猿ヶ山・三方山・袴腰山(富山,石川)
2026年10月11日 (日)2日間
道宗道。
一心不乱に「南無阿弥陀仏」を唱えながら、山深い道を歩き続けた赤尾道宗という人がいた。
これは、そんな男の祈りの道。
この道宗道は、はるか昔に🦍チームに誘われて一緒に歩く約束をしてたんやが、俺が福井の山で事故を起こしてしもて行けなくなった事がある。
関係者の皆さん、あの時はドタキャン重ねて申し訳無い。
まあ🦍が、何処からどんな風に何処まで歩いたんか俺よく知らんのやけどな(最低)
さて、
今回、行徳寺から瑞泉寺の区間を歩いて来た。
旅のゴールを瑞泉寺にするため、バスと電車を乗り継いで、スタートの行徳寺まで移動しました。
【移動経路】
🚏瑞泉寺前交通広場
→ 6:27 🚌加越能バス(金沢駅西口行き)
→ 6:45 🚉福光駅
→ 7:04 🚃JR城端線
→ 7:13 🚉城端駅
→ 7:20 🚌世界遺産バス(白川郷行き)
→ 8:04 🚏西赤尾バス停
→ 8:06 卍行徳寺
乗換2回、200円+190円+1,300円=1,690円。
世界遺産バスとか書いてあるから、ちょいとお高いバスかと思ってたら、ただの路線バスで何だかホッとした。
【1日目】
行徳寺より、テン泊装備でトレイルスタート。
9月に南砺市の山中で、登山中の70代の爺ちゃんがクマにふくらはぎを引っ掛かれた事故があったばっかり。道宗道からも近いっぽい。
そのニュースもあって、今回道宗道を歩くにあたって、新しく熊対策グッズを二つ追加した。
・獣害用森林香
歩く時には羽虫用の赤の森林香を使い、就寝時にはテント周辺で使うために、獣害用の黄色の森林香を購入。でも、道中のどこかに2巻落としてしまい、効果は不明。ふつう落とすか?的な。
・防水電子ホイッスル
首から下げて、定期的に音を鳴らしながら歩いた。大きな音が出るので、獣に気づいてもらう手段として期待している。ただ、近くに人がいたら、きっとひどくビックリされる。
以前からある熊装備としては、
・何となくモンベルで購入したから信用してる熊スプレーを左胸に装備。俺は右利き。今回の旅で、熊スプレーをすぐ使える位置に装備しておくことの大切さを実感した。
・クマ鈴は、周囲の音が聞こえにくくなるのが気になって、最近はもう持ち歩いていない。
・あとは、羽虫用の森林香を焚きながら歩いている。風に乗った森林香の匂いが、藪の中のクマにも届くんじゃないかと俺は思ってる。
念の為書くと、獣害用を使い焚きながら歩くと多分俺がヤられる。獣やから。
以上、俺の熊対策でした。
でも、一番安心出来る熊対策は、複数人でワイワイと騒ぎながら歩くことなんじゃないかと思うんだな。
……だいぶ、話がそれたな。
えっと、なんやっけ。
行徳寺(標高 341m)を拝し、YAMAPスタート。
テント場には、つくばね森林公園を予約してあった。
最低1m×2mの平らなスペースがあれば何処にでもテントは張れるんやけど、ハイカーの良心としてあまりそう言う事はしたくない。
綺麗な水を手に入れやすいのも、俺がテン場の予約をする理由の一つ。
お茶は2リットルをザックに積んでいた。
行徳寺周辺の自動販売機で冷たい飲料水を数本買うつもりやったのに、なんと自動販売機が無い。マジか。お店はあるけど、開いてない。
合掌造りの家々を眺めながら、自動販売機を探して歩く。結局、見つからず。
3.5キロ歩いて、取付きの小倉山登山口(標高345m)からトレイルイン。
登山口から小倉山(標高 1,016m)の標高差670mを一気に登らされ汗が噴き出る。
今思うと、ここが一日目の核心部やった。
宮谷の頭(標高 970m)を超え、たいらスキー場(標高 630m)にトレイルは一度降りる。
スキー場って位だから自動販売機くらいあるんじゃ?と思い、探してみたら自動販売機があった!
