやすいポイントが分かります。②で山崎カールの最上部に雪がないことがわかりますし(実際今年もそうでした)、③では伊那前岳からのドロップで5月下旬には中間に雪が切れている場所が2,3あることがわかります。現地で登る前にその場所を見て、コースを通れるかの判断ができます。今年4月下旬はこの写真と比べて雪が繋がっていたので滑られました。 ④後からコースの再検討に使えます。白馬乗鞍の山頂(乗鞍岳となっています)から北へ回り急斜面へ出てしまった今年の失敗を振り返ると、途中で青い矢印から大斜面に抜けられたことがわかります。次に行く時の大きな参考になります。 ちなみにこの方法、夏山では上手く機能しません。細かなピークとかルンゼとかが平準化されて分からないのです(③の宝剣岳が変でしょう?)。真冬も真っ白で起伏がわかりません。あくまでも残雪期の雪渓を知りたい時に威力を発揮するようです。梅雨時にバーチャル雪渓歩きはいかが?
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