長野県山岳遭難防止対策協会
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第367号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): 11月07日(木)単独で南アルプス池口岳山頂から登山口に下山中の82歳の男性が道に迷い、行動不能に ■令和6年11月10日現在の遭難状況: 309件(死者47人、行方不明3人、負傷者139人、無事救出147人)です。前年比は、発生件数が+14件、死者が+10人です。また、きのこ採り中の遭難は17件(死亡6件、行方不明2件、負傷4件、無事救出5件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では1件の山岳遭難が発生しました。 南アルプス池口岳で発生した山岳遭難は、山頂から池口岳登山口に下山する際に、登山道を外れて道に迷い、行動不能となったため、その場でビバークし、一晩を明かしました。遭難者は上下の雨具は着ていましたが、ビバークに必要な装備(防寒衣・非常食等)は持ち合わせていませんでした。遭難当日、登山開始は午前3時と「早出早着」の意識はありましたが、山頂に到着したのは「午後3時」と既に行動時間は12時間に及び、下山中に登山道のマーキングを見失い、道に迷ってしまいました。幸い怪我はありませんでしたが、疲労により衰弱した状態でした。 疲労が激しいと普段できることができなくなったり、判断力が鈍ったりと、遭難のリスクが高まります。「登りたい山と登れる山の選択」や「撤退の見極め」、「現在地の確認方法」に注意して、安全登山をお願いします。 【池口岳】 ・登山口(1060m)~6時間25分~山頂(2392m)~4時間45分~登山口(1060m) ※コースタイムは休憩時間を考慮していません •標高差1332m、東京スカイツリー2棟プラスα分、東京タワー4棟分
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第366号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): 10月31日(木)単独で八ヶ岳連峰の北横岳から下山中の66歳の男性が転倒し、負傷 10月31日(木)東筑摩郡山形村小坂地籍の山林内で単独できのこ採りをしていた81歳の男性が道に迷い、行動不能に 11月03日(日)10月27日に2人パーティで雨飾山に入山したあと、行方不明となった32歳の男性の遺体を発見 11月04日(月)単独で焼岳から上高地に向けて下山中の30歳の男性が技量不足により行動不能に、無事救出 ■令和6年11月04日現在の遭難状況: 308件(死者47人、行方不明3人、負傷者139人、無事救出146人)です。前年比は、発生件数が+13件、死者が+10人です。また、きのこ採り中の遭難は17件(死亡6件、行方不明2件、負傷4件、無事救出5件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では3件の山岳遭難が発生しました。 北アルプス焼岳で発生した山岳遭難は、焼岳から上高地に下山する際、ハシゴが撤去されていることを知らずに行動した結果、下山することも登り返すこともできずに行動不能となったものです。幸い怪我はありませんでしたが、焼岳登山道(上高地ルート)は令和6年10月22日(火)~令和7年5月中旬(予定)まで通行止めにとなっており、「計画段階の下調べ」が不足していたと言わざるを得ません。 入山前の「計画段階の下調べ」はとても大切です。入山してから「知らなかった」では遅いのです。特に、これからは環境的に厳しい時期を迎えますので、「計画段階の下調べ」をしっかり行った安全登山をお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第365号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): 10月21日(月)単独で常念岳から蝶ヶ岳に向けて縦走中の48歳の女性が道に迷い、行動不能に 10月21日(月)大町市常盤の山林内で単独できのこ採りをしていた80歳の男性が行方不明に 10月21日(月)上伊那郡辰野町横川の山林内で単独できのこ採りをしていた85歳の男性が日没により、行動不能に 10月24日(木)小県郡長和町大門の山林内で2人パーティできのこ採りをしていた71歳の男性が滑落、負傷 10月25日(金)上田市武石の山林内で2人パーティできのこ採りをしていた84歳の男性が滑落、死亡 10月26日(土)八ヶ岳連峰の本沢温泉の入浴施設を訪れた52歳の男性が脱衣中に滑落、負傷 10月27日(日)2人パーティーで北アルプス燕岳から中房登山口に向けて下山中の27歳の女性が転倒、負傷 10月27日(日)2人パーティで雨飾山に入山し、登頂後、別々に下山中の32歳の男性が行方不明に ■令和6年10月27日現在の遭難状況: 305件(死者46人、行方不明4人、負傷者138人、無事救出144人)です。前年比は、発生件数が+12件、死者が+9人です。うち単独登山は発生件数が-1件です。また、きのこ採り目的の遭難は16件(死亡6件、行方不明1件、負傷4件、無事救出4件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、県内では8件の山岳遭難が発生しました。 8件の山岳遭難のうち、きのこ採り目的の遭難が4件と多発傾向にあります。 きのこ採り目的で入山する場合、 〇入山場所を家族に伝える 〇複数人で入山し、単独行動を控える 〇携帯電話・非常食・ヘッドライトを持つ 〇急斜面に入らない 〇熊に注意する、この5点に注意しましょう。 また、常念岳で発生した山岳遭難は、登山道のマーキングを見失い、登山道から外れ行動不能になったものです。場所によっては登山道を外れないようにグリーンロープやテープ、ペンキ等の目印があります。そのような目印を参考にして、迷わないよう行動しますが、もし、迷ってしまった場合は「分かる場所まで戻る」ことが鉄則です。 最近では、GPS機器や登山地図アプリの普及により、現在地を容易に確認することができますが、基本的なルートファインディング能力は安全登山のための必須技術です。 「今シーズンの登山は終了」、という方も来シーズンに向けて、低山でGPS機器や登山地図アプリを使用したトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。く、行動時間の目安も立てやすいため、お勧めです。 *************************** ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【長野県SAFETYBOOK秋山情報】 ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか?
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第364号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): 10月15日(火)2人パーティで白馬岳から栂池高原に向けて下山中の70歳の女性が転倒、負傷 10月15日(火)単独で北アルプス涸沢でテント泊をしていた57歳の男性が発病、死亡 10月15日(火)松本市入山辺の山林内で単独でキノコ採りをしていた72歳の男性が滑落、負傷 10月17日(木)単独で西穂高岳から奥穂高岳に向けて登山していた59歳の男性がエスケープのため、間ノ岳付近で下降中、疲労により、行動不能に 10月17日(木)下伊那郡喬木村冨田地籍の山林内で単独でキノコ採りをしていた73歳の男性が何らかの原因で滑落、死亡 10月17日(木)2人パーティで中央アルプス檜尾岳から檜尾尾根を下山中の78歳の女性が疲労により、行動不能に 10月18日(金)2人パーティで八ヶ岳連峰天狗岳付近の山小屋に宿泊していた73歳の男性が発病、行動不能に 10月18日(金)2人パーティで守屋山(伊那市と諏訪市の境)から立石コースを下山中の65歳と62歳の女性が道に迷い、行動不能に 10月19日(土)単独で蝶ヶ岳から横尾に向けて下山中の62歳の男性が疲労により、行動不能に 10月20日(日)2人パーティで八ヶ岳連峰茶臼山から下山中の72歳の男性がつまづいて転倒、負傷 10月20日(日)八ヶ岳連峰八千穂高原で雨池から剣ヶ峰に向けて下山中の2人パーティのうち、65歳の男性が滑落、死亡 10月20日(日)八ヶ岳連峰八千穂高原で雨池から剣ヶ峰に向けて下山中の2人パーティのうち、62歳の女性が道に迷い、行動不能に ■令和6年10月20日現在の遭難状況: 297件(死者45人、行方不明2人、負傷者135人、無事救出142人)です。前年比は、発生件数が+11人、死者が+10人です。うち単独登山は発生件数が-3件です。またキノコ採り中の遭難は12件(死亡5件、負傷3件、無事救出3件、行方不明1件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では3件の死亡遭難を含む、12件の山岳遭難が発生しました。 登山目的の遭難者11人中、50歳代が2人、60歳代が5人、70歳代が4人と、シニア世代の遭難が多発傾向にあります。普段の生活環境とは異なる山岳地帯での活動は、心身に相当の負荷がかかります。習慣的な運動を心掛け、体調を整えて入山をしてください。 秋は日照時間が日増しに短くなるため、夏と同じような感覚で行動をしていると、下山時に日没を迎えてしまう場合があります。日帰りの予定でも必ずヘッドライトを携行しましょう。 また、入山と下山で異なるコースを通過する場合は、事前に地図等を使って下調べを入念に行ってください。経験の浅い方や初めての山域を登山する方は、入山も下山も同じコースを通った方が、道迷いのリスクが低く、行動時間の目安も立てやすいため、お勧めです。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第363号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): 10月07日(月)9人パーティで北アルプス五竜岳遠見尾根を下山中の50歳の男性がバランスを崩して足をひねり、負傷 10月08日(火)単独で前穂高岳を登山中の40歳の女性が紀美子平付近で道に迷い、行動不能に 10月09日(水)松本市入山辺の山林内で2人パーティでキノコ採りをしていた75歳の男性が道に迷い、行動不能に 10月10日(木)長野市台ヶ窪の山林内で2人パーティでキノコ採り中の78歳の女性が斜面を滑落し、負傷 10月11日(金)2人パーティで前穂高岳の重太郎新道を下山中の56歳の女性がスリップして転倒し、負傷 10月11日(金)2人パーティで白馬岳に向けて登山中の29歳と27歳の男性が小蓮華山付近で疲労により、行動不能に 10月11日(金)2人パーティで上伊那郡中川村大草地籍の山林内でキノコ採りをしていた83歳の男性が行方不明に(翌12日に発見、死亡) 10月12日(土)単独で木曽郡上松町の山林内でキノコ採りをしていた82歳の男性が道迷いで行方不明に。(翌13日に無事発見) 10月12日(土)2人パーティで北アルプス常念岳から下山中の29歳の男性が疲労より、行動不能に 10月13日(日)3人パーティで八ヶ岳連峰硫黄岳付近の山小屋に宿泊中の9歳の女児が体調不良により、行動不能に 10月13日(日)単独で白馬岳から下山中の81歳の男性が道に迷い、行動不能に 10月14日(月)2人パーティで唐松岳から下山中の57代の女性がスリップして転倒、負傷 ■令和6年10月14日現在の遭難状況: 285件(死者42人、行方不明2人、負傷者132人、無事救出135人)です。前年比は、発生件数が+6人、死者が+7人です。うち単独登山は発生件数が-5件です。