西南伊豆2/3 Day ー 烏帽子山・高通山 20.87km×累積↑1,535m×7h20m — 仁科に2泊してその良さを知り,岩認識AIで海底火山の岩を読み解いて,雨の日の滑りやすさを予測しよう!
高通山・暗沢山・長者ヶ原
(静岡)
2026年05月04日(月)
日帰り
西南伊豆の山旅のDay 2は,以前,引用しました烏帽子山と高通山です.伊豆らしい今なお押し上げられている大地由来のお山で,勾配が高めのお山です☺️
早朝(5:05)にはよろけさせられるほどの強風と小雨でどうなるかと思いましたけれど,無事に巡れました.それよりも重めのザック(10kgは自分にはキツイ😓)の方が効きました😭
地質のお話も良い(後で述べます)のですけれど,沢田,仁科と泊まり,それって両方とも仁科じゃない! と仁科ならではのお話をまず書いてみます.
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◯🏘️ コースの前後 — 仁科のお宿のご主人に聞いた「ならでは」の話
仁科のお宿のご主人に色々お話を聞けて,「ならでは」の食,お祭りなどを書いてみます.
➖🐟 塩鰹 — 青カビ不使用の昔ながら製法:
仁科の名物は塩鰹です.一般的な鰹節は青カビ(カビ付け)で水分を抜きますが,仁科の塩鰹はカビを使わず,塩と天日干しだけで仕上げる昔ながらの製法です.塩鰹そば——塩鰹だけの味付けを味わうお蕎麦があります.
➖🐠 地魚直販 — 朝8:30開始,地元飲食店の仕入れ先:
仁科には地元の魚を直販する場所があり,朝8:30から販売開始.地元の飲食店は全部ここから仕入れています.飲食店に入らなくてもここで買い,お宿のソファで勝手に食べます🤤
おそらくこちら,食堂も併設されています:
https://hanbata.com/about/
※食堂は15:00までです;5分過ぎて入れなかったのは秘密です🤫
➖🎆 船焼き祭り — 海賊撃退の記念:
仁科には古い船を燃やすお祭りがあります.本当に古いお船(海賊船に見立てて)を燃やします.かつて地元住民が海賊を撃退した記念として,その結束を忘れないために続けられている行事です.花火よりも盛り上がるそうです😆
➖♨️ なぎさの湯:
もう温泉に入りまくりです;
基本600円でタオルは持参です.
➖💨 偏西風 — 遮るものがない:
確かに偏西風を遮るものがなく,風が強いです.駿河湾を渡ってきた風が海岸の断崖にぶつかるため,体感は風速計の数値以上.逆に温泉から出て放っておけば髪が乾いている天然ドライヤーな利点?も.
この風が西伊豆の断崖を削り,千貫門のアーチを作り,港町の暮らしの形を決めてきた——Day 2で歩いた地質と,仁科の暮らしが,風を通じて繋がっています.
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◯コースの概要 — 烏帽子山・高通山と南伊豆の海岸
Day 2は南伊豆ロングトレイル北部.仁科から雲見温泉まで,海岸沿いと稜線を繋いで歩きます.
烏帽子山(162m)は海底火山の「根っこ」が地表に露出した岩体で,千貫門のアーチも同じ岩の一部です.高通山(517m)は伊豆最古の地層(仁科層群)からなる山で,海岸から一気に517mまで登る勾配の強い山です.
途中には室岩洞(江戸時代の採石場跡),石部棚田,千貫門など,ユネスコ世界ジオパークの見どころが並びます.
https://izugeopark.org
➖当日のコンディション:
体の状態:前夜のHRV 12.991ms(通常の半分以下).Day 1の沼津アルプス18.1km/8h19mの翌日で,自律神経の回復が追いついていません(疲労状態).RHR 66→68bpm(+2bpm).Readiness 60/100.
天気:05:05出発時点で風速10m/s超の西風+小雨.
➖現場判断:
強風でよろける上に,沿岸トレイルの凝灰岩が濡れて滑りやすい状態.当初予定の沿岸トレイル(仁科→道部)は国道歩行に変更しました.8:00以降に風が弱まりトレイルに復帰.
