堂ノ窪山~下白根山
矢筈岳・青里岳・魚止山
(新潟, 福島)
2024.02.12(月)
日帰り
【前段】
1日休んで、休養していると、まさかの12日も新潟が快晴。しかも、前日メンバーで話していた川内山塊も雲20-30%程度の雨量予報。朝からかなりハイテンションで、メンバーに行程と天候を相談。二つ返事で、今回の行程となった。
【行程】
【日の出:6:20,日の入り:17:30】
(予定)行動時間14時間(24.5km+1,925m,-1997m)
2:00下田登山口~5:00粟ヶ岳(+3h)~7:15-30堂ノ窪(2h)~10:00-10奥峰(2h30)~10:50 1016ピーク(40min)~11:30-12:00灰ヶ岳(40min)~14:00毛石山(2h)~16:20杉川発電所(2h20)
(実際)行動時間12時間50分(20.5km,2,294m-2,267m)
下田登山口~堂ノ窪~下田白根周回
【すれ違った登山者】
0人
【駐車】
杉川発電所
下田登山口
※杉川発電所に1台車をデポし、下田登山口からスタート。
【天気】
(実際)
風8m
稜線上は風が吹き、日の出までは寒い。ダウンや帽子を着込んだ。
【装備】
ストック、冬登山靴、6本アイゼン、ピッケル、わかん
雨具上下、ダウン、手袋(薄手ウール・厚手・アウター、中間)
※牛の背手前からわかん着用。牛の背から吹き溜まりで、膝下ラッセル。牛の背以降は、ふくらはぎ程度の30cmラッセルが続く。
【積雪量、装備】
(積雪量)
・牛の背まで:ツボ足(トレース上で、染みわたり。たまに踏み抜く)
・牛の背~堂ノ窪~下山:わかん
・牛の背~堂ノ窪~一本岳:わかんで20-30cm(ふくらはぎ)
・一本岳~下田白根~下山:わかんで50cm(ひざ)
※下田白根方向は、風向きの関係で雪が飛ばず、雪深い。わかんでは下りでも歩行がきつかった。
(天気)
10(土)14時まで快晴。その後降雪
11(日)曇り
※わかん選択理由
・10日仙ノ倉山を歩き、わかんでも良さそうだと感じたこと。
・10日は粟ヶ岳山頂までツボ足で登れていたこと。
・前日は曇り予報で、サイト上でも降雪が0で、10日よりも締まった雪を歩けると想定したこと。
→実際は、前日は曇りでも山頂近くは降雪があったよう。10日の山域より雪が豊富で、思ったより沈んだこと。全行程雪道で夏道がなく、付け替え作業がないこと。から鑑みて、スノーシューのほうが少しは楽だったと感じた。
【食料・水】
(水)行程12時間50分(ナルゲン)
持参1.3L(消費0.8L残0.5L)
→1hあたり0.06L
(食料)
持参:アミノバイタル1、プロテインバー1,蒸しパン2、柿ピー、ジェル2、お昼(おにぎり1,チキン一口,卵焼き2)、芋3
消費:アミノバイタル1、お昼(おにぎり1,チキン一口、卵焼き2)、芋1、蒸しパン2、山崎アンパン1/4,山崎ドーナツ1/4
【感想】
◆ルートの状況(下田P~粟ヶ岳)
・牛の背手前までは、ツボ足で快適。途中登りで滑る箇所もあるが、アイゼン未着で進む。
・牛の背手前から踏み抜く箇所もたまに出たため、わかん着用。
・牛の背からは、吹き溜まりでトレースが消え、膝ラッセルとなる。
・山頂直下は風で雪が飛び、ふくらはぎ程度のラッセルになるが、風が吹き付け寒い。
・先行者を風よけにしながら山頂へ。
・山頂から下った鞍部で、上にダウンを着用。帽子もニット帽、手袋も装備を変え、一本岳へ。ここから、ピッケルに変更。
◆ルートの状況(粟ヶ岳~一本岳)
・一本岳へは、直登コースをたどる。
・一本岳から、粟ヶ岳方面への下りが急登で、行きは急登を登ることになる。
・今日の雪は深く、わかんなしでは歩けなさそう。とりあえずわかんとピッケルで進む。
