曇天の行者岳で、禊と精神強化の山岳修行!
行者岳
(兵庫)
2026年04月29日(水)
日帰り
前日の火曜日に、仕事で入社以来最大級のとんでもないミス…ミスというか事故ですよね。商品事故を引き起こして…ああ、人生の終わりってのは、こうやって唐突に訪れるんだぁ…なんて思ったわけです。そんな日に限って良くないことは続くもので、これは私の責任じゃないですけど、雨のそぼ降る中、現場の荷受担当者と連絡がつかなくて1時間も足止め食ったり…散々な思いで帰社しました。
しかも翌日の祝日は休日出勤の担当日だったので、こんな精神状態で休みの日も仕事かよ!などと思っていたら…なんと翌日の配車に名前がない!出勤担当が解除されていました!別に走れるドライバーが確保できていたようです。翌日の予定が前日まで決まらないなんてことは物流あるあるですが、とにかく1日でもブランクが取れるのはラッキー以外の何物でもありません。
事情を知る事務所スタッフからは、「こんな時こそ山に行って、イヤなことは全部忘れてください!」などと気を使われる。そうやな…山に行くか…
しかしこの祝日は出勤する気満々…というか、当然出勤担当だったので、なんの山行予定もありません。山に行くのはいいけど、はてさてどこに行くかな?
天気予報は大曇天!気持ち的にも山ではしゃぐ気持ちにはなれません。まずはご迷惑をおかけした方々に対する禊からやな…そう、禊登山!そしてミスをするのは精神が弛んでいるから!精神修行をしなければ!
禊に精神修行…こりゃ行場の山で山岳修行をするしかないっしょ!多少キツくてもいいから行場の山に登って、肉体と精神を鍛え上げよう!
というわけで、修験の山、行場の山を探しまくる!そうして見つけたのが今回訪れた行者岳です。行者岳…名前からして行場の山やん!
行者岳は兵庫県朝来市にある標高785mの山。生野層群の火山岩類からなる急峻な山で、古くから修験の行場として山岳修行が行われてきた山です。
それに朝来市は私の仕事の担当エリアでもある。朝来市に関しては和田山町と山東町が担当なので、行者岳のある多々良木地区のことはよくわからないんですが、毎日のように朝来市まで行ってるので、朝来市に行くことに対しての抵抗は全くない。
位置的には「天空の城」として全国的に有名な竹田城、それから竹田城を望む展望地、立雲峡のある朝来山から少し南側になります。多々良木ダムに接する急峻な山です。
起点となるのは「あさご芸術の森美術館」。朝来市出身の著名な彫刻家である故淀井敏夫氏の記念館を併設する美術館で、周辺は新進気鋭の芸術家による作品が配された森林公園が広がります。
5:25、美術館の駐車場に到着。天気は曇り。気温は14℃ですが、風がほとんどないのでそれほど寒さは感じません。
目の前に多々良木ダムが見える。おおーっ!石積みダムですね!上流面をアスファルトで遮水した、アスファルトフェイシングロックフィルダムという形式です。この石積みダムはコンクリの壁のダムとは違って、周囲の自然によく溶け込みます。美しいダムですねー!
5:45、出発。まずは車道を登って登山口に向かいます。ダムを眺めながらのんびりと歩く。正面にとんでもない尖峰が見えます。まさかあれに登るんかいな!?…当然です。登ります(^_^;)車道歩きおよそ25分で登山口に到着。登山口の横にもかなり広い駐車スペースがあります。
取付きからとんでもない急斜面。しかもかなり荒っぽい感じ。うわ〜、これはとんでもないことになりそーやな…しかし荒れていたのは取付きだけで、少し登ると道の状況は落ち着いてくる。しかし急登に次ぐ急登ですよ!傾斜はひたすらキツい!(>_<)
石仏が多いですね。お地蔵様はほとんどが明治時代に地域の方から寄進されたもの。手を合わせながら進んで行きます。なにせ禊ですから(^_^;)
「危険注意!」の看板辺りから、道は一層険しくなる。車道から見上げていた尖峰、P606が近づいてきました!狭くて傾斜のキツい斜面を斜行して、鉄階段を登ったところが、ルート上最高の展望スポット!*\(^o^)/*
新緑に輝く斜面の下には多々良木ダムを望むことができます。周囲の山々もよく見える。青倉山や朝来山…雲が低くて遠望はあまり効きませんが、晴れていればさらにいい景色なのは間違いありません!