またキノコ採り中の遭難は10件(死亡4件、負傷2件、無事救出3件、行方不明1件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では12件の山岳遭難が発生しました。 全国的に市街地では、気温も高く、まだまだ暑い日も続いていますが、北アルプスの稜線の山小屋からは、初氷や初雪の便りが届いています。 また、10月中旬からは多くの山小屋が今季の営業を終了します。 【初氷や初雪】 〇気温が低く寒いです 〇積雪で登山道は不明瞭になり、道迷いのリスクが上昇 〇場所によっては凍結しており、滑落のリスクが上昇 〇軽アイゼン、アイゼン、ピッケル等装備が必要 〇防寒具やビバークセットは冬仕様 【小屋閉めシーズン】 〇トラブル発生時に山小屋を頼ることができません 〇登山者が少なく、周囲の登山者の助けを期待できない 〇水、食料などは全て自分で背負っていかなければならない ●これからの季節の【稜線歩き】や【縦走登山】は上級者向けと考え、「混んでいないから」「夏に行けなかったから」等、安易な気持ち、準備での入山は控えてください! ●特に初心者や“自称中級者”は要注意です! ●楽しく登山をするために必要なことは何かをよく考えていただき、長野県の山で楽しい思い出を作りましょう! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第362号」を配信します! みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■山岳遭難発生状況(週報): 10月01日(火)単独で槍ヶ岳から上高地に向けて下山中の71歳の男性が足を滑らせて転倒、負傷 10月01日(火)2人パーティで蓼科山七合目登山口から山頂に向けて登山中の71歳の男性がバランスを崩して転倒、負傷 10月02日(水)2人パーティで八ヶ岳連峰赤岳から地蔵尾根を下山中の21歳の男性がスリップして転倒、負傷 10月03日(木)12人パーティで佐久市の山林内でキノコ採り中の77歳の男性が道に迷い、行動不能に 10月04日(金)2人パーティで前穂高岳から奥穂高岳に向けて登山中の77歳の男性が体調不良・疲労等により、行動不能となり、死亡。同行の49歳の男性も疲労のため、行動不能に。 10月05日(土)上田市内の山林内で2人パーティでキノコ採りをしていた57歳の男性が滑落、死亡 10月05日(土)単独で雨飾山から登山口に向けて下山中の70歳の男性が転倒、負傷 10月05日(土)単独で下伊那郡豊丘村の山林内でキノコ採りをしていた77歳の男性が夜間の装備不足のため、行動不能に 10月06日(日)2人パーティで八ヶ岳連峰赤岳に向けて登山中の73歳の男性が転倒、負傷 10月06日(日)2人パーティで北アルプス爺ヶ岳から下山中の68歳の男性が転倒、負傷 10月06日(日)単独で屏風の頭から涸沢に向けてパノラマコースを登山中の65歳の男性が体調不良により、行動不能に 10月06日(日)2人パーティで八ヶ岳連峰にゅうから下山中の68歳の男性と64歳の女性が稲子岳付近で道に迷い、行動不能に ■令和6年10月6日現在の遭難状況: 273件(死者41人、行方不明1人、負傷者128人、無事救出128人)です。前年比は、発生件数が+3件、死者が+8人、遭難者が+3人です。うち単独登山は発生件数が-1件です。またキノコ採り中の遭難は6件(死亡3件、負傷1件、無事救出2件)です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では12件の山岳遭難が発生しました。 10月6日に北アルプス、穂高連峰の屏風のコル付近で発生した山岳遭難は、単独でパノラマコースを涸沢に向けて登山中、体調不良により行動不能となったものです。幸い怪我はありませんでしたが、熱中症の諸症状が見られ、周囲の登山者から救助要請があったものです。今回のような熱中症に限らず、高山病や持病、ひざ・腰の古傷の悪化などが原因で行動不能になってしまう遭難が多数あります。 登山は強度の高いスポーツで、体への負担も大きくなるため、 ▼高山病になりやすい方 高山への入山を控える(標高1500mでも高山病を発症する方はいます)、 ▼持病のある方 過去には狭心症や心筋梗塞等の病歴のある方が、登山中に発症し亡くなる遭難が発生しています。 慎重に検討しましょう。(すぐに病院に行くことはできません) ▼行動中に自分の体調をよく確認する 古傷の膝が痛くなってきた(登れても下山できないかも?) たちくらみ、めまい、足のつり(熱中症では?) という点に注意していただき、無理のない範囲で登山を楽しみましょう!長野県には車で行くことができる高原や景色の良い場所が多くあります。自身の体力や体調に合わせた楽しみ方を見つけましょう! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第361号」を配信します! ■北アルプスにツキノワグマ出没警報! 期間: 9月9日(月)~10月14日(月) 区域: 北アルプス・佐久・上伊那・木曾・北信の各地域 長野県内では、ツキノワグマの人身被害の発生・目撃件数が増加しています。このため、これまで出ていた「出没注意報」が「出没警報」に引き上げられました。北アルプスの登山道等でも、目撃情報が多数、寄せられています。登山の際は、クマとの接近をできるだけ避けることが重要です。そのための準備や対策を登山計画の作成段階から十分に検討するようお願いします。 【参考:ツキノワグマによる人身被害を防ぐために】 https://www.pref.nagano.lg.jp/yasei/sangyo/ringyo/choju/joho/onegai/jinshin.html 【出没警報プレスリリース】 https://www.pref.nagano.lg.jp/shinrin/happyou/20240909kuma_press.html ■令和6年度“秋山情報”を作成しました。#合言葉は無事下山 鮮やかな紅葉に包まれる秋山は、多くの登山者を魅了し、毎年、紅葉シーズンを中心に県内外から多くの登山者が信州の山々に訪れるほか、きのこ採りなど「山の幸」を求めて入山する人も数多く見られます。一方で、この時期、滑落や道迷い、低体温症、準備不足による行動不能などの山岳遭難が多発しています。 秋山は周期的な晴天に恵まれやすく、気候的にも登山に適していますが、日没時刻が早く、天候もひとたび崩れると真冬並みの寒さになるなど、秋山特有のリスクがあります。“秋山情報”では、過去の遭難事例や秋山登山における注意点などを紹介します。安易な気持ちで登山することなく、最新情報の収集と事前準備を入念に行い、体調を万全にして入山しましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ■山岳遭難発生状況(週報): 9月24日(火)単独で北穂高岳から槍ヶ岳に向けて大キレットを縦走中の55歳の男性が滑落、死亡 9月26日(木)単独で八ヶ岳連峰横岳から硫黄岳に向けて登山中の56歳の女性が転倒、負傷 9月28日(土)2人パーティで涸沢から上高地に向けて下山中の78歳の男性が転倒、負傷 9月28日(土)2人パーティで槍ヶ岳から下山中の64歳の女性が山頂付近の鎖場で滑落、負傷 9月28日(土)3人パーティでキノコ採り中の62歳の男性が行方不明に。9月29日に発見され、死亡を確認 ■令和6年9月29日現在の遭難状況: 261件(死者39人、行方不明1人、負傷者122人、無事救出122人)です。前年比は、発生件数が+16件、死者が+10人、遭難者が+14人です。うち、単独登山は発生件数が+2件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では、5件の山岳遭難が発生しました。 9月28日に涸沢で発生した山岳遭難は、2人パーティで涸沢から横尾方面へ下山中に、転倒して頭部を負傷し、救助要請があったものです。 長野県では、滑落等のリスクの高い山域を【山岳ヘルメット着用奨励山域】と指定し、ヘルメットの着用を呼びかけています。今回、転倒遭難が発生した場所は、涸沢から横尾の間のため、奨励山域外ですが、転倒や滑落のリスクがあり、骨折等の重傷事例も多数発生しています。 そのため、年齢⇒高齢な方に限らず、お子さんも注意! 普段のトレーニング状況⇒年齢にかかわらず運動不足の方は注意! 疲労の具合⇒登りよりも下山の方が筋肉への負担が大! 【山岳ヘルメット着用奨励山域】以外でも、ヘルメットを着用して秋山登山を楽しみましょう。 *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第360号」を配信します! ◇みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■令和6年度“秋山情報”を作成しました。#合言葉は無事下山 鮮やかな紅葉に包まれる秋山は、多くの登山者を魅了し、毎年、紅葉シーズンを中心に県内外から多くの登山者が信州の山々に訪れるほか、きのこ採りなど「山の幸」を求めて入山する人も数多く見られます。一方で、この時期、滑落や道迷い、低体温症、準備不足による行動不能などの山岳遭難が多発しています。 秋山は周期的な晴天に恵まれやすく、気候的にも登山に適していますが、日没時刻が早く、天候もひとたび崩れると真冬並みの寒さになるなど、秋山特有のリスクがあります。“秋山情報”では、過去の遭難事例や秋山登山における注意点などを紹介します。安易な気持ちで登山することなく、最新情報の収集と事前準備を入念に行い、体調を万全にして入山しましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ■山岳遭難発生状況(週報): 9月17日(火)単独で八ヶ岳連峰の硫黄岳から赤岳鉱泉に向けて下山中の52歳の男性が道に迷い、行動不能に 9月17日(火)2人パーティで八ヶ岳連峰硫黄岳に登山し、テント泊中の50歳の女性が体調不良により、行動不能に 9月18日(水)単独で南アルプス易老渡から光岳に向けて登山中の66歳の男性が光石付近で滑落、負傷 9月18日(水)4人パーティで北アルプス涸沢に向けてザイテングラートを下山中の52歳の男性が滑落、負傷 9月18日(水)単独で北アルプス涸沢に向けてザイテングラートを下山中の63歳の男性が滑落、負傷 9月19日(木)3人パーティで八ヶ岳連峰赤岳の地蔵尾根を下山中の40歳の女性が足を滑らせて転倒、負傷 9月20日(金)2人パーティで北アルプス白馬鑓ヶ岳の山小屋に宿泊中の10歳の男性が体調不良により、行動不能に 9月20日(金)2人パーティで南アルプス南駒ヶ岳に向けて入山したあと、同行者と別ルートで登山口に向けて下山中の男性が道に迷い、行動不能に(9月22日に自力で下山) ■令和6年9月16日現在の遭難状況: 256件(死者37人、行方不明1人、負傷者119人、無事救出122人)です。前年比は、発生件数が+23件、遭難者が+22人です。うち、単独登山は発生件数が+6件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(9月16日の週)、長野県内では、8件の山岳遭難が発生しました。このうち、9月20日(金)中央アルプス南駒ヶ岳で発生した山岳遭難は、2人パーティのうち1人が道に迷い、行動不能になったものです。 <1日目> 伊奈川ダム登山口から入山、空木岳周辺の山小屋に宿泊 <2日目>(南駒ヶ岳、仙涯嶺、越百山を経由して下山予定) 南駒ヶ岳で【Aさんが予定通りのルートでは下山する自信がない】と別行動を開始。 ・Aさんは南駒ヶ岳から登山口に向けて下山 ・Bさんは予定通り、越百山を経由して下山 Bさんが登山口に到着するも、短いルートを下山したAさんが現れない。 Bさんが電波の通じる場所まで移動して、スマートフォンを確認すると ・遭難をして、登山道に戻れない・バッテリーがなくなる等のメッセージがあり、Aさんが遭難したことが判明しました。 <3日目> Aさんの捜索救助を開始するも ・位置情報(GPS情報)が不明 ・悪天候のため地上部隊は途中で撤退 ・悪天候のためヘリコプターによる捜索ができない、等の理由から捜索は難航する。 <4日目> Aさんは自力で登山道に登り返し、下山。 幸いにも、Aさんは無事に下山することができましたが、パーティ登山は行動を共にすることが大原則です。パーティ登山において、「疲れたから、先に行って」「○○で落ち合おう」「別行動してでも○○山に登りたい」という考えは単独行動中にアクシデントに遭った場合、対処が後手に回ります。 共に助け合い、楽しいことも苦しいことも共有して、秋山登山を楽しみましょう!また、予備バッテリーの携行やGPS機器やスマートフォンを使用して、位置情報を確認する方法の確認、登山地図アプリで行動の軌跡を残しておくこともお忘れなく! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第359号」を配信します! ■信州山岳アカデミー(オンライン開催・参加費無料) 参加者募集! 9月27日(金)18:30~ 2時間程度 ▽「秋山登山の注意点」 三井 康志 氏 (長野県警察山岳遭難救助隊) ▽「穂高連峰と上高地誕生の謎」原山 智 氏 (信州大学名誉教授) ▽「火山への登山の備え」 土井 恵治氏 (長野県火山対策総合アドバイザー) ・参加申込: https://x.gd/ztHP1 ・開催方法:オンライン開催(Microsoft Teams) ・申込期限:9月25日(水)正午まで延長します! ・定 員:500名 ■令和6年度“秋山情報”を作成しました。#合言葉は無事下山 鮮やかな紅葉に包まれる秋山は、多くの登山者を魅了し、毎年、紅葉シーズンを中心に県内外から多くの登山者が信州の山々に訪れるほか、きのこ採りなど「山の幸」を求めて入山する人も数多く見られます。一方で、この時期、滑落や道迷い、低体温症、準備不足による行動不能などの山岳遭難が多発しています。 秋山は周期的な晴天に恵まれやすく、気候的にも登山に適していますが、日没時刻が早く、天候もひとたび崩れると真冬並みの寒さになるなど、秋山特有のリスクがあります。“秋山情報”では、過去の遭難事例や秋山登山における注意点などを紹介します。安易な気持ちで登山することなく、最新情報の収集と事前準備を入念に行い、体調を万全にして入山しましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ■山岳遭難発生状況(週報): 9月10日(火)単独で北穂高岳から涸沢岳に向けて縦走中の65歳の男性が滑落、負傷 9月11日(水)2人パーティで白馬乗鞍岳の天狗原付近を下山中の67歳の女性が足を捻って、負傷 9月12日(木)5人パーティで北アルプス燕岳合戦尾根を下山中の68歳の男性が転倒、負傷 9月12日(木)2人パーティで槍ヶ岳東鎌尾根を登山中の73歳の男性が滑落、死亡 9月12日(木)上記の同行者で槍ヶ岳東鎌尾根を登山中の39歳の男性が技量不足により、行動不能に 9月12日(木)2人パーティで北アルプス燕岳合戦尾根を下山中の77歳の男性が疲労により、行動不能に 9月13日(金)2人パーティで槍ヶ岳から横尾方面に向けて下山中の61歳の女性が疲労により、行動不能に 9月13日(金)単独で黒姫山から越見尾根を下山中の45歳の女性が道に迷い、行動不能に 9月14日(土)単独で南岳から北穂高岳に向けて縦走中の61歳の男性が足を負傷して行動不能に 9月14日(土)木曽町開田高原の山林内で単独でキノコ採りをしていた79歳の男性が滑落、負傷 9月14日(土)2人パーティで北アルプス蝶ヶ岳から三股に向けて下山中の59歳の男性が第2ベンチ付近で転倒、負傷 9月14日(土)20人パーティで燕岳合戦尾根を下山中の75歳の女性が滑落、技量不足により、行動不能に 9月15日(日)3人パーティで蝶ヶ岳から三股に向けて下山中の7歳の男児が第2ベンチ付近で転倒、負傷 ■令和6年9月16日現在の遭難状況: 248件(死者37人、行方不明1人、負傷者115人、無事救出118人)です。前年比は、発生件数が+30件、遭難者が+29人です。うち、単独登山は発生件数が+8件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(9月9日の週)、長野県内では、13件の山岳遭難が発生しました。うち11件は北アルプスでの発生でした。 9月15日に蝶ヶ岳で発生した山岳遭難は、7歳の男児が転倒し、頭部や足を負傷したものです。このシーズンに限らず、お子さん連れの登山はパトロール中によく見かけますが、▽岩場等のある登山道でヘルメットを被っていない、▽お子さんと保護者が極端に離れてしまっている、という状況を多く見かけます。(今回の蝶ヶ岳の現場ではヘルメット非装着でした) お子さんを山に連れて行く保護者の皆さんは、「楽しい思い出を」と考えているかも知れませんが、怪我等をしてしまえばその思い出も悲しいものになってしまいます。 保護者の皆さんは、 ▽登山の知識を学ぶ(山域、摂取すべき水分量や栄養、高山病の特徴等)、 ▽登山前、登山中の体調をよく確認(高山病の症状が見られたら即下山)、 ▽エネルギー、水分補給の管理(登山前日、直前、行動中など)、 ▽ヘルメットや手袋等で怪我の予防(ヘルメット着用推奨山域でなくても必要です)、 ▽応急処置の装備を必ず携行(お子さんに限らず、セルフレスキューのキホンです)等をしっかりと実践していただき、無理のない日程で、秋山登山を楽しみましょう。 *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第358号」を配信します! ■信州山岳アカデミー(オンライン開催・参加費無料) 参加者募集! 9月27日(金)18:30~ 2時間程度 ▽「秋山登山の注意点」 三井 康志 氏 (長野県警察山岳遭難救助隊) ▽「穂高連峰と上高地誕生の謎」原山 智 氏 (信州大学名誉教授) ▽「火山への登山の備え」 土井 恵治氏 (長野県火山対策総合アドバイザー) 、 ・参加申込: https://x.gd/ztHP1 にアクセスしてください。 ・開催方法:オンライン開催(Microsoft Teams) ・申込期限:9月20日(金)正午 ・定 員:500名 *定員に達し次第、募集を締め切りますので早めのご応募を! ■山岳遭難発生状況(週報): 9月5日(木)単独で中央アルプス越百山から空木岳に向けて登山中の57歳の男性が滑落、負傷 9月5日(木)八ヶ岳連峰に単独で入山、宿泊していた硫黄岳付近の山小屋周辺を散策中の52歳の女性が転倒、負傷 9月6日(金)16人パーティで八ヶ岳連峰の赤岳山頂付近を登山中の79歳の女性が転倒、負傷 9月6日(金)単独で南岳から北穂高岳に向けて大キレットを縦走中の64歳の男性が滑落、負傷 9月7日(土)単独で槍ヶ岳北鎌尾根を登山中の48歳の男性が疲労により行動不能に 9月7日(土)単独で雨飾山頂から下山中の61歳の男性が転倒、負傷 9月7日(土)2人パーティで御嶽山の王滝頂上へ向けて登山中の42歳の男性が転倒、負傷 9月8日(日)2人パーティで奥穂高岳方面からザイテングラートを下山中の47歳の男性が滑落、負傷 9月8日(日)2人パーティで戸隠連峰の高妻山の弥勒尾根を下山中の50歳の女性が転倒、負傷 9月8日(日)7人パーティで八ヶ岳連峰の硫黄岳から赤岳鉱泉に向けて下山中の56歳の男性が転倒、負傷 9月8日(日)2人パーティで奥穂高岳のジャンダルム付近を登山中の50歳の男性が滑落、負傷 ■令和6年9月1日現在の遭難状況: 235件(死者36人、行方不明1人、負傷者108人、無事救出113人)です。前年比は、発生件数が+31件、遭難者が+30人です。うち、単独登山は発生件数が+12件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(9月2日の週)、長野県内では、11件の山岳遭難が発生しました。 11件の山岳遭難のうち「装備がないのでビバークができない」という遭難者が複数人いました。いずれも天候や現場の条件が整い、幸い当日中に救助されていますが、通報できない状態や電波が通じないなど最悪の場合は、数時間~数日の間、現場で救助を待たなければなりません。 日帰り・山小屋泊を問わず、また、高山、低山を問わず、1.ヘッドライト、2.雨具、3.予備バッテリー、4.ツェルト、5.防寒具、6.非常食は必ず携行してください。(ビバーク経験の無い方は、講習などで訓練すると必要な物がよく分かります) もし、これらの必要装備を携行することが体力的に厳しいという方は、山のレベルを少し下げましょう。【信州山のグレーディング】を参考にして、行動時間が短いルート、標高差の小さい山域を選んで、秋山を楽しみましょう! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ***************************
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第357号」を配信します! ◇みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■山岳遭難発生状況(週報): 先週は遭難の発生がありませんでした。 ■令和6年9月1日現在の遭難状況: 224件(死者36人、行方不明1人、負傷者98人、無事救出112人)です。前年比は、発生件数が+26件、遭難者が+28人です。うち、単独登山は発生件数が+8件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(8月26日の週)、長野県内では、山岳遭難の発生はありませんでした。毎週月曜から日曜日の間に発生した山岳遭難を集計し、翌週にお知らせしていますが、本年は1月1日以来、0件は初めてのことです。皆さんのご協力に感謝いたします。 さて、9月になり、まだまだ暑い日も続きますが、秋山登山のシーズンが始まろうとしています。長野県には紅葉が美しい山域が多くあり、夏山とは違った表情を見せてくれるでしょう。ですが、その美しい景色を安全に楽しむためには事前の準備が重要です。準備の際は特に下記の2点に気をつけてください。 【“信州山のグレーディング”で自分のレベルに合った山を選ぶ】 特に夏山では、「体力面でのミスマッチ」が多く、登りたい気持ちは分かりますが、「普段のトレーニングをしていない」、「トレーニングはウォーキングだけ」という方は、ご注意をお願いします。 【必要な装備を準備する】 •ヘッドライト(先週もお伝えしましたが、日没が日に日に早くなります) •雨具(秋の雨は冷たいです、防風対策にも使えます) •予備バッテリー(救助要請時にバッテリーの残量が一桁という方も夏山ではいました) •ツェルト(ビバーク、救助隊を待つ時に必要です) •防寒具(休憩、ビバーク時に体を冷やさないために使います) •非常食(エネルギーになる食べ物、応急処置にも使える水、を選びましょう) 気をつけて準備を進めて、秋山を楽しみましょう! お願いします! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html *************************** ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】 ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第356号」を配信します! ◇みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■山岳遭難発生状況(週報): ・8月19日(月)2人パーティで涸沢から北穂高岳に向けて登山中の77歳の男性が疲労により、行動不能に ・8月19日(月)単独で浅間連峰のトーミの頭に向けて登山中の48歳の女性が道に迷い、行動不能に ・8月19日(月)2人パーティで浅間登山口に向けて下山中の41歳の男性と29歳の男性が道に迷い、行動不能に ・8月21日(水)2人パーティで湯の丸山、烏帽子岳に向けて登山中の76歳の女性が疲労により、行動不能に ・8月21日(水)単独で北鎌尾根を槍ヶ岳に向けて登山中の70歳の男性が何らかの原因で滑落、死亡 ・8月22日(木)2人パーティで入山し、燕山荘に宿泊中の75歳の男性が疲労により、行動不能に ・8月22日(木)13人パーティで北穂高岳から涸沢に向けて下山中の73歳の女性が浮石でバランスを崩して滑落、負傷 ・8月22日(木)13人パーティで北穂高岳から涸沢に向けて下山中の8歳の女性がバランスを崩して転倒、負傷 ・8月23日(金)単独で北アルプス不動岳から烏帽子岳に向けて縦走中の58歳の男性が滑落、負傷 ・8月23日(金)単独で奥穂高岳から岳沢に向けて下山中の75歳の男性が道に迷い、行動不能に ・8月24日(土)単独で北アルプス西岳から大天井岳に向けて登山中の55歳の男性がバランスを崩して滑落、負傷 ・8月24日(土)単独で鋸岳に向けて登山中の47歳の男性が足を滑らせて滑落、負傷 ■令和6年8月25日現在の遭難状況: 224件(死者36人、行方不明1人、負傷者98人、無事救出112人)です。