国道歩行 → 距離4.1km短縮(計画25km→実績20.87km)→ 3h08m早く12:25にゴール
「晴れの日は沿岸トレイル,風+濡れた凝灰岩の日は国道」——これがDay 2の現場判断です.
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◯🌋 伊豆半島の地質 — 足元の岩が教えてくれること
#ここから地質話です;
南伊豆ロングトレイルは,まるごと海底火山の跡です.室岩洞の縞模様には何千回もの噴火が刻まれ,千貫門の六角形の柱は溶岩が冷えた跡です.
※室岩洞 ... https://izugeopark.org/geosites/muroiwado/
※千貫門 ... https://izugeopark.org/geosites/senganmon/
➖伊豆半島の衝突史:
ここまでは教科書の話ですが,面白いのはその先です.
衝突は2段階ありました:
❶ 約600〜500万年前:最初に衝突したのは今の「丹沢」です.丹沢山地も元は南の海の火山島で,伊豆より先に本州にぶつかりました
❷ 約100万年前:伊豆半島本体が衝突.この押し込みで丹沢がさらに激しく隆起し,現在の1,500m級の山地になりました
🤔 つまり丹沢が高いのは,背後から伊豆に押されているからです.箱根(R9)で歩いた山々も,この衝突の力で盛り上がっています.
そしてこの「伊豆弧と本州弧の衝突帯」という地殻のひずみが,マグマの上昇を促す環境を作りました.富士山はまさにその衝突帯の北側に誕生した火山です.伊豆がぶつからなければ,富士山はあの場所に存在しなかったかもしれません.
※ぶつかった先(秩父・長瀞)の地質に興味のある方は
→ R4「宝登山」(https://yamap.com/activities/46313189)
→ R5「武甲山」(https://yamap.com/activities/46378413)
➖Day 2で歩く地層:
今日歩く南伊豆LTの地下には,2つの時代の地層が重なっています:
a)仁科層群(約2,000万年前)— 伊豆最古の地層.深海底での激しい噴火で形成.枕状溶岩(水中噴火の証拠)や水底土石流の堆積物を含みます.高通山の山体はこの時代のものです
b)白浜層群(約1,000〜200万年前)— より浅い海底で形成.火山灰の堆積岩に加え,浅海に住んでいた貝の化石も含まれます.室岩洞の凝灰岩はこの層に属します
🤔 つまり高通山(仁科層群)は「深い海の底」,室岩洞(白浜層群)は「浅い海の底」で生まれた岩です.同じ「海底火山」でも,深さが違えば岩の性質も違います.仁科層群は硬い玄武岩が多く,白浜層群は柔らかい凝灰岩が多い——これが後述する「滑りやすさの違い」に直結します.
➖烏帽子山と千貫門の正体 — 「火山の根」:
烏帽子山は普通の山に見えますが,実は海底火山の「マグマの通り道」が隆起し,周囲の柔らかい地層が浸食されて硬い部分だけが残った「火山岩頸(かざんがんけい)」——つまり火山の「根っこ」です.千貫門も同じ岩体の一部で,凝灰岩が波で削られ,硬い玄武岩だけがアーチとして残りました.
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◯登山者のための岩の実用知識 — 濡れた凝灰岩が国道を選んだ理由
序盤の国道変更は,強風だけが理由ではありません.仁科→道部の沿岸トレイルは凝灰岩地帯で,雨で濡れると石鹸のように滑ります.風でよろける上に足元も滑る——2つ重なれば転倒リスクは跳ね上がります.これが国道を選んだ本当の理由です.
岩の種類ごとの滑りやすさを知っておくと,こういう判断が速くなります.