さらにロープ場の岩壁を上り、登山口からおよそ55分でP606に到着。何も無いのでそのままスルー。
次に目指すのは行者堂。P606からおよそ15分で行者堂跡に到着。今は行者堂は無く、小さな社が建てられています。
さらに進むと「行場(のぞき岩)」の看板。ふと見ると、厳つく屹立した岩が見えます!これは行くでしょ!(^^)ザックとポールをデポして、身軽になってのぞき岩に向かいます。
一旦下ってから少し進むと目の前に屹立する岩峰が立ちはだかる!火山岩類ですねー。周囲は垂直な節理崖に囲まれている。どこから登るか…?
ふと見ると岩を右から巻いて奥に進む踏み跡がある。辿ってみると、岩の裏側からは容易に登ることができました(^^)
しかしテッペンが狭い!そして岩が脆い!浮石や破砕礫が多くて平らなところはありません!めっちゃ怖いっ!(>_<)でも眺めは最高!素晴らしい!☆
ルートに戻って先へと進む。この後出くわすのは3連続鎖場!岩壁を鎖で登ります。
しかしいずれも足場も確保できるし手掛かりもある。鎖にできるだけ頼らず、三点支持でプチクライミング(^^)
岩壁登りの基本は「足で立ち、足で登る」こと!これは肝に銘じています。脚力に対して腕力は非常に弱い。鎖に任せて腕力に頼りすぎると、あっという間に力尽きてしまう。そんな場所だからこそ、岩のギャップに足をかけてしっかりと立つ。そして脚力で登る!これは基本のキだと思って、常に意識しています。
大峯の先達さんが、垂直な岩壁を「走って登れ!」と言ったという話を聞いたことがあります。実際走って登れるわけはないのですが、これは私が言っていることと意味は同じだと解釈しています。腕力に頼らず、しっかりと足を使って登りなさい。それを独特の言い回しで表現したのだと考えます。
鎖場を通過すると、今度はお助けロープが張り巡らされた落ち葉の急斜面。ここが一番キツかったなぁ…足を支える石や岩、木の根などもほとんど無いベタっとした急斜面。しかも地面は柔らかいし落ち葉も多い。踏ん張りが効かなくて、登っても登ってもズルズルと滑り落ちる。いや〜、マイッタ!(*_*)
急斜面を登り詰めて丸い巨岩に行き着いたら左へ。いよいよ山頂はすぐそこです!最後の急登を登り切って、行者堂跡からおよそ50分、行者岳山頂に到着です!☆
山頂は開けていますがそれほど広くはありません。また木々に囲まれ展望もほとんど無い。山頂標示と、真鍮タイプの四等三角点があります。
ルート上ではほとんど散っていたコバノミツバツツジが少しだけ咲き残っていました!なんだか、ここまで頑張って登って来た私を花が迎えてくれたようで、嬉しい気持ちになりました(^^)それからシキミの花、地面にはシハイスミレも咲いています。ホント、ありがたい。禊も精神修行も報われたように感じます☆
25分ほど休憩して!ピストンで下山します。
厳しいルートゆえ下りはどーかなぁ?と思っていたんですが、それほど難しくはなかったですね。
往路50分を要した行者堂跡から山頂までの区間を半分の25分で下り、往路55分を要した登山口からP606までの区間を35分で下る。
なんやかんやで下りは早い。でもこれね、自慢でもなんでもないんです。下りの技術に関しては、胸張って言えるほど徹底的に鍛えましたから!