前年比は、発生件数が+36件、遭難者が+38人です。うち、単独登山は発生件数が+12件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(8月19日の週)、長野県内では、12件の山岳遭難が発生しました。浅間山で発生した山岳遭難は、2人パーティで入山後、予定とは別のコースを下山中、沢へ迷い込み、日没近くに110番通報で、救助要請をしています。 ▽入山時刻⇒昼の12時頃と入山時刻が遅い⇒“早出早着が登山のキホン”です。 ▽装備⇒Aさん・・・・雨具あり、ヘッドライトなし(日帰りでも必須装備です)。Bさん⇒雨具なし、ヘッドライトなし(雨で濡れると、夏でも低体温症の危険があります)という状況でした。救助隊員が駆けつけた時、Bさんは雨で全身がひどく濡れていました。 これからの登山シーズンは、日の入り時刻が日に日に短くなっていきます。長野県の日の入り時刻⇒7月1日19時10分、⇒8月19日18時33分(遭難当日)、⇒9月1日18時16分、⇒10月1日17時31分、 「日帰りだから…」と必要な装備を持たずに入山すると、「こんなはずでは…」と危険な状況に陥ってしまう場合もあります。必要な知識と技術を身につけ、しっかりと装備を準備して、安全に山を楽しみましょう!お願いします! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html *************************** ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第355号」を配信します! ◇みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■山岳遭難発生状況(週報): ・8月13日(火)2人パーティで北アルプス針ノ木峠から扇沢に向けて下山中の58歳の女性が疲労により、行動不能に ・8月13日(火)3人パーティで京ヶ倉(生坂村)を下山中の64歳の男性がバランスを崩して滑落、負傷。助けようとした29歳男性も滑落、負傷 ・8月14日(水)2人パーティで爺ヶ岳柏原新道を下山中の53歳の男性が転倒、負傷 ・8月16日(金)単独で八ヶ岳連峰ニュウから稲子湯に向けて下山中の64歳の女性が道に迷い、行動不能に ・8月16日(金)3人パーティで白馬鑓温泉に向けて登山中の46歳の男性が滑落。技量不足により行動不能に ・8月16日(金)単独で前穂高岳北尾根を登山中の34歳の男性が何らかの原因により、滑落、死亡 ・8月17日(土)単独で中央アルプス空木岳池山尾根を下山中の51歳の男性が転倒、負傷 ・8月18日(日)17人パーティで八ヶ岳連峰蓼科山を下山中の75歳の男性が転倒、負傷 ■令和6年8月18日現在の遭難状況: 212件(死者35人、行方不明1人、負傷者93人、無事救出105人)です。前年比は、発生件数が+32件、遭難者が+33人です。うち、単独登山は発生件数が+11件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週、長野県内では、8件の山岳遭難が発生しました。 京ヶ倉(長野県生坂村)で発生した山岳遭難は、3人パーティのうち1人が下山中に滑落したため、助けようとした同行者も滑落してしまい、2人とも負傷、救助されました。登山中のトラブルに対しては、皆さんが身につけている知識や技術で解決できるかどうか(セルフレスキュー)を判断することが重要です。 例えば、登山道にいて、疲労(足のけいれん、軽度の熱中症など)であれば、•休ませ、水分補給やエネルギー補給させて、•回復した→行動続行(登頂はせずに下山や付近の山小屋へ移動)、•回復しない→自力下山できないようであれば110番通報して救助要請、という対応が考えられます。 トラブルが発生した場合は、まずは落ち着いて状況をよく確認しましょう。状況を確認して、自分で解決できないと判断したら、110番通報し、焦らずに状況を説明しましょう。通報できない圏外にいる場合は、付近の登山者に明確な「救助要請」を依頼してください。なお、通報する際は、警察署ではなく、110番通報をお願いします。110番通報は、通報者の位置情報が取得できる場合がありますので、一刻も早い救助活動につなげるために、まずは110番通報をお願いします。 登山中に発生するトラブルに1番早く対処できるのは、「自分自身」です。入山前に「もし○○になったら…」と想像し、必要な知識と技術を身につけ、装備を準備して、安全に山を楽しみましょう! *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html *************************** ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第354号」を配信します! ■山岳遭難発生状況(週報): ・8月05日(月)10人パーティで北アルプス不動岳から船窪岳方面に向けて縦走中の21歳の女性が滑落、死亡 ・8月05日(月)2人パーティで中央アルプス木曽駒ヶ岳から千畳敷に向けて八丁坂付近を下山中の65歳の男性が滑落、負傷 ・8月07日(水)単独で木曾駒ヶ岳に入山し、茶臼山を経由して下山中の60歳の男性が正沢川を渡渉できずに行動不能 ・8月08日(木)4人パーティで北アルプス前穂高岳を北尾根を登山中の21歳の女性が支点が抜けて滑落、負傷 ・8月09日(金)単独で上高地から入山した64歳の男性が8月6日に奥穂高岳周辺の山小屋を宿泊後、行方不明に ・8月09日(金)単独で北アルプスに入山した60代の男性が水俣乗越付近で何らかの理由で滑落し、負傷 ・8月09日(金)2人パーティで八ヶ岳連峰北横岳から下山中の53歳の男性が岩につまづき、転倒、負傷 ・8月10日(土)2人パーティで燕岳から合戦尾根を下山中の67歳の女性が浮石でバランスを崩して転倒、負傷 ・8月10日(土)単独で北穂高岳から涸沢に向けて下山中の65歳の男性がバランスを崩して滑落、負傷 ・8月10日(土)2人パーティで八ヶ岳連峰西岳から下山中の70歳の女性がスリップして転倒、負傷 ・8月10日(土)3人パーティで御嶽山三ノ池から女人堂方面に向けて下山中の51歳の男性がスリップして転倒、負傷 ・8月10日(土)3人パーティで白馬岳に向けて登山中の63歳の女性が疲労により、行動不能 ・8月11日(日)2人パーティで八ヶ岳連峰阿弥陀岳に向けて登山中の58歳の女性が落石によって負傷 ・8月11日(日)3人パーティで針ノ木岳から針ノ木雪渓を下山中の60歳の女性が足を踏み外して滑落、負傷 ・8月11日(日)5人パーティで燕岳に向けて登山中の50歳の男性が疲労により、行動不能に ・8月11日(日)2人パーティで霧ケ峰高原車山から下山中の63歳の女性が疲労により、行動不能に ・8月11日(日)2人パーティで中央アルプス檜尾岳から下山中の51歳の女性が島田娘付近で疲労により、行動不能に ・8月12日(月)単独で御嶽山三ノ池から近くの山小屋に戻る途中の33歳の男性が道に迷い、行動不能に ・8月12日(月)3人パーティで中央アルプス空木岳から下山中の54歳の男性が足を踏み外して滑落、負傷 ■令和6年8月12日現在の遭難状況: 204件(死者34人、行方不明1人、負傷者88人、無事救出102人)です。前年比は、発生件数が+29件、遭難者が+29人です。うち、単独登山は発生件数が+12件です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(8月5日の1週間)、長野県内では、19件の山岳遭難が発生しました。 連日、疲労による行動不能で救助要請がなされています。その日の体調や天候が原因の場合もありますが、遭難者と登山コースとのミスマッチに起因する事例も散見されます。 コース選びの際に、注意していただきたいのが、「標高差」です。例年、疲労遭難の多い▼燕岳(合戦尾根)は中房登山口の標高1450m、燕岳頂上の標高2763m、標高差約1300m。▼今年発生の多い白馬岳(栂池コース)は栂池登山口の標高1850m、白馬岳頂上の標高2932.3m、標高差約1100m。いずれも人気のコースで、ツアー登山や雑誌、インターネット上では多く紹介されていますが、普段からトレーニングを積んでいない人にとっては厳しい行程になるでしょう。 安全に登山を楽しむためには、「山選び」が非常に重要です。「登りたい…」というお気持ちは分かりますが、「余力を残して登頂して、安全に下山できる山」を選んで、登山を楽しみましょう。 *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html *************************** ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第353号」を配信します! ■脱水防止・安全登山推進キャンペーンを実施します ①8月09日(金)8:00~ 北アルプス八方池山荘前 ②8月10日(土)4:30~ 八ヶ岳山荘前 ③8月11日(日)5:30~ 上高地インフォメーションセンター前/横尾山荘前 長野県山岳遭難対策特別アドバイザー・国際山岳医の大城和恵氏の監修のもと、登山中に脱水症にならないための効果的な水分補給のポイントなどを直接、アドバイスするとともに、経口補水液「OS-1」(株式会社大塚製薬工場)を配布します。 また、主要登山口に設置している「登山相談所」の活用、「信州 山のグレーディング」を参考にした体力・技術にあった山選び、登山計画書の提出などについても呼びかけます。 ■山岳遭難発生状況(週報): ・7月29日(月)2人パーティで北アルプス西岳にテント泊中の54歳の男性が発病、死亡 ・7月29日(月)北アルプス西岳にテント泊中、同行者が発病して救助され、54歳の女性も技量不足で行動不能 ・7月29日(月)八ヶ岳連峰北横岳から4人パーティで下山中の75歳の男性が何らかの原因で発病し、死亡 ・7月30日(火)中央アルプス檜尾岳に単独で入山し、空木岳を経由して下山中の66歳の男性が岩に足を取られて転倒、負傷 ・7月30日(火)2人パーティで中央アルプス空木岳の池山尾根を下山中の65歳の女性が負傷、転倒 ・7月30日(火)4人パーティで上高地から入山、槍ヶ岳に向けて登山中の73歳の男性が疲労と体調不良により、行動不能 ・7月30日(火)単独で八ヶ岳連峰の天狗岳、硫黄岳から下山中の56歳の女性が足を滑らせて転倒、負傷 ・7月30日(火)3人パーティで柏原新道登山口から入山、爺ヶ岳付近の山小屋に向けて登山中の83歳の男性が疲労で行動不能 ・7月30日(火)3人パーティで北アルプス燕岳から中房登山口に向けて下山中の66歳の女性が疲労により、行動不能 ・7月31日(水)八ヶ岳連峰のニュウに入山し、稲子湯に下山中の61歳の男性がルートを誤って道に迷い、行動不能 ・8月01日(木)10人パーティで猿倉登山口から入山、唐松岳に向けて縦走中の59歳と53歳の女性2人が落石により、負傷 ・8月01日(木)2人パーティで猿倉登山口から入山、北アルプス小日向山から白馬鑓温泉に向けて登山中の57歳の女性が転倒、負傷 ・8月01日(木)12人パーティで八ヶ岳連峰の赤岳に入山、権現岳に向けて縦走中の19歳の男性が体調不良を訴え、行動不能 ・8月01日(木)2人パーティで八ヶ岳連峰の天狗岳に入山、唐沢鉱泉に向けて下山中の43歳の女性が体調不良を訴え、行動不能 ・8月01日(木)単独で大穴山に入山した52歳の男性が道に迷い、行動不能 ・8月02日(金)8人パーティで燕岳登山口から入山、山小屋に宿泊中の75歳の女性が発病、行動不能 ・8月03日(土)八ヶ岳連峰の赤岳の文三郎尾根を2人パーティで下山中の58歳の男性が足を滑らせて転倒、負傷 ・8月03日(土)3人パーティで西穂高岳付近を登山中の62歳の男性がバランスを崩して滑落、死亡 ・8月03日(土)5人パーティで奥穂高岳から岳沢に向けて吊尾根を下山中の60歳の女性がつまづいて転倒、負傷 ・8月03日(土)11人パーティで槍ヶ岳東鎌尾根を登山中の15歳の男性が体調不良により、行動不能 ・8月03日(土)2人パーティで蝶ヶ岳の長塀尾根を下山中の77歳の男性が疲労により、行動不能 ・8月04日(日)2人パーティで八方尾根を唐松岳方面に向けて登山中の37歳の女性が疲労で膝の痛みを訴え、行動不能 ■令和6年8月4日現在の遭難状況: 185件(死者33人、行方不明0人、負傷者77人、無事救出96人)です。