せっかくなので神鍋火山の噴火口を見に行こー!☆
蘇武岳(兵庫)
2026.06.14 (日)日帰り
万場スキー場の登山者用駐車場から車移動でわずか6〜7分、「道の駅 神鍋高原」にやって来ました。なにやらイベント開催中でやたらと賑やかです(^_^;)ここを起点に神鍋山に登って、さらに噴火口を見に行こうと思います! 10:30、出発。道の駅の裏方向に舗装路を進む。スキー場のゲレンデが見えてきたら左へ。そのまま高原の整地された坂道を登って行きます。この山にはスキー場の他にマウンテンバイクの走路や施設があるんですが、おそらくそれらの管理道だと思います。 出発してからおよそ20分で、ブランコが2基設置してある見晴らしのいい平坦地の広場に辿り着く。かなり広い広場で、ランドマークの一本松や「神鍋発祥之碑」があります。マウンテンバイク用にリフトが1基稼動している。この辺りにP439の三角点があるはずなので探してみたんですが、見つけられませんでした(~_~;) 日当たりのいい地形で、高原性の花もたくさん見ることができる。カワラナデシコやニガナ、ササユリ…それからヘラオオバコがたくさん咲いています。それでは山頂に向かいます。 広場から北西方向に坂道を登って行くと、ゲレンデトップのリフトの降車施設が見えてきます。あー、リフトの下り口が一番標高が高そうだな…と思って行ってみたが、地図上の山頂とは位置がずれています。地図を見ながら周辺を探してみると…藪に埋もれるように建つ無線施設を発見。どうやらこの辺りが山頂のようです。山頂標示も何もありません。広場から10分ほど、出発してから30分くらいですね。 あまりの何も無さに軽く衝撃を受けつつも、気を取り直して噴火口を見に行くことにします。ゲレンデトップのリフトに沿って斜面を南に下ります。ほどなく右手に巨大なすり鉢状の窪地が見えてきます。神鍋火山の噴火口跡です! 火口周縁部に沿って道がつけられていて、噴火口跡の南側には東屋があります。東屋まで行ってみましょう!このルートも花が多い。ウツボグサがずいぶんたくさん咲いています。 神鍋山山頂からおよそ15分、火口周縁部の東屋に到着!☆まじまじと火口を観察する。なだらかな山容の小さな山に対して、噴火口はかなり大きい。火口の直径はおよそ118m、深さは40mほどです。 この噴火口を見た時、私はある山を思い出していた。それが京都府福知山市にある宝山です。神鍋山より一回り小さい山ですが、なだらかな山容と大きなすり鉢状の噴火口跡…とてもよく似ています。 https://yamap.com/activities/30408636 宝山の噴火は30万年以上前、神鍋山の噴火はおよそ2万2千年前で、国内でも最も新しい時期の火山です。山が生まれた時期はかなり隔たりがありますが、調べてみると実は山の成り立ちはほとんど同じなんですよ! どちらの山も玄武岩質の溶岩を大量に噴出したスコリア丘で、その大量の玄武岩溶岩は宝山では溶岩台地となり夜久野高原を形成し、神鍋山では溶岩流が谷を埋め神鍋高原を形成した。成り立ちが同じだとよく似た山になるんですね!これはとても興味深い。 下山路…特に火口周縁部につけられた道では大量の石を見かけます。そのほとんどがスコリアなんですね。噴火によって玄武岩質の溶岩のような粘度の低いサラッとした溶岩が噴出すると激しく飛び散るわけです。その溶岩の飛沫が冷えて固まって石になったものがスコリアです。流紋岩やデイサイト質のような粘度の高いドロっとした溶岩ではこうはなりません。溶岩は火口からところてんのように押し出され、その場で積み重なって溶岩ドームを形成します。飛沫が飛び散るような派手な噴火はしないんですよ。火口跡も残りません。火口は溶岩で埋まったまま冷えて固まりますから。 