香精山・東屋岳・地蔵岳・笠捨山・蛇崩山
笠捨山(奈良,和歌山,三重)
2026.06.14 (日)日帰り
未経験の大峰南奥駆道を歩きたくて、「山と高原地図 大峰山脈 2019年度版」を眺めていると、やや大き目のフォントサイズで印字された「笠捨山」の文字が...、ガイド小冊子にも独立したパートが設けられている。最初は「なんですのん」なんだが、調べると、大峰南端の高峰、美しい山容に目が奪われる魅力的な山、とのこと。 こりゃあ、登らねばなりません。 ところが、南奥駆道といえば、交通の便、なお悪く、「なんならデカいリュック背負って、3日、4日、縦走しろ」という先入観があり、いまんところ、そんな気力も体力もない僕は、敬遠しがちになり、日帰りマイカー登山が基本なんだが、「山と高原地図」のガイド小冊子によると白谷トンネル東口からのピストンが紹介されており、よく利用されているもよう。ところが、ただの僕のワガママに過ぎないんだが、独立峯でない山のピストンって、登ってる時から、「帰り、ココ、登り返すんかよぉ〜」とのネガティヴ思考に脳内が占拠され、これまた敬遠しがち、というわけで俄然、僕は周回派なんである。 もう一つ、紹介されてるんが、奇跡的にも周回コースで、迷わず選択、というわけで、葛川→地蔵岳→笠捨山→蛇崩山→葛川(時計回り)、トレッキングしてきました。 笠捨山以降、後半戦、「山と高原地図」では、波線ルート、YAMAPでは、ルート記載なく、他人様の軌跡も老眼進行中の俺には思くそ画面拡大してようやく黄色い点々がかろうじて判読される程度。「これ、ソロ、やべえんじゃねぇか?」とハザードランプ点滅し始め(歳とともに、こういったセンサーは年々、感度上昇)、いつもお世話になってるHさん、Nさんにご同行をお願いすると、心よくお引き受けくださり、またまた、またまたご指導いただくことになりました。 十津川村営バス上葛川停留所付近に数台の駐車スペースあり。 こっから、笠捨山までは登山道ほぼ整備されており、地蔵岳にはほぼ垂直の鎖場あって、緊張するも、実に楽しい、ナゾの「槍ヶ岳」経由、笠捨山直下の急登もギリギリ、僕の許容範囲、いつものようなダダをこねる醜態が露呈されることもなく、ゆっくり登って頂上へ。あいにくガスってたが、梅雨シーズン、トレッキングできるだけでも感謝せにぁ〜。 適度な集中力を要求されるものの、大峰奥駆道って、やっぱ、ええわ〜。 さて、その先、奥駆道を外れて、蛇崩山経由下山なんだが(ちなみに、だぐえさんと読む、訪れるヒトも少なく眺望もなく、不遇の山、とよばれているらしい)、最初に言っとくが、これ、バリエーションルート認定でいいと思う。ピンクテープ、時々あるが、登山ルートへさりげに誘ってくれるような意思は感じられない、山肌はそれほど荒れてはいないが、少しキビシめに言ってしまえば、踏み跡はない(ゴール近くは多少、道っぽくなったが)。 こうなったら、「尾根を獲ってゆく」という、極めて当たり前のことだが、僕のような一般登山道に慣れきった登山愛好家はまず、間違いなく、忘れ去っていると言っても過言ではない基本的セオリーを忠実に、淡々と遂行するしかない。 んで、僕も尾根の分岐点で逐一、GPSで方向を確認することを意識したが、この尾根というのが今回、いつも以上にわかりにくい。なんか尾根って、「道みたいなもんが乗っかってる、こんもり盛り上がったもん」、というイメージが僕にはあるんだが、本ケースはのっぺり平坦に見える部分が散見され、分岐っぽいトコがビミョーに入り組んで、混乱してしまうのです。まあ、谷を意識すりゃあいいんだろうが、冷静に判断できなくなってきた。 僕たちが確実にエラーしたのは2箇所。笠捨山東峰の反射板から奥駆道を離脱するしょっぱなと、1257mのピークを少し下った分岐点。ともに少なくとも3つに分岐していました。いつものごとく、Hさん、Nさんが的確に判断していかれるのだが、ほとんど無力の僕といえど、3人合わせてのチームプレイ、僕はスリリングなるも、それでいてどことなく心地よい時間を過ごさせていただいて、勉強にもなったし、もう大満足。もちろん、これ、熟練者のおふたりがご同行してくださっているから言えるコトで、ノコノコ、ソロで出かけていった日にゃあ、早晩、道わからんようになって、パニクって、メンタルに恐慌きたし、周辺うろうろ、まさにピンポイントで道迷い遭難一直線、ってなことにも十分なり得たと思います。 ゴール地点の集落が見えた時は、さすがに、ホッとしたね。 本日のコース、登りがいのある鎖場や急登、実地的な地形を見ながらの地図読み、などトータルバランスに長けており、実は僕程度の登山愛好者に是非、おすすめしたい。僕は気に入ってしまった。ただし、経験の浅い方のソロは御法度、上級者、熟練者、ないしは経験者のご同行が是非望ましい。紙地図とコンパスで道を切り開いてきた「山屋」の諸先輩方に楯突く気は、サラサラないが、いまのご時世、GPSは必携である。 「山と高原地図」は反時計回りを紹介している。下るより登る方が、尾根筋を通しやすいかも。 最後に、Hさん、Nさん、どうもありがとうございました!