前年比は、発生件数が+18件、遭難者が+18人です。うち、単独登山は発生件数が+9件、遭難者が+9人です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(7月29日の1週間)、長野県内では、22件の山岳遭難が発生しました。 特に、疲労による行動不能や、疲労が蓄積する下山時の転倒や滑落といった遭難が多く発生しています。連日、熱中症警戒アラートが発表されていますが、標高の高い北アルプスなどの山域でも傾向は同じで、気温が高い日が続いています。また、標高が高い山域では日差しを遮る樹林がなく、強い日差しの中で長時間行動することとなります。疲労遭難の多くは脱水やカロリー不足が原因なので、こまめな水分やカロリー、塩分補給が、足の痙攣や熱中症による行動不能を防ぎます。 このような疲労による遭難を防止するためのポイントして、 •意識してこまめに水分補給、•水分補給は水やお茶ではなく、経口補水液やスポーツドリンクを飲む、•水分補給にあわせてカロリーや塩分補給をする、など休憩の都度、意識して補給することが重要です。バテてから補給しても、すぐには回復しませんので、バテる前のこまめな補給を心掛けてください。 登山時の補給対策として、1.登山前に、500㎖の水分(塩分)を補給する、2.登山中は、30分ごとに250㎖の水分(塩分)を補給する、3.登山後は、500㎖以上の水分(塩分)を補給する、を意識して行うと効果的に補給できるのでお試しください。 *************************** 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第352号」を配信します! ■“信州山岳アカデミー” 令和6年度第1回参加者募集中(オンライン開催)! 8月6日(火)18:00~「神の鳥ライチョウと日本の山の魅力」 長年、保護活動に取り組んできた中村浩志(信州大学名誉教授)氏が氷河期から生き延びて人を恐れない神の鳥ライチョウの秘密に迫ります。このほか、長野県山岳総合センター所長と長野警察本部山岳遭難救助隊副隊長が夏山登山の安全対策について語ります。 ・参加申込:登録フォームから申し込んでください。 https://x.gd/t21Ij ・開催方法:オンライン開催(Microsoft Teams) ・申込期限:8月5日(月)正午 ・定員 :500名 *定員に達し次第、募集を締め切りますので早めのご応募を! ■山岳遭難発生状況(週報): ・7月22日(月)5人パーティで槍沢を下山中の60歳の女性が滑落、負傷 ・7月22日(月)2人パーティで白馬乗鞍岳を下山中の66歳の女性が転倒、負傷 ・7月22日(月)5人パーティで北穂高岳南稜を下山中の75歳の女性が滑落して負傷 ・7月22日(月)八ヶ岳連峰赤岳を2人パ―ティで下山中の48歳の女性が足を滑らせて転倒、負傷 ・7月22日(月)八ヶ岳連峰天狗岳を単独で下山中の56歳の女性が足を滑らせて転倒、負傷 ・7月23日(火)9人パーティで白馬岳に入山し、山小屋に宿泊中の69歳の女性が体調不良により、行動不能に ・7月23日(火)北アルプス水晶岳を2人パーティで登山中の57歳の男性が何らかの原因で滑落、死亡 ・7月23日(火)2人パーティで入山し、八ヶ岳連峰の本沢温泉で幕営中の59歳の男性が持病の悪化で行動不能に ・7月23日(火)2人パーティで黒斑山を登山中の69歳の男性が体調不良により、行動不能に ・7月23日(火)五竜岳を単独登山中の66歳の男性が何らかの原因により、滑落、死亡 ・7月23日(火)尾高山(南信)で単独で渓流釣りをしていた56歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月23日(火)北鎌尾根の北鎌のコルに向けて単独登山中の50歳の男性が滑落、負傷 ・7月24日(水)3人パーティで奥穂高岳ザイテングラートを登山中の71歳の男性が滑落、負傷 ・7月24日(水)爺ヶ岳を単独で下山中の73歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月24日(水)中央アルプス檜尾岳を単独で下山中の76歳の女性が道に迷い、行動不能に ・7月24日(水)中央アルプスの中岳を単独で登山中の51歳の男性が道に迷い、行動不能に ・7月24日(水)北アルプス布引山を単独で登山中の67歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月24日(水)3人パーティで燕岳を下山中の59歳の男性がバランスを崩して転倒、負傷 ・7月24日(水)北アルプス横通岳を単独で登山中の76歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月24日(水)4人パーティで針ノ木岳を登山中の81歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月25日(木)奥穂高岳のザイテングラートを単独で下山していた75歳の男性が滑落して負傷 ・7月26日(金)白馬鑓ヶ岳の山小屋で入浴中の58歳の男性が意識を失い、行動不能に ・7月26日(金)2人パーティで槍ヶ岳槍沢を下山中の71歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月26日(金)2人パーティで北アルプス横尾谷を登山中の75歳の女性が滑落、負傷 ・7月27日(土)2人パーティで奥穂高岳で幕営中の57歳の男性が体調不良により、行動不能に ・7月27日(土)八ヶ岳連峰の美濃戸南沢を単独で下山中の53歳の男性が足を滑らせて転倒、負傷 ・7月27日(土)2人パーティで燕岳合戦尾根を登山中の61歳の男性が発病、死亡 ・7月27日(土)6人パーティで中央アルプス宝剣岳八丁坂を下山中の82歳の男性が落石を避けようとして転倒、負傷 ・7月27日(土)22人パーティで北アルプス東天井岳を登山中の72歳の女性が浮石を踏んで転倒、負傷 ・7月28日(日)3人パーティで鷲ヶ峰(諏訪地方)を下山中の47歳の女性がバランスを崩して転倒、負傷 ・7月28日(日)4人パーティで八ヶ岳連峰北横岳を登山中の54歳の女性が疲労により、行動不能に ■令和6年7月28日現在の遭難状況: 163件(死者30人、行方不明0人、負傷者69人、無事救出84人)です。前年比は、発生件数が+29件、遭難者が+28人です。うち、単独登山は発生件数が+16件、遭難者が+16人です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 先週(7月22日の週)、長野県内では、31件の山岳遭難が発生しました。 発生した31件のうち、登山を目的とした山岳遭難は30件で、遭難者の平均年齢は64.4歳でした。 7月24日に檜尾岳で発生した山岳遭難は、気象を要因とした疲労や道迷い遭難と考えられます。標高2000mを超える山域での雨はとても冷たく、体力を奪い、視界も良くないことから、道迷い等も発生しやすくなります。また、意識して水分や食料を摂らないと、次第に体温が下がっていき、筋肉が動かしづらくなり、もう歩けない…と行動不能になってしまいます。 気象遭難を防ぐには、”あらかじめ行動しない”ことが1番です。私たち山岳遭難救助隊も山を歩く縦走訓練では、•訓練日の1週間くらい前から •訓練日の前日 •訓練中は、随時、天候を確認して、行動するかどうか判断をします。実際に、6月に行った縦走訓練では、白馬岳周辺で2泊3日の訓練を予定していましたが、初日の天候が悪かったため、1日目には行動せず、技術訓練に切り替え、2日目から行動を開始しています。この訓練の際は、前日から天候悪化が予想されていたため、プランA”予定通りの2泊3日の縦走”とプランB”1日目技術訓練・1泊2泊の縦走”のプランをあらかじめ準備していました。当日、登山口で天候の回復が見込めなかったため、プランBを選択し訓練に臨んでいます。 皆さんも天候の確認はもちろんのこと、あらかじめ複数プランを準備し、撤退や行動できない・しないことも考慮して、計画を作成しましょう。 ********************************* 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第351号」を配信します! みなさん、こんにちは。長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から長野県の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えし、「安全登山」のための情報を提供しています。 ■“信州山岳アカデミー” 令和6年度第1回参加者募集中(オンライン開催)! 8月6日(火)18:00~(1時間半程度) 「神の鳥ライチョウと日本の山の魅力」 氷河期から生き延びて人を恐れない神の鳥、信州の宝であるライチョウ。長年、保護活動に取り組んできたライチョウ研究の第一人者である中村浩志氏(信州大学名誉教授)が熱く語ります。また、長野県山岳総合センター所長と長野警察本部山岳遭難救助隊副隊長が夏山登山の安全対策を紹介します。 ・開催方法:オンライン開催(Microsoft Teams) ・申込期限:8月5日(月)正午 ・定員 :500名 *定員に達し次第、募集を締め切ります。 ・申込方法:登録フォームから申し込んでください。 URL https://x.gd/t21Ij ■“はじめての夏山登山” “岩場での歩き方” YouTube動画を公開中! 登山初心者の遭難が増えています。動画では、初心者が安全登山を実践するうえで重要なポイントを説明しています。また、遭難の多い岩稜地帯での対処法についても、『岩場での歩き方(岩場に適した服装)』『岩場での歩き方(登り方)』『岩場での歩き方(下り方)』に分けて、詳しく解説しています。計画の前にぜひ活用してください(長野県山岳総合センターとの協同により制作)。 https://www.sangakusogocenter.com/information/20240712/ ■ことしの“Safety Book夏山編”が完成しました。 槍穂高連峰、後立山連峰、八ヶ岳連峰、南アルプス、中央アルプス、御岳山など各山域の最新情報を盛り込んだ登山者必見の資料です。安全登山の参考にご活用ください。 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ■主要山域の登山口に“登山相談所”が開設されます。 各山域の主要登山口に「登山相談所」が開設されます。遭対協の隊員らが登山者の相談に応じたり、積極的な声掛けを行ったりします。