きぬ
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- 山梨, 長野, 静岡で活動
- 1974年生まれ
- 男性
小学生時代の遠足での高尾山、中学生時代の友人との塔ノ岳(丹沢)登山が始まり。
そこから山から遠ざかっていた。
社会人になり、計画的に休暇を取得出来ないためチームスポーツは難しい。それでも体を動かしたく、登山開始。
なぜ山登りか。
大学時代の寮の先輩が山岳部で、入学時に熱心に勧誘を受け、山の素晴らしさを聞かされ続けていた。K2へ登頂した話、冬山の厳しさの話、時に遭難者を発見した話、県警山岳警備隊を目指していた話。そんな話を楽しく、時に熱く語ってくれた事が自分の中に残っていて自然と体が山に向いたのだと思う。
登山を始めた今こそ、山に対する考え方等、先輩に聞きたい事が本当に沢山あるが、その先輩も冬の鹿島槍ヶ岳で遭難して既に鬼籍に。寮の掲示板に手書きで記載された警察署からの伝言(帰宅したら要連絡の旨)を今でも思い出す。本当に惜しいと思う。
このため登山を始めてもしばらくは鹿島槍ヶ岳と冬山からは距離を置いていた。
それでも山には登ってみたかったのだと思う。
山にはまった瞬間は安曇野から蝶ヶ岳に登った時。初心者だった頃に一度北アルプスの稜線に出てみたいと思い、頂上を目指した。森の中を登り、沢を渡り、ハシゴを登り、やっとの思いで稜線にたどり着いた。もう限界、もう登らなくて良いとの安堵の気持ちで顔を上げた瞬間、それまで見たことの無かった高く険しい山並みとその中の槍穂の姿が・・・。不覚にも(笑)稜線はゴールではなくスタートだと思ってしまった。
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