もうりぃ

神々の山嶺の合本版。1000ページを超える大著だが（夢枕獏氏の作品にしては短い方か？大抵この作家は物語が長くながくなる）読み終わっての感想は夢枕節全開！大直球！山の餓狼伝という感じ。 最後の方で深町が走るシーンに考えさせられました「何が終わりじゃないのか、何を終わらせたくないのか、わからないまま走っている。わからない深町が走っている」 そう、人はわからないまま走り、わからないまま山に登りその途中で皆、死んでしまうんだ。 それで仕方が無いんだそれしかないんだ、それでいいんだと思いました。 これが夢枕獏さんのニヒリズムでありリアリズムであり「人はなぜ山に登るのか」の答えなんだろうな。尊敬します。

今更ながら新田次郎ブームが自分の中で起きている。マイブームって奴だね。 冬の北鎌尾根で消息を断ったTHE“単独行”加藤文太郎。彼を主人公とした山岳小説。 シャイで不器用で口下手、少し頑固な文太郎。読み始めから最後まで「がんばれがんばれ文太郎」北鎌尾根では「神戸の花子さんの所へ戻って来い文太郎」と強く願いながら読みました。 最初の北アルプス、嵐と雷鳴の夜を凌ぎ切り、星空の稜線を１人歩く描写が美しい。

映画化もされた高名な作品ですので読まれた方も多いかと思います。 １月末の八甲田山中で199名の死者を出した青森5連隊。210㌔を歩き抜いた弘前31連隊が対比され、淡々と語られます。その静かな筆致が逆に吹雪の厳冬期の恐ろしさを雄弁に語りかけてきます。 冬山シーズンまっさかり。経験技術豊富で敬愛するヤマップの諸兄姉におかれましては、準備おこたりなく、事故もなく、慎重にそして楽しくスノーハイクにでかけて帰って来てくださいね。

明治時代、剱岳に三角点を設置した柴崎芳太郎陸地測量手とその隊の話。 息を飲むように一気に読んだ。胸が熱く焦がれる一冊でした。憧れで泣けてきた。 まったく明治の男達というのは… 考えてみれば（別に深く考えなくても）ほぼ人跡未踏の山に三角点を設置してくるというのは凄まじい事なのだろう。日本アルプスではなくてもあの広い大雪山だって、雌阿寒岳だって、仁頃山、ピヤシリ山ですらも測量しながら登るというのは、とてつもない忍耐と知恵が必要で危険も感じる調査登山だったんだろうな。

アンナプルナとエベレストを制した田部井淳子と日本女子登攀倶楽部の評伝的登山小説。男性登山隊でもある話だけれど女性だけの隊の内紛、感情の行き違いが生生しく語られています。 田部井さんは2016年に亡くられています。黙祷。

やまさん3 北海道には有人の山小屋ほとんどないけれどこういう山小屋があったらぜひ泊まってみたい。というかバイトしたいぞ（笑）

コロナに罹患して熱が３９度オーバー、食べられるものは胃が受け付けないのでミカンとバナナのみ。 薬を飲んで大人しくしていたら熱が平熱近くまで落ちました。ヤレヤレ。 まだ外出は避けたほうがいいでしょうね。それで家で「クマ撃ちの女12」最新刊読了。今巻では最重要人物の一人が羆に襲われ命を落とします。ナンテコッタ。

７合目マイペースコメディ　山小屋三姉妹の日常を描いています。数々のトラブルが起きますが大体ハッピーエンドで終わります。 山小屋は当たりハズレが大きいようです（山小屋主人が書いたものではなく、利用者が書いたネット評価ではけっこう酷い所もあるようですが）こういう所なら泊まってみたいですね。 とん汁が美味しそう。

いつお世話になるかわからない山岳救助のお話。面白くて半日で読んでしまった。 山で生きるとは？死ぬとは？山岳レスキューの実態を熱くそして正直に語ります。 作者の宮田八郎さんがなんとも人間臭く大好きになりました。2018年に亡くなられたそうです。敬意を込めて黙祷。

クマ撃ちの女11 本屋に寄ったら新刊が出ていたので購入。巻末の番外編「クマに気をつけろ!」が面白かった。「ラジオや音楽を流したりも効果的　とにかく人の気配をさせる事　一人では山に入っちゃ駄目! 　銃を持って無い場合はね　ニヤリ」チアキさん、ボクはほぼひとり登山だし銃も持っていないんだけどなぁ……気をつけよっと

いちご畑で苺摘み 最盛期で早く摘まないと傷んでしまう そう言えば「ストロベリーフィールズフォーエヴァー」はジョン・レノンの戦争孤児院の曲だし「いちご白書をもう一度」は松任谷由実の左側に徹しきれなかった学生運動の歌だったかな。色々深いないちご畑。そんなことを思いながら苺をつみました。 凍らせて山のおやつにしようかな？

「拳銃は最後の武器だ」©忍者部隊月光 先日の朝の５時、玄関で山へ行く準備をしている時に熊撃退スプレーを誤射してしまいました。 すぐ玄関のドアと家中の窓を全て開けたのですが、寝ていた家人も起き出し、お互いに咳と鼻水でひどい有様。 いやはや恐ろしい威力です。朝から大騒ぎでごめんなさい。 落ち着いた後、よくよくスプレーを見るとセーフティロックが無くなっていました。山で無くしたのかな。 ３年近く持ち歩いていたので期限切れかとも思いモンベルショップで新しいスプレーを購入。店員さんの言う事にゃ「セーフティーロック、無くす人が多いんですよ。紐で縛っていた方がよいですよ」 あまりキツく縛るとイザというとき役に経たなくても困るので蝶々結びで緩く固定しました。 それにしても凄い破壊力。これは熊も逃げるわ。飛行機持込禁止なわけだ。やる気になれば（やらないけど）ハイジャックも可能なのかもしれません。女性の方は護身用に夜持ち歩くのはどうでしょう。ただ失明の危険があるからどんなもんかなあ。人間相手の防犯スプレーぐらいでいいのかなあ。電車やバスで発射したら惨事だろうなあ。 熊スプレーは最後の武器だわ

