たけし
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- その他で活動
- 1981年生まれ
- 京都にお住い
- 男性
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【閲覧注意】 無性に腹が減ったので卵かけご飯 わたくし卵がことのほか大好きであり卵かけご飯をこよなく愛するが故にことこの卵かけご飯について熱く語ってみたいと常々思っていた。 以下これをもしお読み頂く方が居ればそれはきっと人生の無駄遣いであろう事、事前に申し伝えおきたいと思います。 卵かけご飯 人によっては卵は完全にかき混ぜる。 ご飯にも隙間なく行き巡らせる。 コシは完全に切る。 ドロドロ卵白は苦手。 など、様々である。 これらであるが、 僕はことごとく却下させて頂きたい 曰く 卵は炊き立てご飯にダイレクトオン。 余程のことがない限り卵に火が入ってそぼろになることはない。 (故に不自然に熱すぎるレンチンご飯はダメ🙅♂️) しかしぬるく勢いを落とした冷めゆくようなご飯も全く良くない。 常温に戻したとはいえ、卵が幾つも乗るわけだから その事によるご飯の温度の低下も考慮してほしい。 この事が後に大きなポイントとなる。 卵の撹拌はダイレクトの為 卵黄も卵白も適当に混ざるくらいで良い。本当に適当で良い。混ぜすぎるなんて勿体ない。 これも後ほど大きな意味を持つ。 醤油は流石にお好みだが 個人的には風味と塩味を補う程度の薄口が望ましい。 あくまで本件卵が主役である。 故に卵かけご飯専用の色々入ったおされな醤油なんかは要らない。 海苔も鰹節も要らない。 旨味?なにそれ、である。 味変の為のごま油やその他食材調味料なんてものも全て、こと「卵かけご飯を味わう」に於いてはほぼ蛇足であると気付く。 卵の愛おしさはその絶妙に火の入った状態、 卵黄はそのご飯の熱により所謂64℃近くに温められ 温玉迄は行かなくとも味濃く感じ、はんなり濃度を帯びはじめた卵黄の脂質も堪能できポテンシャルを最大に引き出した頃辺りが最もベストである。 しかも、適当に混ぜた事によって卵白も絡んだ所謂半全卵状態の卵もすぐ近くに同様に熱を帯びて違った側面を演出してくれる。 当然卵白だけの部分も以下同文である。 これらは全て良く混ぜ過ぎてしまっては得られない卵の個性、恩恵なのである。 攪拌によって含まれた空気の層が邪魔をして卵に適度な温度を伝達してくれないのだ。 更に、これらの卵たちにはこれ亦適当にかけられて混ぜられた醤油の塩分が絡んだり絡まなかったりしている箇所があるわけだ。 時には醤油の塩分で味を引き立てられた卵黄の濃厚な部位があり、時には卵黄のポテンシャルだけで食す部位がある。 かと思えば咀嚼によって甘味を帯びた米とのコラボレーションまであるのである。 更に更に、これらはあくまで熱が入った卵たちの共演であるが、適当に混ぜたことによって熱のあまり加わっていない生粋の卵たちももちろん存在するわけだ。 当然彼らにも醤油の恩恵を受けたり受けなかったり、米の甘味が絡んだり絡まなかったり、 卵黄、卵白、全卵、熱、塩気、甘味 米と卵と醤油という3つしかないパーツから これらの要素が一乗にも二乗にもなって もはや数え切れないほどの要素を生み出すのである。 もう何処まで説明したかわからないが 兎に角卵かけご飯に於ける 口の中に広がる卵の可能性はそう、 無限である。 卵とは偉大だ。 卵かけご飯とは宇宙なのだ。 気が付いたら僕は知らぬ間に宇宙を食べていたらしい。 完
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