➖玄武岩(モース硬度6-7):
🟡 濡れるとやや滑る(表面が緻密で水が乗る)
🟢 崩れにくい
出現場所:千貫門・烏帽子山
➖凝灰岩(モース硬度2-4):
🔴 濡れると非常に滑る(柔らかく水を吸って泥化する)
🔴 脆い
出現場所:室岩洞・石廊崎下部
➖安山岩(モース硬度5-6):
🟡 濡れるとやや滑る
🟢 比較的安定
出現場所:沼津アルプス山体
➖砂岩(モース硬度6-7):
🟢 グリップ良い(ザラザラした表面)
🟡 層理面で剥離することがある
出現場所:古道沿いの石段
🤔 モース硬度は「爪で引っかいて傷がつくかどうか」の指標です.爪の硬度は約2.5なので,凝灰岩(硬度2-4)は爪で削れるくらい柔らかい.つまり雨で水を吸うと泥のようにヌルヌルになります.石鹸を踏んだような感覚を想像してください.
⚠️ Day 2で最も注意すべき:凝灰岩の濡れた面.室岩洞周辺と石部の海岸付近は凝灰岩地帯.ストック必須・下りは特に慎重に.
🤔 登山者への実用知識:足元の岩が白っぽくてザラザラしていたら凝灰岩(滑る).黒っぽくてツルツルしていたら玄武岩(やや滑る).茶色くてザラザラしていたら砂岩(グリップ良い).岩の色で滑りやすさを予測できる.信号機と同じで,「白は注意,黒はやや注意,茶色は安心」と覚えておけば,雨の山道でも足元の判断が速くなります.
ところが——岩は濡れた方がよく見えます.乾いたTシャツが白っぽく見えるのと同じ理屈で,水が入ると色のコントラストが強くなり,縞模様がくっきり浮かび上がります.曇天の均一な光は岩肌撮影の好条件です.滑りやすくなる代わりに,地質観察には最高の条件でした.
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◯各ポイントの地質と見どころ — PETROSは岩種判定の補助で使用
🤖 そこで自分用に岩の種類を判別する簡単なAIを作りました.PETROSと名前をつけています(πέτρος=ギリシャ語で「岩」.実験・精査中です):
https://petros-1066463940672.asia-northeast1.run.app
※まだまだおもちゃレベルですので,お遊び程度にお願いします!
➖⛏️ 室岩洞:
🤖 PETROSで判定 → 凝灰岩(Sandstone系で反応するはず)
👁️ 目で探すもの → 縞模様の数を数える
🧠 見つけたら → 縞1本=噴火1回.何万年分の噴火記録が壁に刻まれている
🤔 壁の縞模様は木の年輪に似ていますが,1本=噴火1回とは限りません.火山灰が海底に降り積もるたびに1層できますが,海流で再堆積したものも混ざります.ただし,白浜層群全体が約1,000〜200万年前(800万年間)の堆積なので,この壁1枚に途方もない時間が圧縮されていることは確かです.
➖⛏️ 室岩洞(切り出し痕):
👁️ 目で探すもの → 切り出し痕の直角
🧠 見つけたら → 江戸時代の石工が「海底火山の灰」を建材にしていた証
🤔 江戸時代の石工は,「2,000万年前の海底火山の灰」だとは知らずに,「加工しやすくて丈夫」と経験的に判断していました.
➖🌾 石部棚田:
🤖 PETROSで判定 → 石垣の石を判定(玄武岩?凝灰岩?混在?)
👁️ 目で探すもの → 石垣の石の色の混在パターン
🧠 見つけたら → 地元民が火山岩を選り分けて積んだ=地質と暮らしの接点
➖🪨 千貫門:
🤖 PETROSで判定 → 玄武岩(Basalt)
👁️ 目で探すもの → 柱状節理の柱の向き
🤔 柱状節理とは,溶岩が冷えるときにできる六角形の柱の束です.巨大な鉛筆を何百本も束ねたような形を想像してください.柱は冷却面に垂直に伸びるので,柱の向きを見れば「どっちの方向から溶岩が冷えたか」=「噴火口はどっちの方角にあったか」が推定できます.
➖🪨 千貫門(アーチ構造):
👁️ 目で探すもの → アーチの内壁と外壁の岩種の違い
🧠 見つけたら → 柔らかい凝灰岩が先に波食され,硬い玄武岩がアーチとして残った
🤔 千貫門のアーチは「自然のトンネル掘削」です.波が何千年もかけて,柔らかい凝灰岩(石鹸みたいな岩)をえぐって,硬い玄武岩(鉄のような岩)だけを橋のように残しました.人間が作ったのではなく,波と岩の硬さの違いが作った天然の建築物です.