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html ■“日本百名山グレーディング”を更新しました。 グレーディングを公表している10県2山域からルートを抜粋、日本百名山の登山ルートグレーディングを作成しました。日本百名山のうち、68山、210ルートをグレーディング評価しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ■寄付募集中! 『信州の山小屋応援・山岳遭難防止対策プロジェクト2024』寄付募集開始!! 長野県では、山岳の安全・安心を支える山小屋への支援と山岳遭難防止対策事業の継続のため、今年も寄付を募集しています。信州の山岳を守るため、皆さまの温かいご支援をお願いします。 https://www.gachi-naga.jp/projects/3954/ ■山岳遭難発生状況(週報): ・7月16日(火)単独で槍ヶ岳から上高地に向けて下山中の82歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月16日(火)18人パーティで御陵山(南佐久郡)を登山していた66歳の男性が下山中に発病して死亡 ・7月16日(火)松本市入山辺の山林内で33歳の男性が単独できのこ採りの最中に滑落して死亡 ・7月16日(火)白馬岳を下山中の単独行の74歳の男性が道に迷い、行動不能に ・7月17日(水)白馬岳を2人パーティで登山中の65歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月18日(木)9人パーティで前穂高岳を登山していた60歳の女性が下山中に岩場でスリップし、滑落、負傷 ・7月19日(金)南アルプス塩見岳を4人パーティで登山中の67歳の女性が転倒して負傷 ・7月19日(金)大町市常盤の山中で2人パーティで下山中の75歳の男性が道に迷い、行動不能に ・7月20日(土)20人パーティで前穂高岳を下山中の65歳の男性が滑落して負傷 ・7月20日(土)北アルプス杓子岳を3人パーティで登山中の65歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月21日(日)槍ヶ岳北鎌尾根独標付近で行動不能に(詳細不明・対応中) ・7月21日(日)3人パーティで北アルプス白馬鑓ヶ岳を下山中の67歳の男性が滑落、負傷 ・7月21日(日)小川山(川上村)を6人パーティで登攀中の65歳の女性が転落して負傷 ・7月21日(日)戸隠連峰の高妻山を単独で下山中の63歳の男性が疲労により、行動不能に ・7月21日(日)49人パーティで蓼科山を登山し、下山中の71歳の女性が疲労により、行動不能に ・7月21日(日)2人パーティで北アルプス唐松岳から五竜岳に向けて縦走中の60歳の女性が転倒して負傷 ■令和6年7月21日現在の遭難状況: 132件(死者26人、行方不明0人、負傷者55人、無事救出70人)です。前年比は、発生件数が+14件、遭難者が+12人です。うち、単独登山は発生件数が+7件、遭難者が+7人です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 7月15日の週は、長野県内で16件の山岳遭難が発生しました。 発生した16件のうち、登山を目的とした山岳遭難は15件でしたが、遭難者の平均年齢は67.5歳です(不明の1件を除く)。パーティ構成別では、単独だけでなく、パーティ登山やツアー登山でも発生していますので、「リーダーにお任せ」や「ツアーガイドがいるから」という考えは大変、危険です。自分自身の体力や技術を把握し、「その山に登っても大丈夫なのか」を判断をしましょう。 また、16日に槍ヶ岳(グレーディング8C)で発生した山岳遭難は、疲労のため歩くことが困難となり、救助隊員に背負われて救助されていますが、この遭難者は、13日に上高地から入山し、槍ヶ岳に至るまでの間、複数の山小屋の従業員から「登山をやめた方がいい」と言われるほど軽装のうえ、当日も悪天候だったようですが、忠告を聞き入れずに登山を続行、結果として行動不能となっています。 皆さんにお願いです。 私たち山岳遭難救助隊員は、長野県の山に来て頂いた方全員に「安全に楽しんでほしい」、「無事に下山してまた長野県の山に来てほしい」と願っています。山小屋従業員の皆さんも同じ気持ちだと思います。しかし、一方で、登山は時に命を落としてしまうリスクがあります。登山口やパトロール中には、登山者の皆さんにその危険性が伝わるように分かりやすく説明、説得を心掛けていますが、時には耳の痛いことをお話するかもしれません。「下山した方がいい」、「ルートを変えた方がいい」、「入山しない方がいい」と言われても”せっかく来たのに”と思うかもしれません。 ですが命は1つです。どうか、私たちのアドバイスを受け入れる余裕を持って山に来てください。入山前に正しい情報を入手して準備してください。 『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、万全の準備で登山を楽しみましょう! その山はあなたの実力に見合っていますか? https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第350号」を配信します! ] ■焼岳の登山について(火山活動に関する情報) 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の回数が減少していることから、噴火警戒レベルを引き上げる可能性は低くなっています。このため、気象庁は令和6年7月17日、一連の火山の状況に関する解説情報(臨時)の発表を終了しました。現在の噴火警戒レベルは1「活火山であることに留意」です。 ■“はじめての夏山登山” “岩場での歩き方” YouTube動画を公開中! 登山初心者の遭難が増えています。動画では、初心者が安全登山を実践するうえで重要なポイントを説明しています。また、遭難の多い岩稜地帯での対処法についても、『岩場での歩き方(岩場に適した服装)』『岩場での歩き方(登り方)』『岩場での歩き方(下り方)』に分けて、詳しく解説しています。計画の前にぜひ活用してください(長野県山岳総合センターとの協同により制作)。 (https://www.sangakusogocenter.com/information/20240712/) ■ことしの“Safety Book夏山編”が完成しました。 槍穂高連峰、後立山連峰、八ヶ岳連峰、南アルプス、中央アルプス、御岳山など各山域の最新情報を盛り込んだ登山者必見の資料です。安全登山の参考にご活用ください。 (https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html) ■主要山域の登山口に“登山相談所”が開設されます。 各山域の主要登山口に「登山相談所」が開設されます。遭対協の隊員らが登山者の相談に応じたり、積極的な声掛けを行ったりします。 (https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html) ■“日本百名山グレーディング”を更新しました。 グレーディングを公表している10県2山域からルートを抜粋、日本百名山の登山ルートグレーディングを作成しました。日本百名山のうち、68山、210ルートをグレーディング評価しています。 (https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html) ■本格的な夏山シーズンを前に各山域の最新の情報をHP等で確認してください ◎中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイは7月20日(土)の運行再開を予定しています。 (https://x.gd/QW89Z) ◎白馬大雪渓は崩落の危険があるため、7月4日から通行止めが続いています。 (https://www.vill.hakuba.nagano.jp/news/2698/) ■寄付募集中!『信州の山小屋応援・山岳遭難防止対策プロジェクト2024』 長野県では、山岳の安全・安心を支える山小屋への支援と山岳遭難防止対策事業の継続のため、今年も寄付を募集しています。信州の山岳を守るため、皆さまの温かいご支援をお願いします。 (https://www.gachi-naga.jp/projects/3954/) ■山岳遭難発生状況(週報): ・7月10日(水)20人パーティで南木曽町の田立の滝付近を登山中の60歳の女性が木製の橋で足を滑らせて川に転落、負傷 ・7月13日(土)15人パーティで北アルプス蝶ヶ岳を登山中の73歳の女性が階段でバランスを崩して転倒、負傷 ・7月14日(日)2人パーティで蓼科山から下山中の68歳の男性が足を滑らせて滑落、負傷 ■令和6年7月15日現在の遭難状況は 116件(死者23人、行方不明1人、負傷者49人、無事救出63人)です。前年比は、発生件数が+15件、遭難者が+14人です。うち、単独登山は発生件数が+8件、遭難者が+8人です。 ■長野県警山岳安全対策課ワンポイントアドバイス 7月8日の週は、長野県内で3件の山岳遭難が発生しました。 南木曽町田立の滝付近で発生した山岳遭難は、木製の橋で足を滑らせ、バランスを崩して転落、骨折を伴う重傷を負いました。今回の遭難のように、木製の橋や木道が設置されているルートは県内多くにも見られ、本格的な登山エリアに限らず、登山口に至るまでの間や山小屋の近くなど気が抜けやすい場所にもあります。 梅雨が明けていないこの時期は注意が必要ですし、梅雨が明けても・雨が降っている ・霧が出ている ・前日に雨が降った ・苔が生えている ・日が当たらない ・沢の近くを通るとき等は「ぬれているかな」「滑りやすいかな」と注意するポイントなので、気をつけて通過しましょう! また、蓼科山や蝶ヶ岳は、それぞれグレーディングでは、2B(蓼科山)4B(蝶ヶ岳)で雑誌やインターネット上では、初心者向けの山として紹介されることが多いですが、人気が高い一方で遭難が頻発する山域でもあります。木製の階段や岩場等の不安定な場所を歩く場面が多いので、平地のウォーキングだけではなく、低山歩き、体幹トレーニングなどを取り入れて、バランス感覚を磨いていきましょう! 夏山シーズンとなりましたが、『信州山のグレーディング』を参考にし、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、登山を楽しみましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(夏山情報)】NEW! ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan 〇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第349号」を配信します! ■夏山シーズンが始まりました。入山前に各山域の最新の情報をHP等で確認してください ◎中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ運行再開へ 駒ヶ岳ロープウェイは7/20(土)の運行再開を予定していますが、天候等の状況により、変更される可能性もあるということです。 https://x.gd/QW89Z ◎白馬大雪渓は通行できません! 大雪渓は崩落の危険があるため、7月4日から通行止めが続いています。 https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/kankoka/osirase_ibennto_kouhoumusenntou/10949.html ◎槍沢登山道及び南岳新道は復旧しました 槍沢登山道は応急的な作業が完了、7月12日より通行規制は解除されます。山小屋では、再び雨の被害を受ける可能性もあるため、通行の際は安全に十分気を付けるよう呼びかけています。 