・トラバースコースも想定されるが、まだ暗く、ルートも分かりづらく直登に。
・登りつつ、波打った雪は雪庇でないか、ピッケルで確認しつつ進む。
・急な箇所は、ステップを作っても崩れてしまうため、なかなか進まない。
・リッジな箇所は、登っていても腰が引けた。
・粟ヶ岳の大ベテラン先頭で、一本岳は無事クリア。
・一本岳に到着すると、漆黒の粟ヶ岳~北峰~権ノ神が姿を現す。
◆ルートの状況(一本岳~堂ノ窪)
・この時間にこの地点にいることは、珍しいため、写真撮影に励む。
・私は1番後方から、写真撮影を満喫。かなり先行の2人とは差が開くが、貴重な撮影時間は削れない。朝日に染まる粟ヶ岳などは圧巻だった。
・堂ノ窪までは、基本下りで、山頂直下だけ登りになる。鞍部手前が急な下りになるが、ピッケルがあれば、滑って下れる。滑落で危険な箇所もないと感じた。
・直下の登りを終えると、堂ノ窪に到着。
・見事に藪は隠れ、広い台地が姿を現す。青里~矢筈まで見渡せる。
・この頃になると、粟ヶ岳にもガスがかかり始める。
◆ルートの状況(堂ノ窪~一本岳直下)
・ほぼ行程どおりの時間に堂ノ窪まで来ていたため、そのまま進むことに。むしろピストンしたほうが、登り返しが辛い。
・P887まで一気に200m下る。50mほど登り返して、右手に進路を変えたところで撤退を決定(堂ノ窪山から20~30分程度進んだところ)。右手に進路を変えた地点で、1名クラックに落ち、雪が降り始め、見通しが効かなくなっていた。
・雪とガスでトレースのない道では方向を見失う恐れがある。また、雪庇やクラックなどの判断も難しく、撤退という判断に至る。現在の標高が最低鞍部に近い標高で、ここで見通しが効かないということは、さらに標高を上げるともっと効かなくなるため。
・撤退の方が登りが多くはなるが、トレースを辿れば生還確率が上がるため。
・撤退判断後は、トレース消えぬうちにと、早めに戻ります。
・戻り始め、15分もすると菅名岳方向の天気がよくなり、どんどん天気が好転し始める。
・堂ノ窪まで戻ると、天気も回復傾向に。まあこんなこともあるなあと思いつつ、あとは一本岳まで登り返す。
・天気が回復すれば、下田白根山周回もありだなあと考えていて、一本岳手前分岐で風下に入り休憩することに。
◆ルートの状況(一本岳直下~下田白根山~登山口)
・一本岳まで戻る途中に晴天になった天気も、また雪が降りガスがかかる。
・直下(P977)で休憩していると、また晴天になり、縦走路が見えるように。
・晴天の中、P924までは下り一辺倒で楽々進む。
・その後白根山までは、細かなアップダウンがあり、11時も過ぎると雪が重くなり、きつくなる。
・少しの登りでも、下田白根側は雪が深くひざラッセルが辛い。
・やっとの思いで下田白根山に到着。下りが多くても、これだけ雪が多くて重いと辛いんだなあと驚きだった。
・下田白根山で休憩。
・ここから下り一辺倒かと思いきや、P600地点の下りで尾根を曲がるまでは、アップダウンが続く。
・尾根を左手に曲がると、下り一辺倒になるが、時刻は14時。かなり雪が下り、わかんでも腰まで踏み抜き多数。また、わかんが抜けず、歩きづらい。ゆっくり歩いても腰まで踏み抜き、下り一辺倒で楽なはずなのに、辛い。。。半べそかきながら、夏の登山口に到着。
・登山口から除雪終了地点までは、長い林道歩きがある。ここもわかん踏み抜き。しんどいなあと思ったら、途中からわかんのトレースがあり、踏み抜きが少なくなり、かなり助かった。
◆全体の感想
・さすがに、土曜日の疲れが抜けない中での登山は疲れた。久しぶりに疲れた登山だなあと感じた。
・藪の堂ノ窪しか知らなかったため、雪の堂ノ窪を見るという今年の課題はクリアできて良かった。