「ボクの山トレ」 10キロをスロースロージョギング 「おおきく振りかぶって」（この野球漫画リアルで好き）の西浦高校野球部１年の巣山君によると気持ち早歩きで時速7キロ、かるいジョギングで時速８キロだそうなので、そのくらいでゆる〜くゆっくり走ります。まあボクはあんまり速く走れませんし。 何が山トレにはいいんだろうねぇ

「日本人とエベレスト」山と渓谷社編 植村直己・松浦輝夫・三浦雄一郎・田部井淳子・久野英子・加藤保男・川村晴一・吉野寛・山田昇・北村貢・重廣恒夫・尾形好雄・古野淳・難波康子・神崎忠男・野口健・谷口けい・石川直樹・山田淳・渡邊玉枝・倉岡裕之・近藤謙司・栗城史多… 自分は冬山は北海道の日帰り低山しか知らなくて全然比較にもならないけれど、8000メートル峰をラッセルして行くというのは凄まじいことだとほんの少しだけわかるような気がします。 例え商業公募登山隊と言っても結局は自分の足で登らないとならないし。 ヒマラヤで亡くなられた方も多く遙か西に向かって少し頭を垂れることにしましょう。黙祷

そろそろ冬山シーズンも終わり。冬用シェルの洗濯・撥水処理をしておきましょ。 有名なトムラウシ遭難事故も装備の手入れのわずかの差が生死をわけたという話だし。 洗濯処理中のお供はブックオフで１冊110円で買ってきた「あずみ」 あずみいい女だわー、ガチほれるわー。 夢枕獏がBSマンガ夜話で「あずみの最後はハッピーエンドで終わらないないと許せない」と女子中学生みたいな発言したけどわかるわー、俺もあずみが幸せにならないととても許せないわー

対談本ですが山野井泰史さんとその妻の妙子さん、作家の沢木耕太郎さんの対談が掲載されています。 妙子さんもそうなのですが泰史さん山に関しては頭がおかしいんじゃないと思うほど。 トール岩壁で生命の危機にあった時「なんで死ぬのが怖いかって、次の山を登れなくなっちゃうから（笑）」 ね、おかしいでしょ。これサービストークじゃなくガチで言っているとしか思えない。 謙虚で素朴な人柄、つつましい生活。しかし数々の度外れたエピソードを持っている（日本でランニング中に熊に襲われ大怪我をおいながら生き残ったとか）今なお生きるレジェンド山野井夫妻。大好き。

鈴木みきさん大好き、山に行きたいなあ

大人買い＆一気読み 羆に襲われるシーンがホントに怖い 吉村昭の小説、羆嵐を思い出しました（これもメッチャ怖い）

お目汚し失礼します（ユーチューバーのけん玉ランナーさんのマネです） ここ2週間、股関節が痛くて山に行けません。歩くにも苦労してます。 原因は山の体力づくりのために始めたジョグ。 底がすり減ってペラッペラの運動靴で準備運動もストレッチもせず走ったら、足の着地の衝撃がモロに来て股関節が痛くなりました。 年甲斐もなく馬鹿だねぇ。 山に行けないので家でストレッチの日々。ジョグの本も何冊か読みました。マルサイさんのこの本が面白かった。 ランニングも全部に理屈があって深いわ。それにしてもフォアフットとミドルフット、ヒールストライク、どれが初心者向きなんだろ？ 専門家でも意見が別れているんだよねえ。登山はミドルフット一択なんだけどなあ。 山歩き再開はもう少し時間がかかるかも。

山川異域　風月同天 山や川は異なる域にあれど風や月は同じ天に有る　1300年前に日本が唐の鑑真和上に贈った漢詩です。これは胸キュンのラブレターですな。 皆既月蝕が始まりましたね。みんな同じ月を見ているのかな。〜夜のウォーキングの途中にて

山からの帰り虹が出ました 虹のふもとまで行けば幸せになれると人は言いますが、たどり着いたという人の話は聞いたことがありません。 なぜなら幸せは近づきすぎると見えなくなるものだからです。

かいゆうじさんのおすすめもあって、地元図書館にリクエスト、即読了。イラストが多めの山エッセイ集。 著者のやまとけいこさんは美大出身の山小屋勤務、イラストレーター。 心和む自然と厳しい山の事故。けいこさんと山を体験しているようで楽しかった。

地元の小川に鮭が遡上してきました。 先日行った小樽でも鮭がのぼってきて川のほとりは観光客で鈴なりでした。 自然って回復するんだ。凄いね。 もちろんそのためには人の手とたくさんの時間が必要だったのでしょうが、それにしても凄い。

「山小屋ガールの癒されない日々」吉玉サキ著 北海道には有人の山小屋は数える程しかないけれど興味深く読めた。辛い仕事内容、経済的な不安定感がいくつか書かれている。しかしそれでも山小屋は楽しそう。 「起きてしまった事故を教訓に自分が気をつけることも、安全登山の啓発をすることも、有意義なことだ。けれどもそれは、亡くなった方を責めなくてもできると思うんだ。」〜山の事故で亡くなった方を責めないでほしい 深く首肯します。そのとおりだと思う。