https://www.yarigatake.co.jp/view/13925/ ■“ガチなが”信州の山小屋応援・山岳遭難防止対策プロジェクト2024募集開始 山小屋は、安全安心な登山環境の維持、登山者の憩いの場づくりに努めています。長野県遭対協は、登山者の安全を見守り、遭難者の救助活動にも尽力しています。信州の山岳を守るため、温かいご支援をお願いします。 https://www.gachi-naga.jp/projects/3954/ ■北アルプスの山岳遭難防止にあたる常駐隊の活動が始まりました Xで発信しています。 北アルプス北部(後立山)7/11~9/23 58日間 18名 矢口拓 隊長 北アルプス南部(槍・穂高)7/11~10/15 78日間 14名 加島博文 隊長 期間中、隊員は登山者への啓発活動や登山道のパトロール、遭難者の救助などにあたります。 ■山岳遭難発生状況(週報): ・7月1日(月)4人パーティと2人パーティの(50代から70代の男性5名と女性1名)あわせて6人が涸沢から横尾に向けて下山中、降雨により、川が増水し、登山道に浸水したため、行動不能に ・7月1日(月)2人パーティで五竜岳から遠見尾根を下山中の52歳の男性と52歳の女性が何らかの原因で滑落して死亡 ・7月3日(水)中央アルプス木曾駒ケ岳で茶臼山方面から下山中の63歳の男性が吊り橋が渡れず、行動不能に ・7月4日(木)白馬村神城の山林内で2人パーティで山菜取りをしていた86歳の男性が行方不明に ・7月7日(日)北アルプス唐松岳の八方尾根を下山中の68歳の男性が転倒して負傷 ■令和6年7月7日現在の遭難状況は 113件(死者23人、行方不明1人、負傷者46人、無事救出63人)です。前年比は、発生件数が+12件、遭難者が+11人です。うち、単独登山は発生件数が+8件、遭難者が+8人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 7月8日の週は、長野県内で5件の山岳遭難が発生し、死亡遭難と行方不明遭難も発生しています。 遭難の多くは、疲労が蓄積する下山時に発生しています。下山時は足(大腿部)に、自身の体重以上の負荷が掛かり、登りの疲労も重なることから、思わぬスリップや転倒をする場合があります。下山時の転倒は、そのまま滑落し、重大な遭難に直結しますので、集中力を切らさないように、こまめな休憩・補給をしましょう。 長野県内の標高が高い山域でも、日中は非常に高温となります。こまめな水分・エネルギー補給や休憩はもちろんですが、行動開始時間を早くし、涼しい時間帯に登るなど「早出早着」を意識するとともに、ゆとりある計画を立てましょう。 今週は梅雨前線の影響により、不安定な天候が予想されています。先週もありましたが、ルート上の沢や川が増水し、横断できなくなる(戻れなくなる)遭難が発生しています。あらかじめ天気予報で悪天候が予想される場合は、登山の中止や延期などの検討をお願いします。 ついに夏山シーズンとなりました。長野県内は人気の山が数多くありますが、『信州山のグレーディング』を参考に、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、夏山登山を楽しみましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第348号」を配信します! ■大雨の影響で登山道や遊歩道が通行不可となっています。最新の情報をHPで確認してください。 ◎中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ運休 7月2日現在、県道駒ヶ岳公園線は、道路上への土砂崩落により、通行止めとなっています。土砂の除去等が行われていますが、通行止めの解除は未定です。このため、駒ヶ岳ロープウェイは、道路が復旧するまでの間、運休するということです。 https://x.gd/QW89Z ◎上高地では、遊歩道の一部が通行できません! 一般財団法人 自然公園財団によりますと、上高地では、7月1日の大雨の影響で、【大正池~田代橋】及び【河童橋~明神(両岸)】等の遊歩道が通行不可になっています。自然公園財団では、随時、パトロールを行っており、状況が分かり次第、お伝えするということです。 https://www.npfj.or.jp/kamikochi/blog/59227/ ◎槍ヶ岳の登山道のうち、槍沢登山道は通行できません! 槍ヶ岳山荘グループによりますと、6月30日からの大雨の影響で、横尾~槍沢間の登山道が一部流され、現在、通行できないということです。山小屋では早急に復旧作業に取りかかるとしていますが、7月1日時点で、復旧の目途はたっていないということで、直近の入山は控えるよう呼びかけています。 https://www.yarigatake.co.jp/view/13852/ ■登山者必見のセミナー「北アルプス安全登山アピール2024」を開催します。 長野県では、富山県・岐阜県と連携して北アルプス地域の安全啓発活動に取り組んでおり、今年も北アルプスでの遭難事例等を紹介するセミナーを開催します。WEB会場は無料で参加できます。 1 日 時 令和6年7月6日(土)13:30~15:30 2 場 所 【WEB会場】YouTubeによるライブ配信 (予約不要) 3 主 催 北アルプス三県合同山岳遭難防止対策連絡会議(平成22年11月設立) イベントの詳細については、こちらをご覧ください。 https://sangakuisan.yamakei.co.jp/2024/05/post-0110.html ■焼岳への登山は控えてください! 気象庁から焼岳の「火山の状況に関する臨時の解説情報」が発表されました。火山活動が活発化してリスクが高まっています。焼岳への登山は控えてください。 <気象庁> 焼岳の活動状況 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <松本市> 焼岳への登山は控えてください! https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html ■浅間山は、【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】が継続中です。 浅間山は、山頂火口からおおむね2キロメートルの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流が発生する危険があります。危険な規制区域への立ち入りはしないでください。 <気象庁>浅間山の活動状況 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/306.html <小諸市> 浅間山登山の案内 https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyoushinkoubu/shokokankoka/2/1/1/2403.html ■山岳遭難発生状況(週報): 6月30日(日)2人パーティで北アルプス白馬岳の大雪渓を下山中の51歳の男性が滑落、負傷 6月30日(日)単独で南アルプス甲斐駒ヶ岳に登山中の75歳の男性が山頂付近で滑落、負傷 ■令和6年6月23日現在の遭難状況は 108件(死者21人、行方不明0人、負傷者45人、無事救出56人)です。前年比は、発生件数が+12件、遭難者が+5人です。うち、単独登山は発生件数が+6件、遭難者が+6人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 6月24日の週に、長野県内で発生した山岳遭難は2件でした。 北アルプス白馬岳の遭難では、大雪渓を下山中に滑落し、シュルンド(雪渓と岩の隙間)に落ちて負傷したものです。この時期の雪渓は雪解けが進み、シュルンドやクレバスが大きく口を開け、滑落した先でクレバス等に落ちてしまうと、致命的な遭難になる可能性があります。また、滑落した先が岩や崖になっている場所もあることから、雪渓の通過があるルートでは、アイゼンやピッケルを携行するとともに、使いこなす技術を習得してから登りましょう。 今週は、梅雨前線の影響により、荒天が予想されています。山では、ルート上の沢や川が増水し、横断できない(戻れなくなる)場合があります。あらかじめ天気予報で、悪天候が予想される場合は、登山の中止や延期などの検討をお願いします。 ついに夏山シーズンとなりました。長野県内は人気の山が数多くありますが、『信州山のグレーディング』を参考に、自身や仲間の体力・技術に見合った山選びをして、夏山登山を楽しみましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第347号」を配信します! ■登山者必見のセミナー「北アルプス安全登山アピール2024」を開催します。 長野県・富山県・岐阜県では、連携して北アルプス地域の安全啓発活動に取り組んでいます。本格的な夏山シーズンを前に、今年も北アルプスでの遭難事例や山岳遭難救助隊員らによる安全登山のための注意事項等を紹介するセミナーを開催します。北アルプスへの登山を予定している首都圏の皆様の参加をお待ちしています。東京会場、WEB会場ともに無料で参加できます。 1 日 時 令和6年7月6日(土)13:30~15:30 2 場 所 【東京会場】インプレスグループセミナールーム (要予約) 東京都千代田区神田神保町1-105神保町三井ビルディング23階 ※都営新宿線神保町駅下車A9出口徒歩1分 【WEB会場】YouTubeによるライブ配信 (予約不要) https://youtube.com/live/IYQuuRJ6p3k 3 主 催 北アルプス三県合同山岳遭難防止対策連絡会議 ※長野県・富山県・岐阜県の三県で平成22年11月に設立 会場の予約やイベントの詳細については、こちらをご覧ください。 https://sangakuisan.yamakei.co.jp/2024/05/post-0110.html ■焼岳への登山は控えてください! 気象庁から焼岳の「火山の状況に関する臨時の解説情報」が発表されました。火山活動が活発化してリスクが高まっています。焼岳への登山は控えてください。 <気象庁> 焼岳の活動状況 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <松本市> 焼岳への登山は控えてください! https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html ■浅間山は【噴火警戒レベル2(火口周辺規制)】が継続中です。 浅間山は、山頂火口からおおむね2キロメートルの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流が発生する危険があります。危険な規制区域への立ち入りはしないでください。 <気象庁>浅間山の活動状況 https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <小諸市> 浅間山登山の案内 https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyoushinkoubu/shokokankoka/2/1/1/2403.html ■山岳遭難発生状況(週報): 6月18日(火)4人パーティで北アルプス白馬岳の大雪渓を登山中の43歳の男性が滑落し、死亡 ■令和6年6月23日現在の遭難状況は 106件(死者21人、行方不明0人、負傷者43人、無事救出56人)です。前年比は発生件数が+11件、遭難者が+7人です。うち、単独登山は発生件数が+6件、遭難者が+6人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 6月17日の週に、長野県内で発生した山岳遭難は1件でした。 6月18日(火)に北アルプス白馬岳で発生した遭難は、白馬大雪渓を登山中に滑落したものです。