kobo trail D to K 修験者として走る
弘法大師の道
(奈良)
2026年05月17日(日)
日帰り
kobo trail D to K に参戦しました。
このコースは、弘法大師が吉野から3日間かけて歩き高野山を発見したというルート。
以前よりこのレースに出てみたい、もしくはこの道を歩いてみたいという思いがありました。
今回念願叶っての参戦。
弘法大師が高野山開山のために歩いた道、そしてK to Kのコースの一部は大峯奥駈道。
「走る修行」というコンセプト。
そんな修行要素の強いレースであるため、修験装束で走ることにした。
K to K(金峯山寺から金剛峯寺)かD to K(洞川温泉から金峯山寺)か迷ったが、普段の山伏修行でお世話になっている洞川温泉をスタートとするDをチョイスした。
Dは距離約47km、累積標高約3000m。
このくらいの距離と累積標高は普段の山行と近いのでイメージしやすい。
が、kobo trailは延々と続くアップダウンにメンタル削がれると聞く。
果たしてどんな道か?
前日はブリーフィング後、龍泉寺さんで護摩祈祷をしていただく。
自分以外の選手でも読経されている方がちらほらいて、何らかの修行されている人達かなと思う。
そのあとは水行。
寒いので大嫌いなのだが行者が水行しない訳にはいかないので冷たさを堪えて身を清める。
その後、分宿して風呂、食事。
同部屋の人達は皆、魅力的な方々で楽しい時間を過ごさせて頂いた。
そしてレース。
予報通りの晴れ。
スタート前で寒くない。
ということはこれからどんどん暑くなる。
修験装束は暑いし重い。
汗は吸収しちゃうので汗をかくほど身体は重くなる。
それを含めての修行。
距離、累積標高、ロード率だけを加味すれば7時間くらい行けそうな気がする。
が、難コースだあるという話を聞くし、加えて修験装束(かなり重いし暑い)で走ることを考えると8時間くらいか。
過去リザルトを見ると8時間で走れれば入賞圏内。
表彰式は16時からなのでできれば8時間を切ってフィニッシュし表彰式に出たい。
そうすれば、山伏の良いPRになる。
初参戦の初めてのコースなので不確定要素が多いながらも上記を密かな目標とし、修験装束で本気で走ることにした。
今回は法螺貝は持たず。
8時スタート。
洞川温泉街には知った顔もあるので、沿道の方々に挨拶しながらマイペースで入る。
キロ6分切るくらい。
そこからの登りは歩かずに。
ここの登りで一気に選手をパスできた。
ロード区間は走り切れた。
自分の前に何人の選手がいたかを確認していなかったが、おそらく数名程度。
このままの順位を保てれば入賞できそう。
トレイルの序盤は少し抜いて、少し抜かれて多少順位が入れ替わる。
地味に続くアップダウン。
次第に暑くなる。
熱がこもり始める。
汗で装束の重みを感じる。
一度歩いてしまうとこの先もずっと歩いてしまいたくなりそうなので登り以外は走るようにする。
途中からはほぼ一人旅。
前後に人の気配なく自分との戦い。
ひたすら繰り返されるアップダウをペース落とさぬよう淡々と進む。
修験装束は帯留めする箇所が多くランナースタイルで走るより腹部の圧迫がきつい。
気持ち悪くなないかが心配。
多少お腹の違和感はあるが、終盤まで気持ち悪さには襲われず、こまめな補給もできた。
エイド間のジェル補給もでき、ナトリム摂取も忘れずにおこなえている。
暑いけどアタマは働いている。
残りの十数キロとなったところで、残り距離からフィニッシュ時刻を計算。
最後まで走れれば8時間は切れそう。
走るしかない。
途中抜かれた方に追いつき前に出る。
トレイル終盤はだいぶ足に疲労が出てきたが極力走る。
最後のエイドに入る時、前に選手の姿が見えた。
エイドで補給後、前の選手を追う。
落ちてきたら捕えるつもりで。
キロ5分ちょっとで走っても前の背中は見えずじまい。
やはり前の方の人は強い。
高野山の街に入る。
外国人観光客が沢山。
金剛峯寺境内に入ると外国人方々が左右に分かれ声援を送ってくれたり、ハイタッチしてれたり。
壇上伽藍にお賽銭を入れてフィニッシュ。
4位でした。
修験装束で走って入賞できたので密かに抱いていた目標は達成。
表彰式にも間に合い、記念品としてジャムとタオルとスマホスタンドをいただきました。
IBUKIさん、奈良テレビさんなどからインタビューを受けたました。
奈良テレビさんのニュースに使ってもらえていました。
https://m.youtube.com/watch?v=JePMuRxsYe0
IBUKIさんもつかってくれていました。
https://listen.style/p/ibuki/41adz1z9
選手、運営、沿道の方々にリアル修験者を見て知ってもえる機会にもなったのではと思う。
選手も運営も温かい人ばかりで素晴らしい大会でした。
コースは噂通りのアップダウンの連続でしたが、自分にとってはいい修行となる走りごたえのあるコースでした。
沢山の人から写真を撮られましたが、自身のスマホで撮ったのは同部屋の人と一緒に撮った記念写真だけでした。
表彰式くらい誰かに撮ってもらっておけばよかった。
フィニッシュ後、修験装束を脱ぎ俗人に戻り風呂待ちしていると、風呂場で人が倒れたとの声。
大会関係者に医療従事者であることを伝え、許可をとり対応させていただいた。
山で修行し、俗世界で生きる。
山伏らしい1日でした。