山頂からおよそ1時間15分、登山口まで下りて来ました!あとは車道を下って駐車場に戻るだけ。
残念だったのは、多々良木ダムの堤頂通路が入れなかったこと。往路で開門時間が10時〜16時なのを確認して、10時に合わせて下山して来たのに…ゲートが開いてない…(~_~;)少し待ってみたけど誰も来る気配がなかったので諦めます。ダムの人って意外とルーズだったのね…
登山口からおよそ20分、無事駐車場に帰着しました!☆
それでは先に行者岳の総括をしておきましょう。
ネガティブなきっかけで選んだ行者岳でしたが、めっちゃ楽しかったです!*\(^o^)/*結局行場の山って好きなんですよね!
特に後半の、行者堂跡を過ぎてからの行場の連続は集中できたし楽しかった。この集中力でね、明日からの仕事ももう一度気合いを入れ直して頑張りますよ!この厳しい山行を明日からの仕事に繋がなくては意味がないですから!
「登りたい山リスト」にも入ってなかった、急遽選んだ行者岳でしたけど、とてもいい経験、そしていい体験ができました。普段あまり芸術作品に触れることもないですし、とっても素敵なダムにも出会えましたし、厳しい修験の山で性根叩き直すこともできましたし…
何がきっかけで山に出会えるかなんてわかりませんね!今回も恐ろしくネガティブなきっかけで、こんな素敵な山に出会うことができた。改めて山は無限だなと感じました。気持ちを入れ替えて、明日からの仕事も頑張ります!(^-^)
さ、それでは今日の下山後のお楽しみ(^^)
朝来市山東町にある「トンコツラーメン ジャラン ラスタレゲエ店」を訪れます。
北近畿道、山東ICの目の前にあるこのお店…毎日のように山東ICから北近畿に乗って丹波市を目指す私は、当然ここに豚骨のラーメン屋さんがあるのは知っていました。
店名の「ジャラン」は「馬乱」と書いてジャランと読みます。ラスタレゲエ店…わけわかんないですね!(^_^;)閉店してしまったらしいですけど、以前はもう1店舗あって、そちらは「ビバロック店」だったらしいです。お店のご主人が音楽好きだったんでしょうね(^^)
以前はご夫婦で切り盛りされていたこのお店も、ご主人が他界されてからは、奥様と娘さんの二人で営業されています。
開店直後に入店。店内にはレゲエミュージックが流れている。チャーシューラーメンとライスを注文。ほどなく着丼。乳白色の豚骨スープに黒い油が浮いています。一見マー油に見えますが、これは「たまゆ」と言って、玉ねぎから作る香味油だそうです。
スープを一口…ああ、なるほど…ライト豚骨ですね。見た目よりあっさりとしていますが旨味はしっかりしていて、「たまゆ」の香りもいいアクセントになっています。チャーシューはバラチャーシューが、少し小ぶりですが7枚も入っている。このチャーシューははっきり言ってめちゃくちゃ美味いです!口に入れた瞬間、ほろほろと溶ける。肉の旨味、油の甘味も完璧!
スープ美味い、チャーシュー美味い…でも麺がなぁ…
これは豚骨ラーメンなんですが、九州ラーメンではないんでしょうね。麺は少しウェーブのかかった中太麺で、しかも加水高めのツルッとした麺。
いゃぁ〜、どーしてこの麺なんだろ?ライト豚骨ながらしっかりと旨味のあるこのスープには、どう考えても低加水の細ストレート麺でしょ!
ま、何はともあれ、ご主人の遺志を受け継ぎ母娘で守り続けるトンコツラーメン。好みは人様々です。ぜひみなさんもレゲエミュージックに耳を傾けながら、優しさ溢れる豚骨ラーメンを頂いてみてはいかがですか?
さあ、いよいよ本格的にGWに突入です!しかし天気が…(~_~;)天気がなんとも言えず微妙ですねー。しかも私の場合、この期に及んでまだGWのシフトが確定してない!2日の土曜日は有給休暇取ったので4連休は確定してるんですが、4連休なのか5連休になるか…まだ余談を許さない状況です…というか、連休の予定が全く組めません!
一応予定しているのは久しぶりの九州遠征。登山では訪れたことのない、長崎県と佐賀県を訪れようと思っています。
ま、私の山旅はいつも行き当たりばったりなので!それでは行ってきます*\(^o^)/*