矢筈岳・駒形山
矢筈岳・青里岳・魚止山
(新潟, 福島)
2026年03月27日(金)〜29日(日)
3日間
矢筈岳は3年前に青里岳から登ってるので、今回はガンガラシバナを見つつ観光登山というノリだったが、距離は短いもののは険しさは上に感じた。雪が消えた箇所にはどこもしっかりした踏み跡がついてて矢筈岳まで本格的な藪漕ぎはなかった。それより雪に締まりがなくて踏み抜きとラッセルで消耗した。
☆1日目
今日は半日仕事だろと高をくくってたら取り付きまで3時間。魚止山まで3時間。幕営地まで2.5時間かかった。
魚止山の登りは急で、尾根上にギャップがいくつも出てくるので乗り越えるたびに嫌な残雪を踏んだり藪を漕いだり面倒くさい。前日の雨で雪が緩んでいてラッセル状態。
魚止山に登るといきなり矢筈岳が見える。3年前に青里岳から登ったときはどれがピークだか判然としないほどだったが、こちらから見ると威風堂々。
P1055からは細尾根になりリッジ状に嫌らしく雪が残ってる箇所がいくつかあった。ピッケルで切り崩したりして通過。立派な踏み跡がついており雪が消えてくれたほうが楽だと思った。危険に感じる箇所はなかったが初見なだけあって緊張。
幕営地は駒形山方面に少し降りたところにあるが、風がないのでピークを整地して幕営。
☆2日目
いきなり目の前のP1049が核心部。キノコ雪状に残雪が乗っかってるのが恐ろしいが、これは右の残雪からすんなり登れた。問題は下りで、急斜面の踏み跡を降りていくと最後はほとんど垂直な岩場に薄い雪が乗っかっている状態で、藪で身体を支えながらアイゼンを効かせて降りた。
その先は割れた残雪を処理していくが特に問題なし。雪消えした場所はどこもしっかりした踏み跡があり藪漕ぎとは言えない。上矢筈への登りも大したことはない。
上矢筈に登ると青里岳や粟ヶ岳を一望。矢筈岳への稜線も見た目ほど危険なところはなかった。
矢筈岳山頂。これで室谷から悪場峠に繋がった。次は灰ヶ岳からかなあ。
幕営地に戻る。P1049の登りは薮を頼りによじ登る。テントで昼食後、撤収して駒形山へ向かう。
駒形山への稜線は打って変わってぶな林の穏やかな稜線になっている。これは癒やし区間、と思いきやP948への登りから藪になり、ピークからの下りが崖になっていて降りられそうにない。西側の雪渓へほとんど垂直に感じる急斜面を藪漕ぎで下り、雪渓に降りてから稜線に復帰した。逆ルートだと薮クライミングがしんどそう。
P1096まで150m登り返し。裏の山、毛無山、中ノ又山への稜線が間近に見える。裏の山までは残雪がまだたっぷりあり2時間ほどで行けそうだ。計画上は明日往復することになっているが、下山のルートも未知だし、地図上で想像するしかなかった最深部のルートを間近に見れただけで満足。
テントを設営して駒形山へ。三角点が露出していた。
夜は曇りで放射冷却なく暖かかった。12時と4時に一瞬だけ降雨。
☆3日目
裏の山には行かずまっすぐ倉谷山に降りる。踏み抜く残雪と藪に嫌気が差し、雪渓を巻き降りることにした。雪崩リスクあり。降りたところに矢筈岳を見渡せるぶな平があり、幕営するならここだなと思った。
稜線に復帰。この先はしばらく雪堤。時折左の雪消えに逃げるが、明らかに人為的な踏み跡がついている。駒形山直下にも薄い踏み跡があり、往時は往来があったんだろうなあ。三角点もこの山径で運んだのだろう。
細尾根になると雪が消えるが踏み跡はより顕著になりほとんど登山道。こりゃ楽勝だなと思いきや、尾根がさらに細くなるとシャクナゲの絡まった本格的な藪漕ぎになる。残雪は胸まで踏み抜くし最悪だ。
倉谷山直下には岩屋状になってる断崖で尾根が切れ落ちており巻き降りる必要があった。残雪ブロックと藪で滅茶苦茶になる。途中に伐採のための滑車とワイヤーが木に絡まっていた。
一度広い残雪になり、植林地が出てくると雨量計があった。綺麗な外見なので巡視路があるはずだと思ったが、もう使われてないようで道は荒れ果てて藪漕ぎ。
植林地を渡渉地点に向かって下降する。砂防ダムのバックウォーターで渡渉しようかとも思ったが、ルーファイが難しく、尾根の先の先の室谷川と倉谷沢の合流地点に降りてしまった。結構な流れの速さ。
靴を履いたまま渡渉したが、パンツのベンチレーションを締め忘れていて流されかける。結局胸まで濡らして対岸へ。着ているものを全部脱いで絞り、乾いた服に着替えた。靴下はネオプレンソックスなので内側を拭いてインナーだけ取り替えた。
最後に林道を歩いて帰着。新しい雪崩がいくつかあった。
☆メモ
残雪状況は個人的にはもう少し雪が落ちたほうが危険箇所がなくてラクに思えた。雪消えの場所にはしっかりした踏み跡があり、その気になれば無雪期登頂も可能な気がする。残雪は締まりがなく踏み抜きが酷かった。雪が少なく重みで圧縮されていないからだろうか。朝の冷え込みの締まりを期待するほかない。
靴はゴローS8だが残雪の上では浸水してくるのでネオプレンソックスを履くようにした。外側がビショビショになっても内側は湿る程度で、裏返してテントに投げておくと乾く。ただ外側がビショビショだと履くときに辛いので乾かしておくべきだと思った。朝に1Lのプラティパスを2つ沸かして靴に突っ込んだりして解凍した。行動中は冷たさを感じず快適だった。
ガソリン500ml携行して残り100ml。なんかやたら使ってしまった。