➖🏔️ 高通山:
🤖 PETROSで判定 → 玄武岩 or 安山岩
👁️ 目で探すもの → 枕状溶岩(丸い断面)
🤔 枕状溶岩は「海中噴火の決定的証拠」です.水中で溶岩が噴き出すと,表面だけが海水で急冷されて殻ができ,中身がドロドロのまま次の溶岩が押し出される.これが見つかれば「この山は元々海の底で噴火していた」と確定します.
高通山は地図通り勾配が強め.海岸から517mまで一気に登ります.道はかなり自然な状態です.雨風で落ち葉が道を塞いだのかもしれないですね.
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◯「海底火山の痕跡を見つける」ことの価値
「で,海底火山の跡を見つけてどうするの?」——この問いに対する答え:
❶ 足元の山の正体が分かる:高通山の山頂に立って「この山は元々海の底にあった火山だ」と知っている人と知らない人では,見える景色の意味が違う
❷ 地球のスケールを体感する:縞模様を数えて「この壁には数千回の噴火が記録されている」と分かる瞬間は,博物館の解説板では得られない
❸ 安全に歩ける:岩種を見分けられれば滑りやすさを予測できる.凝灰岩地帯では歩幅を縮め,玄武岩地帯では安心して歩ける
🤔 地質を知ることは「山に字幕をつける」ようなものです.今日のルートだと,こんな字幕がつきます:
字幕なし:「洞窟の壁に縞模様がある,きれい」
字幕あり:「この縞の1本1本が噴火1回.そしてこの火山灰の石は"伊豆石"として江戸に運ばれ,蔵の壁になった.火山の噴火で生まれた石が,火災から町を守っていた」(室岩洞)
字幕なし:「岩に穴が開いてトンネルになってる,自然ってすごい」
字幕あり:「このアーチの玄武岩は,丹沢を押し上げ,関東の地質帯を曲げた力の源そのもの.元は"浅間門(せんげんもん)"だったのが,見事すぎて"千貫文の価値がある"と呼ばれ千貫門になった」(千貫門)
字幕なし:「山頂だ,海が見える」
字幕あり:「この岩は数千m下の深海底で生まれ,プレートに乗って2,000km北上し,本州との衝突で519mまで押し上げられた.江戸時代,この見晴らしは廻船の航路監視や異国船の見張りに使われた——2,000万年前の海底火山が,江戸の海防インフラになっていた」(高通山)
字幕なし:「雨で白い岩が滑る,危ない」
字幕あり:「この柔らかさは江戸時代の石工にとっては加工しやすい恵みだった.同じ性質が登山者には危険になる」(凝灰岩地帯)
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◯タイムテーブル — 計画 vs 実績
計画 実績
05:00 仁科 出発 → 05:05 ✅(猫太丸C/O 早朝OK)
⚠️ 05:05-08:00 風速10m/s超+小雨 → 序盤トレイルを国道歩行に変更
05:30 松崎市街 🛍️補給 → 05:47
06:30 道部バス停 記録開始→ 06:02(国道歩行で計画より早い)
⚠️ ~08:00 風が弱まりトレイルに復帰
07:31 一里塚 古道の石祠 → 国道利用のため通過せず
08:38 石部海岸 🌾📸棚田 → 国道利用のため通過せず
09:13 黒崎展望台 → 国道利用のため通過せず
09:33 三競展望台 → 国道利用のため通過せず
10:22 雲見 🍙昼食 → ~09:37(雲見入口付近)
10:45 烏帽子山(162m)🏔️→ ~09:59
11:29 千貫門 🪨📸 → 立ち寄らず(疲労を考慮)
13:08 猿岩 📸 → ~10:20(高通山への登り途中)
13:29 高通山(517m)🏔️ → 10:43 ← 勾配強め,道が自然な状態
15:33 雲見温泉バス停 🏁 → 12:25 🚀-3h08m ← 序盤の国道短縮が効いた
16:00 🚌 雲見温泉→仁科 → (バスで楽ちん♩)
📊 GPX実績サマリ:
総距離: 20.87km(計画25kmから-4.1km ← 序盤国道歩行による短縮)
累積標高: ↑1,535m / ↓1,525m(計画↑1,434mから+101m)
行動時間: 7h03m(経過7h20m)
平均移動速度: 3.0 km/h
最高地点: 517m(高通山)
最低地点: 1m(海岸付近)
トラックポイント: 1,012点
➖計画 vs 実績から言えること:
全ポイントで計画より30分〜1時間早い.最大の理由は序盤の国道歩行による距離4.1km短縮で,その貯金が全行程に波及しました.一方で累積標高は計画より+101m多い——国道で距離は縮まったが,トレイル復帰後のアップダウンは計画以上に濃かったことがわかります.特に高通山の登り(09:37→山頂10:43,約1時間で+380m)は集中的な登りでした.
