04:35
4.0 km
372 m
六道山の薮を泳ぐ🏊♂️
黒鉄山 (兵庫, 岡山)
2024.11.03(日) 日帰り
ようやく秋めいてきましたので、いよいよ薮シーズンの始まりです。今回は、かねてからターボウさんが熱望されていた六道山に登りました。せつさんを加えて本年5月の伊保山(ゴリラ岩)山行以来の「薮っぷ隊」集合です。 六道(ろくどう、りくどう、梵: ṣaḍ-gati)とは、仏教において、衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)のこと。衆生がその 業 ごう によっておもむく六種の世界。生死を繰り返す迷いの世界。地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道。 山名の意味が重い・・・なんだか怖いです。 当初の予定はやや軽めのルートでしたが、久しぶりの本格的な薮行を楽しみたい隊員の熱意により?地形図の鎖線道を探索することになりました。 飛鳥時代の古代寺院、遍照院跡のピークまでは地元の有志の方々が道を整備してくれていますので、案内板やガイドテープに導かれながら谷あいの二段滝、僧坊跡、草堂跡、五輪塔群など、往時を偲びながら歩くことができます。五輪塔群ピークから見える六道山山頂は僅か400mの水平距離、70mの標高差。ヤマレコ先達のルートはいったん僧坊跡まで下ってから改めて別ルートを登り直すというやや不自然なルートどり。私達はできれば尾根を使って素直に登って、素直に降りたい、という気持ちがありました。 実踏の結果、六道山の登りは確かに昔の小径が残っていましたし、南峰からの尾根の降りも、山頂に建つアンテナ敷設のために使われたと見られる小径が残っており、時々出会す激藪に右往左往しながらもなんとか下山することができました。 この激藪が六道輪廻の疑似体験かも・・・と思ったり。絶対違うけど😅 六道山遍照院は崇峻天皇3年(589年)に高句麗(高麗?)の僧恵便(えべん)が草堂を創建し、推古天皇8年(600年)に伽藍を建立したと伝えられています。これは、日本最古の寺院、飛鳥寺(法興寺)が推古天皇4年(596年)完成とされていますので、事実ならば日本屈指の古代寺院ということになります。また、恵便は日本最初の渡来僧で、鶴林寺や奥山寺、随願寺、安海寺を開山した方で、聖徳太子や蘇我馬子の師でもあります。 https://www.ako-minpo.jp/smp/news_12506.html