◎山岳遭難発生状況(週報) ・1月23日、バックカントリースキーを目的に、5人パーティで北アルプス八方尾根に入山したオーストラリア国籍の男性(40歳代)が、登山中に体調不良により行動不能となる山岳遭難が発生し、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会救助隊が出動して救助しました。 ・1月26日、スキー場管理区域外のバックカントリーをスノーボードで滑走していたニュージーランド国籍の男性(54歳)が、山林内で迷って行方不明となる山岳遭難が発生し、飯山警察署員、志賀高原地区遭難防止対策協会野沢温泉班隊員が出動して救助しました。 ・1月28日、3人で下高井郡野沢温泉村でスキー場管理外のバックカントリーをスノーボードで滑走中、雪崩が発生し、男性(38歳)が行方不明となる山岳遭難が発生しました。翌29日に警察・消防・山岳遭難防止対策協会野沢温泉班員が出動して男性を発見しましたが、死亡が確認されました。 ・1月28日、単独で八ヶ岳連峰赤岳に入山した男性(51歳)が、美し森へ下山予定のところ、ルートを誤って道に迷い、行動不能となる山岳遭難が発生し、捜索、翌29日に静岡県警ヘリで救助しました。 ・1月29日、単独で八ヶ岳連峰赤岳に入山した男性(71歳)が、下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、茅野警察署山岳遭難救助隊員、諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員及び諏訪広域消防本部消防隊員が出動して救助しました。 ・1月29日、白馬乗鞍岳天狗原東側斜面のバックカントリーを滑走中、外国籍の4名が雪崩に巻き込まれて遭難し、大町警察署山岳遭難救助隊員が出動し、うち2名を発見・救助しました。翌30日、県警山岳遭難救助隊員及び大町警察署山岳遭難救助隊員が残りの2名を救助しましたが、死亡が確認されました。 ・1月29日、単独で八ヶ岳連峰赤岳に入山した男性(31歳)が、装備不足等で行動不能となる山岳遭難が発生し、茅野警察署山岳遭難救助隊員及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動して救助しました。 ○令和5年1月29日現在の遭難状況は 20件(死者5人、行方不明2人、負傷者8人、無事救出12人)となりました。 前年比は、発生件数が+10件、遭難者が+13人です。 内)単独登山は、発生件数が+5件、遭難者が‐2人です。 内)バックカントリーは、発生件数が+2件、遭難者が+6人です。 ★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 1月4週は、7件の遭難が発生し、うち4件がバックカントリー滑走中の遭難でした。 県内では、北信地区の毛無山周辺と北アルプス白馬乗鞍岳天狗原周辺で大規模な雪崩が発生しています。その他の山域でも、雪崩の発生に注意が必要です。雪崩は、降雪や雪質、気温の変化、風等の様々な条件が重なることで発生します。入山を検討されている方は、雪崩対策装備を携行の上、数日前からの降雪状況、温度の変化、風雪の状況等を確認し、雪崩注意報が発出されている場合は入山を中止する判断も大切です。 八ヶ岳連峰では、転倒や道迷い等による遭難が多発しています。八ヶ岳連峰は、朝晩の冷え込みによって、登山道が凍結し、その上に雪が積もっている箇所が多数あるため、非常に滑りやすくなっています。 今後、登山やバックカントリースキー、スノーボードに行かれる際は、常に起こり得るリスクを想定し、事前に天気予報等を確認し、余裕を持った登山計画で入山をお願いします。