でも、シーズンオフで電源が入っていない、購入できず。
そんでも、数百メートル歩いた別のリフト横にレストランがあってラッキーな事に営業中やったんや。
ラーメンとライス(900円+400円)を注文。備え付けの冷えたお茶をガブ飲みしときました。
お水を節約しながら歩こうと思ってたから、ほんと幸せやったな。
腹を満たして再出発。
たいらスキー場(標高 630m)~朴峠(標高 858m)を通過し、行って見たかった高落場山(標高 1,122m)で記念撮影。
薄く雲もチラホラあるけど良い天気。
木陰の中を気持ちが良いトレイル歩きが出来ました。
ここら辺には名のある奇妙なブナの木が沢山生えてて面白い。
眺望が無いのが寂しいが、低山縦走路はどこも大体こんなもんやしね。
高落場山から大滝山を越えた所で一日目は縦走路を外れ、幕営予定地のつくばね森林公園に向かう。大滝山から草沼山を越え、つくばね森林公園に到るルートは藪が元気で、テン泊装備だと少々辛い。
つくばね森林公園に到着。
予約時に、16時ごろに到着すると伝えたら「もう少し早く来て欲しい」と言われてたので、だいぶ巻いて歩いたつもりなんだが、結局着いたのは16時やった。
きっとラーメン食ってたせいやわ。お待たせして申し訳無かったです。
受付をしながら、管理人さん二人と山談義する。
管理人のお爺ちゃんの方に「久しぶりに山男を見たな」と言われた。
「いや、俺はハイカーなんですよ」と、言い返したんやが、サクッと爺ちゃんにスルーされる。
なんでや。ここはめっちゃ大事やろ。
全く納得できんかったんで、へーこかんと寝た。
【2日目】
3時に起きて用意するつもりが二度寝してしまう。
結局、起きたのは4時半。山の中で寝るとホント気持ちよくぐっすり寝れる。
朝飯食ってテントをたたんで、森林公園の管理棟の自動販売機でお茶とスポドリを買おうと思ったら。
またもや自動販売機に電源が入ってねえ。もしか富山の自動販売機って24時間じゃないのか。
仕方が無いので、森林公園にある蛇口の水を浄水器でろ過して1.5リットル確保した。
まあ、多分こんだけあればゴールまで足りる。
森林公園から少し歩くと、今回行くのを楽しみにしてた「縄ヶ池」がある。
豊かな原生林やブナ林に囲まれた標高800mにある池や。
この池は本当に美しい。
池面に写る紅葉の蒼天を狙って来たんやが、運無く遭遇出来ず。無念でした。
広くミズバショウの群生地が池の横にある。標高1000m以下で自生するミズバショウは珍しいらしい。
池のほとりには、昭和天皇がここで詠んだ御製碑もありました。
本当は、池の奥にある御神木の立山杉を見に行きたかったんやけど、朝露に濡れた笹藪道のハードルが高すぎて、思わず行くのを断念して引き返した。
複雑に見える笹薮の迷路を抜けながら、つくばね森林公園から縦走路に復帰。
道宗道最高峰の高清水山(標高 1,145m)を踏む。
高清水山を越えると、縦走路は一気に広くなだらかに快適になってね。
高清水山~杉尾峠(標高 1,077m)~杉山(標高 1,110m)と、ほぼ水平道になるんやわ。
笹薮の隙間から、長い事見れて無かった白山の女神様のご尊顔を拝し奉る。
しばらくボケっと見てた。
杉山から新山峠(標高971m)に向かう途中、前方の藪の中をデカいモノが動く音が聞こえて、立ち止まる。
うっとおしそうに、めんどくさそうに、のっそりと藪を掻き分け、踏みつける。
そんな音は、普段の山で聞いた経験が思い付かない。
左胸の熊スプレーを右手に持ち、安全キャップに指をかけて準備する。
そのまま、電子ホイッスルのスイッチを左手で押した。
デカい音。
右手の指で、何度も安全キャップを外す練習動作を繰り返す。
前方の藪では、相変わらず、めんどくさそうに動く音が聞こえてくる。
そのまま様子を見ながら、電子ホイッスルを2、3回鳴らしたら、いつの間にか前方の藪から何かの気配が消えた。
イノシシやったのか、熊やったのか。結局、正体は分からん。
鹿なら走って逃げていくもんやしね。
ただ、デカい生き物やったのは確かやと思う。
ちゃんとした熊スプレーを右手に持って、正体の分からない相手に対峙できる安心感は半端無かった。
なるほど、これが熊スプレーを携行することの本当の効果なんかと、よく理解できた出来事でした。
その後、
赤祖父山(標高 1,031m)の展望ポイントと書いてある地点に寄って、展望が無い事をきちんと確認する。やっぱりな。
赤祖父山(標高 1,031m)を過ぎた頃に、道宗道はガスに包まれる。さっき下に広がってた雲海が登ってきたかな。空気も湿気って、天気はどうも下り坂っぽい。
赤祖父山~扇山(標高 1,031m)~大寺山(標高 918m)~覗口峠(標高 787m)~栃原峠(標高 723m)~八乙女山(標高 751m)と、歩きやすい道を5キロ程一気に飛ばして歩く。
八乙女山は樹林帯の中で眺望が無い。
手作りのインディアンっぽい山札が面白い。
家族連れのママさんが、奥から来る俺をガン見しながら座って、なんかポリポリと食ってたのをよく覚えてる。
その後、一部は急峻と言っていいほど滑る八乙女山の下りを降りて、瑞泉寺に無事到着。
瑞泉寺に入る前にザックを降ろし、汚いなりに身なりを整えてからお寺に入った。
これも一度見たかった「瑞泉寺山門」
山門から中を覗くと、かなり広い凄く豪華っぽいお寺や。
でも、拝観料を取ってたので、門の外から拝んだんや。
だって、俺は白山信徒(自称)やし。