➖立ち寄らなかった5箇所について:
一里塚・石部棚田・黒崎展望台・三競展望台・千貫門の5箇所は,計画では立ち寄る予定でしたが実際にはスキップしました.HRV 13ms(Readiness 60/100)の疲労状態で,寄り道による追加の体力消耗はリスクと判断しました.時間に余裕はありましたが,時間があるからといって疲れた体で無理に動き回るのは得策ではありません.
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◯Fitbitで振り返る — HRV 13msの体(疲労状態)で歩くとどうなるか
➖まず数字を見ます:
行動中の心拍(05:05-12:25,424データポイント):
平均124bpm,最大156bpm,最小81bpm
心拍ゾーン分布(行動時間中):
Out of Range (<110bpm): 19分 ( 4%)
Fat Burn (110-130bpm): 306分 (72%) ← 行動時間の7割
Cardio (130-150bpm): 88分 (21%)
Peak (150+bpm): 11分 ( 3%)
Day 1との比較:
Day 1 Day 2 差分
HR平均 133bpm 124bpm -9bpm ⬇️
HR最大 163bpm 156bpm -7bpm ⬇️
Cardio% 59% 21% -38pt ⬇️⬇️
Peak% 9% 3% -6pt ⬇️
➖この数字が意味すること:
Day 1より明らかに心拍負荷が低い.荷物は同じ~10kgです.では何がこの差を生んだのか?
❶ 序盤3時間の国道歩行 — 凝灰岩が濡れて滑る+強風でトレイルを回避.ほぼ平坦な国道をFat Burn域(110-130bpm)で歩き続けた
❷ ルート特性の違い — Day 1の沼津アルプスはノコギリ刃型(登り→下り→登り…)で心拍が乱高下する.Day 2は海岸沿い→高通山への長い一本調子の登り
❸ HRV 13ms=体が自動的にブレーキをかけた — 自律神経の回復が追いついていない状態では,無意識にペースが落ちます
➖上記から何が言えるのか:
❶が最大の要因です.そして❶は「凝灰岩が濡れると滑る」という地質の知識から生まれた判断でした.
つまり,こういう因果が繋がります:
地質を知っている
→ 凝灰岩地帯+雨=滑ると判断できる
→ 強風と合わせてトレイルを回避,国道を歩く
→ 序盤3時間が平坦な国道歩行になる
→ 心拍がFat Burn域に留まる
→ HRV 13msの疲れた体に過負荷をかけずに済んだ
地質の知識が安全判断を生み,安全判断が結果的にペーシングを最適化した.「地質を知る」ことは「景色の意味がわかる」だけでなく,「体を壊さない判断ができる」ことにも直結していた——これがDay 2の心拍データが教えてくれたことです.
もし凝灰岩の性質を知らずに「風は強いけど歩けそう」と沿岸トレイルに突っ込んでいたら,濡れた凝灰岩で転倒するリスクに加え,HRV 13msの体にアップダウンの繰り返しで過負荷をかけていた可能性があります.
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今回もお写真のコメントは略です!;
ただし岩肌と地層を主体にしたお写真を残しておきます!☻