スコリアは冷えて固まる時に石の中からガスが抜けるので、石の内部や表面にたくさんの気孔ができます。中がスカスカの石なのでとっても軽い。ぜひ手に取って観察していただきたい(^^) 噴火口跡を後にしておよそ10分ほどで駐車場まで戻って来ました。それでは先に神鍋山の総括をしておきましょう! 近畿はとっても火山の少ない地域。だからといって火山活動がなかったわけではありません。太古には瀬戸内地域でも、日本海沿岸部でも、紀伊半島でも活発、かつ大規模な火山活動というのはあったんです。しかし火山活動が沈静化してから長い年月が流れ、その間に山は地殻変動や侵食の影響を激しく受けた。それらの山々は火山ではなく「残丘」として分類されることがほとんどです。成り立ちは火山活動だったとしても、現在の山の分類では火山とはならないのです。 そんな中、神鍋山は近畿では貴重な正真正銘の火山です。こういう山に実際に登って、目で見て、石に触れて、観察できたというのはとても貴重な体験でした。 山の成り立ちを知ることは、山の歴史を知ること。そのためには地質の勉強をしなければ!そう思って始めた地質の勉強も、こういう山に出会うとつくづくやっててよかったなぁ、と思います。これからも継続的に勉強は続けていきます。 近畿では大変珍しい火山を見てみたい!と思う方は、迷わず神鍋山にGo!です。完全に整備された山なので、登山装備がなくても安全に歩けます。私のように山頂まで行かなくていい、噴火口跡だけ見てみたい!というのであれば登って、ゆっくり観察して、下っても1時間はかかりません。休憩がてら道の駅に車を入れたついでに火山体験ができてしまいます(^^) とっても面白くて勉強になる山なので、ぜひ訪れていただきたいと思います!花も多いですよ☆ では食事をしてから帰宅したいと思います。今回立ち寄ったのは、「食彩酒房 花林」さん。夜は居酒屋、昼はラーメンを提供する地元の愛され店。道の駅から北近畿道の日高神鍋高原ICに向かって車で15分くらいの場所にあります。 居酒屋仕様なのでラーメン屋のようなカウンター席はありません。一人なのに、6人掛けの半個室の座敷に通される。めっちゃ落ち着く(^^) 一番人気の「和風とんこつラーメン」とご飯とメンチカツを注文。これでラーメン¥700にご飯とメンチカツはそれぞれ¥100で、計¥900ですよ!コスパ最強!*\(^o^)/* 座敷でくつろぎながら、壁に貼ってある夜の居酒屋メニューを眺めていると、無性にビールが飲みたくなってきた!と思ったらテーブルの端にノンアルビールのポップがあるじゃないですか!?早速ノンアルビールを注文。ビールもキンキン、グラスもキンキン!さすがの居酒屋クオリティー!小さなグラスでググッとビールを一口!ぶっふぁ〜…美味い。ほどなくラーメンが着丼。その後ご飯が到着。少し遅れてメンチカツ。 スープはどちらかというと大阪ライトとんこつに近いかな?旨味は濃いが飲み口はとてもさっぱりとしている。とんこつ醤油かな?魚介系の和風出汁がブレンドされているのかも?はっきり言ってクオリティーはかなり高い!居酒屋さんが昼にラーメンでもやってみっか!みたいないい加減なラーメンではありません。しっかりとこだわりを持って作ってらっしゃるのがよくわかる逸品です。そのこだわりは麺にも感じられる。麺は京都の超有名人気製麺所、「麺屋棣鄂」の麺を使用しているのです。「棣鄂の麺なら間違いない!」とラーメン好きを唸らせている人気製麺所。ちなみに私も棣鄂の麺は大好きです(^^) そんな丹精込めて作られたラーメンが¥700ですよ!ありえません!いいお店に出会えました。心も腹も満たされて帰路につきます。 なんやかんやで今日は結構歩いたな…☆