白馬大雪渓の上部は、斜度がとてもきつく、ピッケルやアイゼン歩行がしっかりできないと非常に危険です。また、当日の天気は低気圧を伴う前線が通過する影響で、早朝から降水量が多い雨予報となっていました。このような場合、山では沢や川の増水のほか、霧に覆われることも多く、特に白馬大雪渓では霧に覆われて視界が悪い場合、道迷いのリスクのほか、見えない上部から落石が雪渓上を音もなく落ちてくるため、非常にリスクを伴う登山となります。天気予報で、あらかじめ悪天候が予想される場合、登山の中止や延期、出発時間の変更等の検討をお願いします。 以上の点を踏まえて、 1.大雪渓などの雪渓を通過する場合は、アイゼンやピッケルなどを正しく使いこなす 2.事前に天気予報を確認、悪天候が予想される場合は入山を控える 3.白馬大雪渓は視界不良の場合、道迷いのリスクが高くなるため、地図アプリ等を活用 4.雪渓上の落石は音も無く落ちてくるため、視界不良時は特に注意して、入山前にリスク軽減しましょう。 白馬岳は人気の山ですが、『信州山のグレーディング』のレベルは、前穂高岳や赤岳と並びます。それぞれのレベルに合った山選びをして、登山を楽しみましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第346号」を配信します! ■焼岳への登山は控えてください! 気象庁から焼岳の「火山の状況に関する臨時の解説情報」が発表されました。火山活動が活発化してリスクが高まっています。焼岳登山は控えてください。 <気象庁> 焼岳の活動状況 最新の情報を確認! https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <松本市> https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html ■山岳遭難発生状況(週報): 6月15日(土)単独で戸隠連峰・高妻山から下山中の66歳の女性が転倒、負傷 ■令和6年6月16日現在の遭難状況は 105件(死者20人、行方不明0人、負傷者43人、無事救出56人)です。前年比は、発生件数が+12件、遭難者が+7人です。うち、単独登山は発生件数が+6件、遭難者が+6人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 6月10日(月)の週に長野県内で発生した山岳遭難は1件でした。 6月15日(土)に発生した戸隠連峰高妻山の遭難は、高妻山から下山中に転倒し、ケガにより、行動不能となったものです。通報時、 〇通報時刻午後5時30分頃(他の登山者からの電話) 〇場所標高2200m付近(登山口付近の標高は約1300m) 〇遭難者携帯電話のバッテリー残量0%(予備バッテリーなし) という状況で、たまたま通りかかった登山者の方がいなければ”救助要請”すらできない状況でした。また、通報時刻が午後5時30分と遅かったため、ヘリ救助も地上救助も翌朝の対応となりました。 高妻山は「信州山のグレーディング」でも「4D」にカテゴリーされ、“1泊以上が適当”とされていますが、「ルート上に宿泊できる小屋やテント場がないため、登山者によっては、日没までに下山できなくなるおそれがある」という注意書きが添えられています。 以上の点を踏まえて、今回の教訓は ①早出早着 (通報時間が遅い) ②体力に見合ったルート選び (体力的にも余裕がない) ③予備バッテリーの携行 (第三者に頼っている) ④アルミシート等ビバーク装備の携行 (低体温症のリスク) と言えるでしょう。 高妻山は人気の山ですが、前週も死亡遭難があり、グレーディングのレベルは、前穂高岳や赤岳と並びます。それぞれのレベルに合った山選びをして、登山を楽しみましょう! https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第345号」を配信します! ◆焼岳への登山は控えてください! 気象庁から焼岳の「火山の状況に関する臨時の解説情報」が発表されました。火山活動が活発化してリスクが高まっています。焼岳への登山は控えてください。 <気象庁> 焼岳の活動状況 最新の情報を確認してください! https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <松本市> 焼岳への登山は控えてください! https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html ■山岳遭難発生状況(週報): 6月03日(月)単独で北アルプス烏帽子岳に入山し、下山中の55歳の女性が滑落して負傷 6月06日(木)単独で千畳敷から入山、木曾駒ケ岳を経由して下山中の50歳の男性が霧と残雪で行動不能に 6月07日(金)単独で戸隠連峰の高妻山に入山した73歳の男性が何らかの原因で滑落して死亡 6月08日(土)2人パーティで山ノ内町大字平穏の山林内で山菜取りをしていた81歳の女性が転倒して負傷 6月08日(土)14人パーティで浅間山に入山した40歳の男性がバランスを崩して転倒、負傷 6月08日(土)40人パーティで雁田山に入山した66歳の男性が山頂から下山中に足を滑らせて滑落、負傷 ■令和6年6月9日現在の遭難状況は 104件(死者20人、行方不明0人、負傷者42人、無事救出56人)です。前年比は、発生件数が+18件、遭難者が+16人です。うち、単独登山は発生件数が+9件、遭難者が+9人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 6月3日の週は、長野県内で6件の山岳遭難が発生しました。 6月6日に発生した中央アルプス木曽駒ヶ岳の遭難は、駒飼ノ池付近で霧と残雪のため道に迷い、行動不能となったものです。木曽駒ヶ岳はロープウェイで標高2600m付近まで行くことができ、「信州山のグレーディング」でも「2B」、「3B」にカテゴリーされ、初心者の方でも挑戦しやすい山として知られていますが、今回のように天候の悪化や残雪など季節や条件によって難易度は変わります。天候をよく確認して、紙の地図とコンパス、登山地図アプリ等のGPS機器を活用して、道迷い遭難を防ぎましょう。 【道迷い遭難を防ぐポイント】 (1)紙の地図を準備する (事前に登るエリアの概念図を調べる、頭に入れておく) (2)GPS機器を使う (実際に登っている時に、自分が今どこにいるのか確認する) (3)小屋や道標など分岐になっている場所では必ず地図とGPSを確認する (4)地形が変わる場所でも必ず地図とGPSを確認する (尾根が分かれる、斜度の変化が大きい等) 以上の4点を登山前、登山中に実施して、道迷い遭難防止とルートファインディング能力のレベルアップをしていきましょう。 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
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信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第344号」を配信します! ◇みなさん、こんにちは。 長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。 ■長野県内の活火山を登山する際は、「想定外」の事態に備え、安全・安心を最優先に、事前の情報収集や必要な装備、無理のない登山計画等に十分に留意し、登山するようお願いします。 令和6年6月5日16時00分 気象庁発表 <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震が増加しています。今後の火山活動の推移に注意してください。 【焼岳】 噴火警戒レベル1 <気象庁> https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/310.html <松本市~焼岳の登山について>https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/7/79252.html 【浅間山】 噴火警戒レベル2 <気象庁> https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/306.html#kaisetsu <小諸市~浅間山登山のご案内> https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyoushinkoubu/shokokankoka/2/1/1/2403.html 【御嶽山】 噴火警戒レベル1 <気象庁> https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/312.html <木曾御嶽山安全対策情報> https://www.ontake-volcano.jp/ ■山岳遭難発生状況(週報): 5月27日(月)単独で北アルプス白馬岳から白馬鑓ヶ岳方面に向かったまま行方不明の34歳の男性が2日後に遺体で発見 5月27日(月)8人パーティで長野市鬼無里日影八方山の八方沢を下山中の20歳の男性が足を滑らせて転倒、負傷 5月27日(月)単独で山菜取りのため、上水内郡信濃町熊坂地籍の山林内に入山した75歳の男性が行方不明となり、遺体で発見 5月31日(金)単独で八ヶ岳連峰赤岳の地蔵尾根を下山中の40歳の男性が崖に迷い込み、滑落して負傷 ■令和6年6月2日現在の遭難状況は 98件(死者19人、行方不明0人、負傷者38人、無事救出55人)です。前年比は、発生件数が+12件、遭難者が+10人です。内)単独登山は、発生件数が+7件、遭難者が+7人です。 ■長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス 5月27日の週は、長野県内で4件の山岳遭難が発生しました。 八ヶ岳連峰赤岳の遭難は、地蔵尾根を下山中、崖に迷い込み足を滑らせて滑落し、負傷しています。例年、沢筋や獣道などを、登山道と思い込んで迷い込んで登り続けた結果、急斜面で行動不能となる遭難や、足を滑らせて転倒・滑落するなどの遭難が発生しています。事前の計画段階で、ルートの下調べや地図上で机上登山をするなど、入山前に準備するほか、登山中は、地図や登山アプリを活用するなど、ご自身の登るルートをしっかりと確認しましょう。 長野県内では、山菜採り中の山岳遭難が発生し、例年この時期は、山菜採り中の道迷い遭難や足を滑らせて滑落するといった遭難が多発します。山菜採りは、整備されていない山に入るため、一般的な登山よりも多くのリスクを伴います。山菜採り遭難のほとんどが、「知っている場所だから」「何度も入っている場所だから」「すぐに戻ってくるから」といった気持ちで入山、結果的に遭難をしています。 入山前のチェック項目として、〇入山場所と予定を家族に伝える 〇複数人で入山し、声や目の届く範囲で行動する 〇急斜面に立ち入らないようにする 〇熊などの野生動物に注意する また、最低限の装備品として、〇携帯電話 〇雨具 〇ヘッドライト 〇非常食・飲料 〇熊よけの鈴・ラジオ等音の出るものを携行して入山しましょう。 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■■ ○長野県警ホームページ 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html 【令和6年長野県SAFETYBOOK】【令和6年長野県SAFETYBOOK(春山情報)】 ○長野県ホームページ https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html#a_tozan ◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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